伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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「あれっ、これってあのことと似ている」 イノベーションのカギ

2016-09-15 17:34:43 | デザイン  (キャリア・デザインも含む)

(「アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」)

これはジェームズ・W・ヤングの言葉です。
本当かどうか、ちょっと考えてみましょう。

あなたが「まったく新しいアイディア」を思いついたとします。
それは思考の結果、生まれたものですね。
どうやって思考しましたか?
頭の中で「言語」を使って考えたはずです。
言語を使ったということは、既存の単語や概念を使って考えたということ。

まったく新しいアイディアと思ったものは、
実は、既存の要素の新しい組み合わせでした。

もし、「自分は言語を使わず思考できる」と思う方は、
1分ほど実験してみてください。
何らかの「感覚」ならば、言語を使わず「感じる」ことができますが、
言語を使わず「思考」するのは、きっと無理です。



(「ママはなんでも知っている」(ミステリー小説))

息子で刑事のデイビイは、週末にママを訪問し、
いっしょに夕食を食べるのがお決まりのパターン。
デイビイが、自分が抱えている事件の話を持ち出すと、
ママは話を聞いただけでさらりと謎を解いてしまいます。
ミステリー用語でいう典型的な安楽椅子探偵


ママは人間観察に長け、
親類にあったエピソードなどを参照しながら
推理をめぐらし、謎を解く。

話を聞いただけで事件の真相を見抜く、
その力の源泉は「人間観察力」。

複雑怪奇で理解不能に思える事件も、
ママにとっては、人間観察の知識の応用で分析可能なのです。

では、どうやって自分が知っている事例の中から、
事件解決につながる適切な事例を選択しているのか。

そのカギを「ママはなんでも知っている」の続編
「ママのクリスマス」の中で、ママは明かしてくれました。

「偶然の一致については よく考えてみることにしているの」

ここなんです。事件を解くカギは。



(社会問題解決への構造主義の応用)

なんだか小難しい「見出し」です。
「偶然の一致」を手掛かりにした問題構造の把握が有効なのは、
殺人事件の推理に限りません。

「構造主義」の考え方は言語学から生まれました。
現代では、数学、言語学、生物学、精神分析学、文化人類学、
社会学、文芸批評などにも構造主義が応用されています。

広い意味の、文化人類学や社会学には、政治や経済も含まれるでしょう。
私は、社会問題や行政が抱える課題の解決にも、
構造主義的考え方が応用できると思います。

科学や技術の発達や、資源の枯渇、環境破壊などにより、
人類が「初めて」直面するような課題が現れています。

しかし、それらは「未知」の問題という側面ばかりでなく、
ジェームズ・W・ヤングの言葉や、ママの名推理などから考えると、
問題の本質を「構造」面から掴むことで、
過去に人類が経験してきた出来事の中にも
その解決法のヒントが見つけられるように思うのです。

事件の謎を解くには、
「表面的な出来事」や「嘘かもしれない証言」に惑わされるのでなく、
人間関係の本質、つまり「事件の構造」を理解することがポイント。

構造がつかめれば、自分が知っている
似たような構造の事例を当てはめて解釈することができます。

そのためには、
「あれっ、これってあのことと似ている」
と感じることが、同じ構造に気づくきっかけ。

このように、偶然の一致は問題構造を発見する手がかりであり、
非常に大きな価値をもたらす可能性を秘めているのです。

みなさんも、
仕事や勉強をする上で、ぼんやりと見過ごしてはもったいない。
まったくの無から、新しいアイディアは生まれません。
素晴らしい発明やイノベーションのきっかけも、
「あれっ、これってあのことと似ている」から始まるのだと思います。



(参考:「構造主義」)
・「構造主義」とは、複数の要素が関係するものごとに対し、
 「構造」を把握することで本質を理解しようとする方法。
 まず構成する要素を探り出し、次にそれらの関係を整理統合する。



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