工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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徳は孤ならず 必ず隣有り

2016年09月27日 18時23分40秒 | サッカー馬鹿
探していた本。書店では見つからず、結局Amazonで購入しました。



そして昨晩、真岡のスタバで熟読いたしました。おいしいコーヒー飲みながら読書してる自分に酔う(笑)。都会人になった気分ですけれど、その思考が田舎者のそれなわけです(;^^)



ずっと気になっていた本。『徳は孤ならず 日本サッカーの育将 今西和男』。この本はスポルティーバで連載していたものにを大幅に加筆、再構築したものなので読んだことがある文章も多かったのですが、その部分の肉付けもまた素晴らしく、前半では今西和男氏の人となりが丁寧に記されています。後半はガラッと雰囲気が変わり、FC岐阜の社長を勤めていた同氏が様々な方面の圧力により積年の全ての責任を押し付けられ、挙句社長の椅子から引き摺り下ろされるまでの経緯、そしてその内幕が実名でこと細かく書かれております。
栃木も・・・言い方は悪いですが、取締役だったサッカー界の大物が愛想を尽かしたかのようにクラブを去るという内部のゴタゴタを、過去には経験しています。今西氏のケースとは別次元の出来事ですけれど、サポーターの力ではどうにもならない出来事という部分において、決して他人事ではないという思いで一気に読みました。

社長就任から退任までの経過を丁寧に追って行けば決して今西氏は悪くなかった、むしろFC岐阜の価値を高め、再建への道筋をつけた功労者だったということが理解できるはずなのですが、今西氏の社長退任の経緯はほとんど明らかにはされておらず、「経営に失敗して辞めた」という表面上の話を信じていた人も多かったのが実情です。今西氏の名誉を回復する目的で出版されたのがこの本なのだと思います。今西氏はやはり悪くなかった。私はこの本を読んでホッとしました。そして先日公開された出版記念イベントでの一幕を知り、FC岐阜はもう暗黒の歴史から抜け出せたのかも知れないという前向きな思いを抱きました。

『【育将・今西和男】今西-恩田-宮田、FC岐阜の歴史がつながった瞬間』(web Sportiva)

今西氏が撒いた種は全国で育っています。松田浩元監督や現役選手である菅選手など、栃木にもその種は飛来し、ひっそりとその花を咲かせています。咲きかけたその花をしっかりと育み、また新たな世代に種を撒く地道な作業は決して怠ってはいけないと強く感じました。
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