伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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あるがままに 自閉症です

2017-01-03 18:20:31 | 心の時代
東田直樹さんの「あるがままに自閉症です」を読みました。
自閉症である東田さんが自分の心情をつづった本。



(自閉症について)

ところで、
厚生労働省は「自閉症」を次のように定義しています。

  1. 対人関係の障害、2. コミュニケーションの障害、3. パターン化した興味や活動、
  の3つの特徴をもつ障害で、生後まもなくから明らかになります。
  最近では症状が軽い人たちまで含めて、自閉症スペクトラム障害という呼び方
  もされています。

自閉症の方は、人とコミュニケーションすることが非常に困難です。
家に引きこもっていたり、話をしない症状は自閉症であるという
誤解も社会にはあります。

自閉症は先天性の脳機能障害が原因とされていますが、
未だに親のしつけが悪いからだといった誤解が多く残っています。
文字を読む、書くといった行為が苦手なため、知能は低くないのに
適切な学習指導が受けられなかった結果、
知的障害者とされてしまうこともあります


自閉症の人々の半数以上は知的障害を伴いますが、
知能に遅れがない高機能自閉症(アスペルガー症候群)の方もいます。

特に、天才的な能力を発揮する自閉症の方は、
サヴァン症候群と言われ、ウィキペディアによれば、
世界で数十名しかいません。
「ぼくには数字が風景に見える」という本を書いたダニエル・タメットさんは、
数学の天才です。数字に色や形を感じられるそうです。

ここからこっちは普通の人で、そっちは自閉症というような
はっきりとした境界線はありません。
普通から重い自閉症まで、虹のようにつながっているという意味で
「自閉症スペクトラム」という言葉もあります。



(東田さんの本)

さて、自閉症について概略をお話ししたところで、
いよいよ東田直樹さんの本をご紹介しましょう。

自閉症の方は、人と話をすることがとてつもなく困難です。
それゆえ、彼らが何を考え、どう感じているのか、
どうしてもらいたいのか、周りの方や支援者は、なかなか分かりません。

東田さんの場合も、言葉で会話することは相当難しいのですが、
文章を書くことで、スムーズに自分の考えや心情を伝えられることが
分かりました。

「自閉症」の方が自分自身の心境を書いた本は、
世界的にも貴重なので、各国で東田さんの本の翻訳がされているようです。

東田さんの言葉には、はっとさせられます。

・僕には、ふたりの僕がいます。
 自閉症である僕は、見かけ上の僕です。自閉症でない僕は存在しませんが、
 自閉症の僕のことを客観的に見ることのできる僕です。(中略)
 誰でも心の中のすべてを人に見せているわけではないでしょう。みんな
 いろいろな自分を持っているはずです。僕の場合、二人の僕の、
 その差がとても激しいだけだと考えています。
 自閉症の僕が辛い時、もう一人の僕が現れて、僕のことをなぐさめてくれます。
 自閉症の僕が嬉しい時には、もう一人の僕も一緒に喜びます。
 話せない人には、きっと心の中に親友みたいな、もうひとりの自分が
 存在しているのではないでしょうか。
 だから生きています。
 明日を共に生きてくれるもう一人の自分のおかげで、生き続けられるのです。

(多田コメント)
 だれでも自分の心の中に、自分を客観的に見つめるもう一人の自分、
 「自意識」を持っています。自閉症の方は、他人とのコミュニケーションが
 ほとんどとれない孤独の世界にいます。
 「もう一人の自分のおかげで、生き続けられる」という言葉が重いです。


 ・母の日
 「お母さん、ありがとう」そう伝えられない子供もいます。
 子供に「ありがとう」と言ってもらえないことを、悲しいと思うお母さんが
 いるかもしれません。子供からカーネーションをもらえないのが、
 寂しいと感じるお母さんがいるかもしれません。
 僕は、そんなお母さんたちの心の中はわかりませんが「お母さん、ありがとう」
 を伝えられない子供の気持ちは、痛いほどわかります。
 母の日は、みんなが大好きなお母さんに感謝の気持ちを伝える日です。
 それなのに「ありがとう」の一言さえ言えないのは、情けなく辛いことです。
 話せない人が話せるようになった時、一番最初に伝えたい言葉が
 「お母さん、ありがとう」ではないでしょうか。
 その言葉が言える日を夢見ている子供がいるということを、わかってあげてください。


 ・できない気持ち
 誰でも簡単にできることは、他の人もできてあたりまえだと思いがちです。
 障害者にとってつらいのは、普通の人ができることができないことではなく、
 できない気持ちをわかってもらえないことではないでしょうか。


 ・泣くことを受け止める
 僕は、泣くことを受け止めてもらえる子供は幸せだと思います。
 「よし、よし」と言ってもらえることで、どれだけなぐさめられるでしょう。
 泣いている原因が問題なのではありません。「よし、よし」してもらえない
 ことが問題なのです。
 障害があって話せないと、なぜ泣いているのか原因を知ることばかりに
 気をとられます。けれども、いちばん重要なのは、その子の泣いている気持ちを
 どう癒せたかではないでしょうか。(中略)
 泣かなくなればいいのではありません。大人になって素直に泣けなくなる前に、
 自分の全てを受け止めてもらえる体験をすることが大切だと思うのです。
 受け止めてくれる人が、一人いればいいのです。
 そうすれば、人は自分を見失わずに生きていくことができるのではないでしょうか。

 
 ・通じる
 心が通じていると感じるのは、相手との関係において、
 とても重要ではないでしょうか。
 話せない人にとっては、話せないことは日常です。
 話せない自分が、ありのままの自分なのです。
 感覚的には、普通の人と違うところもあるかもしれませんが、
 普通の人と別の種類の人間ではないです。
 心が通じるということは、自分の思いを相手に理解してもらうことではありません。
 自閉症の人に対して、伝えたいことが伝わらないのは、
 言葉が通じないという理由だけではないと思います。
 相手が心を開こうとしているのか、相手も自分と同じように
 心を通わせたいと考えているのか、そのことを忘れてはいないでしょうか。
 本当に話せる人が何でも分かっている人で、
 話せない人が何もわからない人なのでしょうか。
 試されているのは、自分の方かもしれないということを忘れないでください。




(参考ブログ)

ぼくはうみがみたくなりました
 自閉症児が保育園や学校になじめないというのは、
 軽いほうの悩みではないかとさえ思いました。
 自閉症の子どもが生きていく上で、交通事故など、
 命に関わるもっと心配なことがたくさんあります。

柏バーバー
 野沢さんは反省しました。
「自分は今まで、ハサミを怖がる息子を、力ずくで押さえつけてきた。
 どんなに彼の自尊心をズタズタに引き裂いてきたのだろう。」
 床屋さんは、野沢さんの息子さん一人のために、
 たくさんの時間をかけて対応してくれました。
 料金も高くなるわけでもありません。
 一人のお客として対応したのでした。






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