伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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予算面から見ると、行政の事業は3種類

2017-06-14 16:54:44 | 政治・政策・経済
(一番必要な資質)

政治家にとって一番必要な資質は、
正しい「時代認識」ではないでしょうか。

どのような時代の流れの中に「今」があるのか。
そして今後はどのような時代になっていくのか。
それをしっかり認識した上で、
未来に向けた「今」の政治を考えなければなりません。

二日間、各議員さんの一般質問を聴きながら、
予算面から見ると、行政の事業は3種類あると思いました。



Aの場合、
新規の事業を始めたり、従来の事業を拡大するので、
予算は「拡大」です。財源を見つけなければ実施できません。
新規の重要な社会的ニーズが発生した場合は、
他の事業費を削ってでも実施する必要がある場合も考えられます。

Bの場合、
予算は従来通りで、実施方法の改善・効率化を図るものです。
これはすべての事業において、常に心掛けるべきこと。

Cの場合、
その事業の予算は減少しますので、
他の事業へ限りある財源をまわせます。



(昔の常識は時代錯誤)

かつての、人口や税収が右肩上がりだった時代は、
国の補助金や自治体の予算を、
いかに自分の地域や業界へぶんどってくるかが、
業界のリーダーや政治家の腕の見せ所でした。

しかし、今は人口も税収も右肩下がりの時代です。
税収の範囲に行政の支出を納めるためには、
たえずどこかの分野の予算を削る必要があります。
政治家の役割は「利益の分配」でなく、
「痛みの分配」の時代になりました。

日本では長期的な人口減少が始まりました。
国の予測では100年後の日本の人口は現在の3分の1。
大局的には人口減少にあわせて、
行政の予算も3分の1に減らしていかなければ、
国民一人当たりの税金が何倍にもなってしまいます。
行政がやる仕事は、厳選しなければなりません。

行政がやっている仕事は、
たいてい、やらないより、やったほうが良いはずです。
しかし、限られた財源の中で、
ぼんやりした理由では予算は付けられません。

 ・なぜ税金でその仕事をやらなければならないのか?
 ・他の行政の仕事との優先順位は?
 ・そのやり方で、目的は達成できるのか?
 ・最も効率的なやり方か?

よく検討し、やると決めた場合でも、
 ・いくらかかるのか?
 ・その財源はどこから持ってくるのか?
 ・その分どの事業を廃止すべしと考えているのか?
など考える必要があります。

「議員は財源を考えずに、要求だけすればよい」
というご意見もあるかもしれません。
しかし、それは世の中が右肩上がりだった時代の発想です。

子育て支援だ、高齢者福祉だ、公共事業で景気刺激だ等々、
すべての分野で財源も考えずに支出を膨らませては、
自治体経営は成り立ちません。
首長だけでなく、議員・議会側も「経営」の意識をもって、
事業や政策の提案をすべきと考えます。



(すばらしい部課長)

昔のお役所の部課長は、
いかに自分の所の予算を増やすか、職員数を増やすか、
許認可の権限を増やすか等が評価の対象でした。
しかしこのやり方だと、職員数も予算も増える一方。

世の中全体が右肩上がりの時代には適合した価値観でしたが、
現在では前提が180度ひっくり返りましたので、
昔ながらの価値観のままだと、逆にまずい結果となります。

郵便や、電報電話局や、幼稚園や、保育園など、
民間に類似の機能がなかった時代には、
行政が直営で実施するしかありませんでした。

しかし、民間企業やNPOなどが育ち、
行政と同じ仕事をできる受け皿ができたなら、
行政がやる必然性がありません。

長期的な人口減少と税収減少が予測されていますので、
行政は、行政でなければできない業務に
集中していかざるをえません。

なにしろ、毎年予算全体を縮小させ続けるのが
自治体の課題なのですから、自治体管理職の方は、
業務に必要なお金を税金で用意してもらい、
それを使うことで満足してはいけません。

民間の受け皿を育て、行政の仕事をうまくバトンタッチして、
行政の予算を減らせる部課長さんは、
行政経営の観点からは高く評価されるべきです。

社会に必要な仕事をするな、という趣旨ではありません。
行政が税金で行わなくても、
民間の力で社会に必要な仕事が不自由なく行われるように、
ソーシャル・デザインして実現していければ素晴らしい、
という趣旨です。

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