秘境という名の山村から&道後湯の町暮らし

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)の山村暮らし&湯の町暮らし

道後湯の町夏点描 湯の町暮らしに山の涼しさを想いて

2016年07月22日 | Weblog



大木の樹幹、林床の草花、じめじめした湿気、清らかな空気のなかに、身体が包まれ、纏わり付き
静寂のなかにひっそりと一茎の花はしずかに、密やかに次の変化を待って生命を全うするために
じっと変化するわが身をまっている

登山道脇に咲く草花にはそれぞれに少しづつの季節を敏感に捉えて変化していく様子を
感慨深く見守りながらあるくのも楽しいものだ

草花はそれぞれのおかれた場所で健気に儚い生命を切に生きている
咲いて、実を結んで、子孫を残して生命を全うしていく

樹林を彷徨う度に逝ってしまう小さき花、新たに咲き出して命を紡ぐ花たちと
四季おりおりのしずかな、激しい経験したことのない気象の変化を素直に
受け容れることしか出来ない自然の動植物たちにとっては先行きになにが
待ち受けているかを心配したところで詮無いこと

いまのいまを素直に受けることで生かされていることをよく知っているのであろう
そのようなことを考えながら山を歩き、木々や草花の気持ちを思いやると
この風景が自分の感性に自然と沁みこんでくるのである


このように自然のなかに身を置いて木々や草花にほっとして精神を浄化していかなければ
ひとは生きていけないものであると常日頃云われているのであるが

そのわりには、自然を大事にしない風潮が広がっているのは悲しいことだ
これも、現在の社会現象の延長かもしれないと思われる節が多々みられるのである
個人主義の悪い面が出てきたのではないか

登山道から遠く離れた場所の花を見たさに大勢のひとが入りこんで写真を撮り踏み荒らす
また、高原の湿原に咲く花々を躊躇いもなく入り写真を撮って踏み荒らす
その写真を自慢げにネットに載せて宣伝して、また、大勢のひとがやってきて踏み荒らして
どんどん人による荒廃が進んでしまう

自然へのダメージは日常、暇もないほど行われている、今日も明日も明後日も、、、、延々と続いていて
やがて、絶滅へと追いやっているのが、ひとびとである

いま、自分がこの花を見て感動することが大事なのだ、いまさえ良ければ後は知らない
この花が実を結んで子孫を後世に繋いでいくことなどどうでもいいことなのだ
ましてや、自分の孫たちや後々の人たちのことなど考えたこともないわけである

自然や花に対してダメージを与えることに対する罪悪感などないのであろうか
悲しいことに、マナーを守らないひとたちは確実に増え続けているのが現状である
























































































































































































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道後湯の町夏点描 湯の町暮らしにターナー島を眺めて

2016年07月18日 | Weblog


あの松を見給え、幹が真直ぐで、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」、、、、、
「全くターナーですね。どうもあの曲がり具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ」
すると野だいこがどうです教頭、これからあの島をターナー島と名付けようじゃありませんかと余計な発議をした。
赤シャツはそいつは面白いわれわれはこれからそういおうと賛成した。

                          夏目漱石 「坊ちゃん」より


ぼくは三津にある家内の実家で用を済まして、早朝で曇り勝ちでもあったので少し散歩してみようと暫らくご無沙汰の四十島(ターナー島)に足を延ばした
歩いて30分ぐらいでターナー島に着いた、カメラを構えて2,3枚を撮り終えて少し場所を移動して初めてひとりの男性が居るのに気づいた
男性はぼくには気づいていなかったのであろう、顔は真直ぐにターナー島の方をじっと眺めていた

60代後半であろうか、ちょっと疲れたようにも見えたが、身なりはすっきりした紳士風であった
アイボリー調の麻の半袖シャツに薄茶の夏用ズボンと紳士靴を履いていた、このあたりの方でないのは一瞥すれば判った

