伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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U理論 過去や偏見にとらわれず、本当に必要な変化を生み出す

2017-02-17 18:12:52 | 心の時代
C・オットー・シャーマー氏の「U理論」を読んでいます。
日本語版で600ページもあります。

議案書と予算書を読みながら、
なぜこの時期にこの本も読んでいるのでしょうか?
それは予算審議に大いに役立つと思うからです。

予算の概要については、
「平成29年度 当初予算概要(案)」が配られ
市長さんから概要説明がありました。



私は予算について総括質疑する予定ですが、
予算概要の冊子にすでに書いてあることを質問しても意味がないので、
別の視点から予算全体について尋ねたいと考えています。
その参考にするために、いろいろな本を読んでいます。

「U理論」には、現在社会の課題を解決する方法として、
未来からのアプローチが書いてあります。

歴史上繰り返し生じてきた課題なら、
過去を振り返って参考にするのも有効でしょう。

しかし、大きな時代の転換期や、
いまだかつてなかった問題に直面した時には、
いくら過去を振り返っても答えはみつかりません。

本書を読むもう一つの読む理由は、
問題解決するには2つの世界を変化させなければならない
と指摘しているからです。

1つは、だれの目にも見える外面世界。
もう一つは、みんなの心の中にある内面世界。
この二つの世界を変容させることで、
大きな変化を生み出せます。

「何か困ったことが在ったら、役所がなんでもやってくれる」
もし市民がこんな意識だったら、地方自治など名ばかりです。

環境問題や、経済格差、国の借金など
今の社会がうまくいってない、
と感じる人は多いのではないでしょうか。
でも実は、この社会を構成しているのはあなたなのです。
一人ひとりが自分の問題だと気づくことで、
社会が大きく変わりはじめます。

学校教育や、政治の場でも、
一人ひとりの方に当事者意識を持たせることは
なかなか難しい状況です。

大事なのは「あり方」。
世界と自分は無関係なのではなく、
世界に対する認識と、その中における自分のスタンスを、
しっかりと自覚することで、世界と自分がつながります。

そのことを足場にすることで、一人ひとりが自立意識を持ち、
社会をより良い方向へ変えていくスタートになれると思います。

根本的なことがらですが、役所のあり方や、政策や、
それを実行するための予算などを考える上で、
大切なことだと思います。

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