「空をみて 耳をすませば 自分の時間」
本日の上毛新聞ジュニア俳壇に掲載された、
前橋下川淵小5年 石原 万悠子さんの俳句。
(選者の解説)
空を見上げて、空の声に耳を澄ます、空と自分だけの時間。
空と対話しながら自分自身を見つめ直す、とても貴重な時間です。
読んでびっくりしました。
この俳句はすごいのです。
小学生にして、禅の高僧の教えに通じています。
禅の悟りに至る道筋を、
牛を主題とした十枚の絵で表した
「十牛図」というものがあります。
その第3段階は「見牛」。
悟りの象徴である牛の姿をかいまみること。
優れた師に出会い「悟り」が少しばかり見えた状態。
むかし鏡清禅師が玄沙和尚に「禅はどこから入ったらよいのですか」と尋ねた。
玄沙は「お前にはあの谷川の音が聞こえるかナ」と言った。
「ハイ、よく聞こえます」、「ではそこから入るがよい」。
小学5年生の石原さんは、
禅の悟りへの入り口として、
玄沙和尚が耳を澄ますようにと諭した、
その心構えを、すでに身につけていらっしゃるのです。
素晴らしい俳句をありがとう。
上毛新聞と選者の(佐)さんも、
ありがとうございます。