薄グレー色か、いぶし銀色と云うか、しずかに波打つ海に浮ぶターナー島の向こうを近くの島通いの小さな客船が滑るように行き来するなかを
エンジン音を発てて釣り船が急ぎ足で去ってゆく高浜の海、朝8時まえのこのしずかな浜辺には無言の空間の広がりが支配していた

浜辺のテトラポットに腰掛けていた男の顔にはいままで気づかなかったが何かほっとした気配というか長いこと気になっていた事を
やり終えた時のような安堵感といった風な顔をしたのを一瞬見えた
これを機にこの無言の空気を切り裂きたい衝動に駆られて、靴音を立てながら紳士に近づいて

「おはようございます、あのう、失礼なことをお尋ねしますが、、、さっきからずーとターナー島を眺めておられますが
この風景が気に入られたというか、お好きなのですか」

男性は、足音に気づき、振り向いて無言で会釈をしていたが、この場の雰囲気を壊すようなぼくの失礼な質問にも
動ずるようなこともなくて、やさしそうな笑顔を見せながら落ち着いた口調で

「おはようございます、先ほどから微かなひとの気配は感じていたのですが、貴方でしたか
小さな島と綺麗な海の風景に見入っていたものですから、気が付きませず失礼しました

この島が「坊ちゃん」に出てくるターナー島なんですね、ほんとに美しい風景ですね
いぶし銀のような海に浮ぶ島、実に美しいです、それに背景に富士のような山とおそらく漁港いいですねえ。
女房に何回と無くよく聞かされたものです、それが、この風景なんですね

「ほう、、そうなんですか、それでは、奥さんはこの土地の方ですか、今日はご一緒ですか」
と柄にも無くたたみ掛けるような失礼な質問を口にしてしまった、男性はしばらく黙っていたが意を決するように話し出した

「そうなのですよ、彼女はここ、松山がふるさとなのです、此処でで大学を出るまで暮していました
上京して就職して、ぼくと知り合い結婚したわけです、まあ、極々仲の良い普通の幸せな夫婦で子供たちにも恵まれた家庭でしたよ
夫婦でよく旅にも行きましたが、なぜか、松山にはぼくは来る機会がありませんでしたね

何時か女房が良く口にするターナー島を一緒に眺めたいものだと思っていたのですがねえ
果たせず仕舞いになりましたよ、3年ほど前に突然亡くなってしまいました
そんなわけで今日は思い立って松山に来れてぼくひとりが、ターナー島を眺めているしだいなのです」

ぼくも、彼も、また黙ってしまった、ひとはそれぞれに果たせなかった思いを生きているうちにやり遂げて一歩前に進みたいと思うものであろうか




























































































































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道後湯の町夏点描 湯の町暮らしは近郊の山に涼しさを求めて

2016年07月15日 | Weblog

霧に包まれてひんやりとした風が身体をすり抜けていき、しずかに息づいている木々は
しっとりとして生きているよよこびを噛み締めているかのようである

標高1000mにわずかに満たない山ではあるが、ブナの大木が鬱蒼としているさまはうつくしいものである
湯の町から車でわずか40分ほどでこのようなすばらしい自然林のなかに身を置くことがうれしいかぎりだ

世の中がなんとなくおかしな方向に動いて行きそうな気配さへ感じている昨今だが、ストレスを溜めないように
するためにも自然のなかに身を置いて、リラックスするのが脳や精神を健康に維持できるというものだ
どのような事態になろうと動じることのないように、ストレスに陥らないように、リラックスを貯金すること
つまり、リラックス貯金を溜め込むことが、いまの世で楽しく生きるために必要かもしれない





































































































































































