伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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TOC for Innovation

2015-04-24 15:17:57 | 全体最適・TOC理論
TOCクラブ『イノベーション発想法』TOC for Innovation @東京」の報告

  日時 2015年04月23日(19:00~20:45)
  場所 コンファレンススクエア エムプラス (千代田区丸の内三菱ビル 10F)
  参加費 無料
  主催 TOCクラブ
  内容 TOC流のInnovation発想法
  講師 岸良祐司 株式会社Goldratt Consulting Japan 代表取締役

伊勢崎市役所の業務改善、効果的な政策立案などに
役立てたいと思います。




TOC
ゴールドラット博士が開発した業務改善手法。
業務を一連の流れととらえ、一番ネックの問題点を見つけ、
その解消に集中的に取り組むことで劇的な効果を上げる。
コンサルタントのゴールドラット社により
世界中の企業や行政に適用されている。


イノベーション
企業は絶えず新しい商品・市場を開拓し続けなくては存続できない。
「イノベーション」とは、顧客にとって重要な限界を、
過去には不可能だった方法を使って、
どの競合他社もできなかったレベルで取り除くこと。

プロセス(方法・手順)があれば、だれでも世界を変える
イノベーターになれる可能性がある。
「TOC for Innovation」は、TOCの理論を使って
ブレイクスルーの発想法を教育し、
イノベーションを生み出せる人材や組織をつくる。


イノベーションを生む発想法

  真の発見とは、新しい景色を探すことではない。
  新しい目で世界を見ることなのだ。
プルースト




1 出口からのイノベーション

たまたま自社で開発した技術をどう製品にして売るか、
と川上から発想するのではなく、
はじめに顧客にとっての価値を考え、
それに向けてイノベーション製品を開発する。



2 はじめの質問

クライアントにとって、極めて重大な要望、
 しかも競合が簡単にマネできない要望
」とは何か?



3  3つの視点でアイディアを出す

はじめの質問に答えるために、3つの視点で新たな発想を導き出す。
 ①顧客の目 マイナスから逆転の発想をする (困っていることは何か)
 ②市場の目 プラスからの飛躍の発想をする (隠れた大きな需要をみつける)
 ③商品の目 商品パラメターを大きく振る (今までにない価値)



4 アイディアの価値チェック

出てきたアイディアの価値をチェックする。
・WOW(感動)メーターでイノベーションの大きさをチェックする
・変化に対する4つの考察(顧客・市場・自社・競合への影響)
・市場への教育(すばらしさを、どうわかってもらうか)



5 新商品の開発

 ①価値(新しいコンセプト)を作る。
 (コンセプト段階で製品カタログ案をつくってしまう)
 ②新しいコンセプトを、お金に代えるビジネスモデルを考える。
 ③実行計画に落とし込む。
 (やることがはっきりしていると技術者ははりきる)



6 イノベーションを妨げるもの

(1)社内の障害
大きな企業ほど新しい企画の検討に時間がかかり途中でつぶされる。
・コストはどうなんだ?
・競合はどうなっているんだ?(他社がやっているようでは革新ではない)
・差別化はどこでするんだ?
・事業性はどうなんだ?
・市場は本当にあるのか?
・いったいどんな人が買ってくれるのか?

こういった企画プロセスでありがちな議論は、
企画をより練り上げるためのものだと思って行われるものだが、
実際には、現場のモチベーションを下げてしまったり、
とにかく企画を通すために、コスト検討ばっかりに終始してしまい、
当初の企画のエッジが削がれてしまい、ユーザーの心に刺さらない
企画に落ち着いてしまうことも少なくない。

(2)最後のパズル
・技術や商品が革新的であるほど、その価値が分かってもらえず売れない
・素晴しいものだと広く認識してもらえるための最後のパズルを解け
・売り方の工夫、法律の改正、敵を味方に抱きこむ、市場の教育など。



*多くの企業が挑戦したということは、背後に有望な市場が見込まれる。
*失敗が多いということは参入障壁が高いので、成功すれば独占。



7 参入障壁を作れ

せっかく創り上げたイノベーションを、簡単に競合他社に真似られないようにする。
 ①従来の類似品との価値の比較(人間は比較しないと価値が分からない)
 ②顧客が払うコストの比較
 ③顧客をセグメントし、購入場面を想起する
 ④適した流通チャネルを考える
 ⑤パートナー・サードパーティーを選ぶ
 ⑥競合企業の参入障害を考える
これらの要素を勘案し、組み合わせて参入障壁をつくり、市場へのPRを行う。



8 大企業の弱点

ベンチャー企業から新しい技術が出てくるのは何故か?
それは、意思決定が早いから。
組織が大きくなるほど連携が悪い。→CCPMが効きます。



【CCPMとは?】 
CCPMとは、Critical Chain Project Management の略。
ボトルネック工程の能力を最大限引き出すプロジェクト・マネジメント








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