伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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グルーヴする瞬間

2017-08-08 17:28:33 | Weblog
(折々のことば)

先日、朝日新聞一面にある
「折々のことば」に目を通してビックリしました。

ジャズで使う「グルーヴ」という言葉のフィーリングを
解説していました。
何にビックリしたかというと、
その言葉を引用した本の題名に驚いたのです。

 大野雄二著「ルパン三世 ジャズノート」

私は、たまたまブックオフで買って持っています。
ほんとうに、たまたまです。

ルパン三世で使われているジャズを紹介する本かな、
と思い読んでみると、
作曲家大野雄二さんの自伝的な本でした。

現代では、ジャズファンは少数派で肩身が狭いですが、
そのジャズファンの中でも
この本を持っている人はかなり少数と思います。

それほどマイナーな本なのに、
「折々のことば」の選者、鷲田清一さんは、
この本に目を通していて紹介されたとは、
そのことにビックリしました。
よほど幅広く精力的に読書されているのですね。



(グルーヴ感)

音楽用語の「グルーヴ」というのは、
複数の演奏者が演奏しているときのある種の「ノリ」の感覚。
みんなの感覚が一体化して、演奏が気持ちよく進んでいく感じ。



言葉で定義するのは難しいのですが、
およそこんな風に理解していましたが、
大野雄二さんはこんな風に解説されています。


  グルーヴは我慢なり

 (前略)グルーヴしている状態のときは
  たまらなく気持ちがいいんだけど、
  そういうときにはやっぱり
  メチャメチャいい演奏をしているものなんだ。
  じゃあ、どんなときにいい演奏ができるのかといったら、
  それはプレイヤー同士の精神状態が安定しているときに尽きる。
  この精神状態はプレイヤーにしか理解できない境地だけど、
  プレイヤー同士が規制をかけているというか、
  お互いにがまんをしている状態なんだ。
 
  たとえ自分の演奏がノッてきて、
  「ああしたい、こうしたい」と思ってもグッとこらえる。
  そこで誰か一人でも興奮してこらえきれなくなると、
  他のメンバーはすぐわかるんだよ。
  そうなると必ずといっていいほど精神の調和が乱れてしまい、
  まるで風船に穴が空いて空気が抜けていくみたいに
  演奏もみるみるしぼんでくる。(後略)


この本を1回目に読んだ時にはピンときませんでしたが、
あらためて読み直すと、意味の深い文章です。

「グルーヴ」や「グルーヴィ」は、
演奏が気持ちよく進んでいく状態と思っていたので、
マイルス・デイビスのアルバム「バグス・グルーヴ」は、
いまいちグルーヴィではないように感じていました。



しかし、プレイヤー同士の抑制の美学があって、
はじめて「グルーヴ」が生まれるのだとしたら、
「バグス・グルーヴ」の静謐な音の美の世界は、
まさにグルーヴだったのですね。

ジャズに限らず、
演奏家と、生み出される音楽は
一体的な関係があると感じます。

大野さんはジャズの作曲家であり、
プレーヤーでもあります。
大野さんの人生や、生き方が、
ジャズや、ルパン三世の生き方に通じ合っているのかもしれません。

「ジャズ」と「ルパン三世」の関係について
心理学的な考察をしましたので、
次の機会に書きたいと思います。








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