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奥祖谷夏点描 山里暮らしに廃家を訪ねて

2016年07月09日 | Weblog

夏の盛りに廃家を訪ねてみても、夏草の覆い隠さんばかりの力に圧倒されて
わびしいかぎりであった

じりじりと照りつける日差しに、荒涼とした景色にひとの声がなつかしいひと時である
混沌とした世相の、どろどろした泥水をいさぎよく飲み込んで、受け入れたいものだが
はたして、釣鐘草のように、、真白のままに浄化できるだろうか



















































































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菜菜子の気ままにエッセイ( ジャガイモと人生色々・菜菜美ちゃん)

2016年07月07日 | Weblog


読者の皆々様、激暑お見舞い申し上げます。
ご機嫌如何 お過ごしですか。
祖谷地方は、毎度毎度のジャガイモ掘りの季節です。
炎天下。まさに太陽は、傾きながらも、ガンガン大地を照らしておりました。

予約したジャガイモを取りに、ヴヴヴ星人のお友達の家を訪ねる。
家の前の下にある、カラッカラッに乾いた畑の中で、小さくコンパクトになったオバチャンが、ポツンと 座っておりました。
白い農作業の帽子を被っていなければ、多分景色に溶け込み過ぎて、見つけられないと 思います。

『オバチャン~~こんにちわ~!』
素早く、振り替える90才のオバチャン。
「菜菜美さんか~」
『うんっ~ジャガイモ取りに来たよ~!』
「まてよ~アツいきんの、今、上にいくわ~」
両手を器用に杖代わりにしながら、素早く這い上がってくる オバチャン。

ワタシは持参したジュースを持って、オバチャンを待っていた。
『オバチャン、アツケするよ、今の時間は、畑仕事はしたらいかんよ~』
「それがの~あしたは、でーさーびすじゃけん、芋ほっとかな、せわしいんじゃわ、待てよ縁で休まんか~」
『オバチャン、ジュース飲もうや。たまにはジュースも、美味しいよ~』

ペットボトルのカル○スをオバチャンに渡した。
「まあ、うまげえなの」※美味しそうなの
と悦びながらも、すぐにジュースを飲もうとしないオバチャン。
ワタシはポ○リを半分飲みながら、ふと思った。


オバチャンは…もっしかして…ペットボトルのジュースの蓋の開け方が、ワカラナイのかも!?
ヤカンに入ったお茶しか、普段は飲まないから、缶なら未だしも、ペットボトル500ミリリットルは、ハードルが 高すぎたか?
とりあえず、オバチャンの手元のジュースを取り、キャップを開けて、置いてあげた。

すぐに 飲み始めた。

「あっさりして、オイシイワ」

初めての? カル○スサイダーデビューか!?

縁側に二人で座り、青い空と入道雲を見ながら、ヴヴヴ星人の思い出話をしていた。
3人で過ごした時間が、次から次へとパラパラ漫画の様に、過っていった。
ツーンとした 寂しさが、込み上げてきた。
キレイな風が 庭の雑草を撫でていく。
泣きそうになっていたけれど、すぐに素面になれた。
だって オバチャンが
(人生)の話を 始めたから。

身体の弱かったご主人の代わりに、集落の手伝い事にでるたびに、意地悪なことを言われた話とか、
ここでは書けないような、波瀾万丈な人生を、必死で生きたこと。
オバチャンは、縁側が飽きたのか、庭の芝生の上に、座りなおした。
まるでヨガをやっているような!?芝生の上で様々なポーズをとりながら、芝生と一体化していた。

ワタシは潔癖症なので、オバチャンの縁の上にあった、スーパーのナイロン袋を草の上に置いて、座りなおした。
オバチャンは、土と草を毛穴から吸収するから、元気なんだ。多分…。
足が痛い時は、湿布で治ると言う。ワカリヤスイ。

誰もが必死で、生きている。
自死を選択しても、それも生き方の最終の選択だから、責めることは出来ない。
お決まりの選挙運動が、繰り広げられている。
議員の報酬が余りにも高すぎる。
生活苦で今日もどこかで、誰かが 死んでいる。

これが今の 日本の現実だ。
政治家の狙いは
政治を無関心にする有権者を 増やすことなのか?

