伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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議員研修 ブランド力は重要なのか?

2017-08-18 19:28:06 | Weblog
毎年恒例、群馬県内の
市議会議員合同研修に参加しました。
市議会議長会が主催で、新前橋にある
市町村会館で行われます。

本日の講師は、ブランド総合研究所
社長・田中章雄氏。
群馬県や、県内各市の全国的なブランド力の
ランキングを示し、講演されました。

みなさんご存じのとおり、
県レベルでは、群馬を含む北関東三県が
毎年全国の最下位争いをしています。

知名度、行ってみたいかなどの
ランキングを見ると、群馬県内の
自治体は低い傾向にあります。

全国の自治体を1位からランク付けすれば、
どこかの自治体が最下位になります。

自治体の主力産業が観光の場合は、
知名度や、行ってみたいかというランキングは非常に
重要ですが、観光地でない自治体にとっては、
全国的に有名かどうかは、住民福祉には関係ありません。

住民が満足して幸せに生活できているならば、
自治体経営としては成功です。

講師も、行政が、なんとか選手権などに精力をそそぐよりも、
地道な取り組みが重要と話されていました。

講師は、商品販売についても
知名度が高い場合は有利であるようなニュアンスで
話されていましたが、農産物以外の商品は、
製造場所の自治体名が有名かどうかは
関係ないと思います。

車やボンカレーや、カップヌードルを製造している
工場がある自治体の名前を消費者は知らなくても商品を買います。

逆に、メロンやサクランボやコメなどの場合は、
産地が有名になるとブランド化につながるでしょう。

草津町や、伊香保温泉のように、
観光産業が主力の自治体は、
行政が観光PRに取り組む意義があります。
しかし、私は県レベルで観光PRに取り組むのは
疑問に思っています。

群馬県はあっても、観光の目的地に「ぐんま」はないのです。
あるのは、水上や草津などであって、
「群馬全体に行きたい」という観光客はいないのです。

県がPRするならば、「群馬に来て」という漠然としたPRでなく、
「群馬にはこんな観光地があります!」と各地域を
ご紹介する方法が良いのではないでしょうか。


本日の田中講師は、
北関東三県が、毎年ブランド力ランキングの最下位争いをしているので、
北関東三県が連合を組んで、ブランドのイメージを高めたらよいのではないか、
というご提案をされました。

私としては効果には疑問です。
最下位争いをしている3県が無策のまま連携したところで、
「ダメな県」というイメージがより強まるのではないでしょうか。

最下位を抜け出したいならば、
そのための新しいコンセプトを打ち出し、
それを実現するのに必要ならば、北関東三県が連携する、
という順番だと思います。

自治体経営の目的は住民福祉の向上であり、
認知度の向上などは、最優先の目的ではありません。
住民福祉の向上に認知度の向上が必要な自治体は、
ランキングを気にして、取り組めばよいでしょう。

それ以外の自治体は、
自治体ランキングに一喜一憂せず、
あしものと住民満足の向上に
地道に取り組むべきです。




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1 コメント

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Unknown (けん)
2017-08-20 11:12:56
お久しぶりです。私も議員の意見に賛成 ブランドとかゆるキャラに力を入れるなんて訳がわからないです。あと、東京オリンピックも違約金を払ってやめればいいと思います。何で、真夏の七月に開催するのがアスリートファーストなんだかわからない。

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