ママの料理が最高！ by グレース石川 with ﾘﾗｲﾄ久保田

※　何だかちょっと嬉しくなるような短文でしょ？

私の母はフィリピン人だ。食べ物の文化も家族の数も違う。だから、兄弟の多かった母は、大盛りのフィリピンの料理を作ってくれる。しかし、3人家族には多すぎる量のご飯を作ってしまって食べきれないこともある。そんな母は、私と私の父のためにおばあちゃんから料理を習って、日本食を作ってくれている。私が幼稚園児の時に、周りの友達と違うお弁当が嫌で、可愛いものを作ってほしいとわがままを言ったからである。今思えばとても失礼なことであるが、母は嫌な顔を一つもせずに可愛いお弁当を作ってくれた。調理の方法や、食材も何もかも違うのに本当にすごいと思う。母の作る日本食は、おばあちゃんの作ってくれる料理とは味付けが違うのかもしれないが、私は母の作る料理が美味しくて好きだ。私は、母が外国人で本当によかった。だって母の味の二つもあるのだから。

↓　≪推敲＆改稿 by 久保田≫
　私の母は、フィリピン人だ。日本とは、家族の人数や食文化が異なる。兄弟数が多かったからだろう、母が作るフィリピン料理の量は、三人家族（父母と私）では食べ切れないほどである。
　私と父のために母は祖母から料理を習い、今は毎日、日本食を作ってくれている。幼稚園児だった時、友人のとは違うお弁当が嫌で、「もっと可愛いのがいい！」と文句をつけたのがきっかけだ。今思えば失礼な言葉だったが、母は嫌な顔もせずに可愛いお弁当を作ってくれた。
　食材も調理方法も違うのに、母は凄いと思う。もち論、祖母の料理とは味付けが異なるとは思うが、私はフィリピン人の母が作る日本食が美味しいと思う。
　母が外国人で良かった。私には二種類の「母の味」があるのだから。