伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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大川村 議会廃止? 検討のポイント

2017-06-14 11:58:12 | 大きな時代の変革期
(比較する相手が変わった)

高知県大川村が、
村議会を廃止して村民総会を開く検討をしています。
大きく報道されていますがポイントがズレていると思います。

いきなり村民総会の検討をしていますが、
そもそも、村民総会の開催が困難だからこそ、
これまで議会制を採ってきたのです。
まずは、議会維持の可能性を探るべきではないでしょうか。

市町村議員の報酬額は、
人口が同じくらいの自治体間で比較することが多いと思います。
しかし、限界まで追い詰められた大川村が
比較すべき相手は他の自治体ではなく、
「村民総会」開催コストと比較すべきなのです。
村民総会の開催コストとは、経費だけでなく、
全ての有権者が参加する時間や手間の負担も含めたもの。

下の表は高知県内で大川村に産業構造と人口が近い自治体です。
(議員数と議員報酬額は、総務省の決算カードから)

これまで「議員報酬額」は、表の縦で比較してきたと思いますが、
これからは、横と比較すべきでしょう。

地方自治法上、議員定数も議員報酬の額も
村議会が独自に決定できます。
今よりも議員報酬が増えたとしても、村民総会を開催するよりも
安く済めば大川村としては合理的な判断となります。
予算を増やせない場合でも、議員数を半数にすれば、
議員報酬を2倍にできます。

議員数の削減は法的にはなんら制限はありませんし、
それこそ各自治体の自治の問題ですので、
議会の存続が危ぶまれるという地域の実情や、
村の財政力等を考慮して、
独自の議員定数と報酬額を決めればよいと思います。

議会の役割は地方自治の両輪として、
議案や予算の決定や、行政のチェックです。
議員が少なくなったとしても、
チェックする相手の市町村長は、もともと一人ですので、
小さな自治体の場合、少ない議員でも可能ではないでしょうか。



(大川村の状況)

議会継続が困難な原因は議員のなり手不足。
議員定数は6名で、村議の平均年齢は70歳。
複数の議員が引退を示唆する中、新たな出馬の動きはない。

地方自治法では、町村議会の代わりに、選挙権を有する者の
総会を設けることができると規定しています。
戦後間もない時期に八丈小島で設置された例があるのみ。

実際に、村民総会を開くには、
相当広い会場の確保、交通手段の確保、仕事の休業、
高齢者や体調の悪い方の体への負担などの課題があります。
さらに、実際に議案を審議するには、全ての人が
すべての事項について発言し、意見を戦わせると、
相当の時間がかかる上に、結論が出ない恐れもあります。

昨日の日経新聞によれば、
大川村だけの問題ではなく、
人口が千人以下の村議会議長に聞いたところ、
約4分の1の自治体が「村総会」の検討の必要性を感じています。

昨日の読売新聞によれば、
大川村で議員のなり手が少ない理由は次のとおり。
・議員報酬が月額155,000円で、子育て現役世代には少なすぎる。
・農林業従事者は、平日昼間の議会と両立が難しい。
・公務員や教員は、地方自治法や公務員法で兼業が禁止されているので、
 法改正のお願いも含め勉強したい(村長談)

総務省は議会維持の方策検討
・議員定数削減
・議員報酬の引き上げ
・他の職業と兼業しやすくなるよう、夜間休日議会の開催



P.S.

今朝の街頭演説は、除ヶ町ほっともっと前。
お散歩や自転車で通行の方から激励をいただきました。
ありがとうございました。





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