『もう・ええわ』
と 思うのは ワタシだけ?。
オバチャンの芋を 畑から上の家に運ぶのは オバチャンの、おい縄一本だ。
オバチャンは、自力で生きてきた。
私利私欲だけを追求し、お縄になった前政治家のオッサン達に、正しい縄の使い方があることを、教えてあげたいと 思った。

草 々




































































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奥祖谷夏点描 山里暮らしに木陰の冷風と花々に囲まれて

2016年07月03日 | Weblog

7月に入って天気の回復も著しく夏の日差しが厳しい山里暮らしも木陰に入ると途端に冷風に
身を包まれてほっとする
いよいよ、夏山シーズンも本番になる、山々の木々はあくまでも青々として逞しい力を漲らしている
山里ではお年寄りがじゃがいもの験し掘りをして今年の味ぐわいを楽しんでいた
林道のあちこちで夏の花が咲き誇っている




鬼百合の面がまえ見てフォービスム

カオス飲む待宵草のいさぎよし

木陰なす午睡ほのかに合歓の花

かくれ家に走り咲きなり夏の萩















































































































































































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道後湯の町夏点描 湯の町暮らしに一草庵をたずねて

2016年07月01日 | Weblog


湯の町暮らしに時折20分ほど足を伸ばせば御幸寺があり御幸山山麓に一草庵が建っている
死に場所を求めて四国遍路に出た三頭火が友人たちの奔走により安住の地となり終の住処となったのが
御幸寺が納屋として使っていた建物を住職の好意で住居として一草庵と名づけられた
何時たずねてもしずかないい場所である

「高台で閑静で、家屋も土地も清らかである、すべての点において
私の分には過ぎたる住処である、つつましく私の寝床をここにこしらへた」と友人たちに感謝している

山頭火は一草庵で絶食と飲酒を繰り返しながらも、自らを見つめ続け最も充実した生活を送り珠玉の
俳句を吐きつづけた


















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道後湯の町夏点描 湯の町暮らしに山口晃の道後エトランゼマップを片手に散策

2016年06月30日 | Weblog

いつも散歩している見慣れた道後の風景なのだが、山口晃の独特の感性を持ったエトランゼ的に眺めると
実に面白くて、え!こんなところに、いい風景だ、こんな見方があるんだ、と驚かされて、なんども、なんども
マップと実景を眺めやり、うれしくなった





















































































































































































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道後湯の町夏点描 湯の町暮らしにオールドランタンで遊ぶ

2016年06月29日 | Weblog




梅雨の長雨は時にはげしく、しとしと、ぽつりぽつり、美しく降り続いている
窓越しに奥祖谷のわが庵「わとうち」を遠めがねならぬパソコンの写真を
眺めながら、コールマンのオールドランタン200Aに炎を灯して遊んでいた


























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道後湯の町夏点描 湯の町暮らしに山口晃 DOGO ART 2016に遊ぶ

2016年06月26日 | Weblog

道後湯の町暮らしは梅雨の晴れ間に歩いて20分の湯の町に点在するホテルのロビーに展示されている、山口晃道後アート2016に遊んできた
昨年は蜷川実花道後アート2015が開催されたが、今年は山口晃である


時を超えて過去・現在・未来を行き来して何だかおかしな世界に迷い込んでしまいそうで
日常や空想、実景と虚構が混沌としたような感覚になる
風景がそれぞれの記憶と混ざり、不思議な姿として浮かびあがる








































町なかにひらめくのぼり旗





















最後の晩餐 ホテル葛城






















大和撫子 ホテル椿館本館
























































千躰仏造立乃図 ホテル古湧園


















厩図 ホテル道後館






















































階段遊楽図 ホテル茶玻瑠







































































花図ー青薔薇 道後グランドホテル


















花図ー椿

















花図ー薔薇
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