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【参考資料】 「保育の原理」総括的評価/過去5年間の出題問題

2017-07-15 05:01:12 | 受講生向け連絡
 この間、『保育所保育指針』や児童福祉法の改正があったので、それをふまえた上で復習などに活用してください。

【総括的評価】保育の原理2016

Ⅰ.①~⑮に述べられている内容が正しければ○、誤りであれば×を記しなさい
① 「こどもの発見者」と称されるルソーの教育思想は、「消極教育」論あるいは「自然教育」論と呼ばれることがある。それは彼が、人間には生まれながらにして「より高次の善へと向かう力がある」と考えていたことによる。
② ペスタロッチは、世界初の児童養護施設「シュタンツ孤児院」での献身的活動で広く知られるだけでなく、「直観(感)」を重視した教育論でも有名である。
③ フレーベルにとって、子どもの食事と排泄と睡眠はオトナの「信仰(祈り)」と同じ目的や質を持つ活動である。その思想は、主著である『児童の世紀』の中で展開されている。
④ フレーベル教育思想最大の特徴と言えば、そのキリスト教的色彩の濃さにある。したがって「恩物(Gabe/Gift)」は、十字架やマリア像と並ぶ信仰(祈り)のための道具として極めて
重要な意味を持つとされている。
⑤ モンテッソーリがイタリアのローマに開設した「カーサバンビーノ(こどもの家)」では、読
み・書き・計算などの知的基礎教育が行われていた。
⑥ エレン・ケイは、女性解放主義の立場から「20世紀が子どもを中心とする社会を目指す」こ
とを予言した。
⑦ 児童中心主義の立場から「学校と社会との関係」のあり方を論じたデューイは、主著『民主
主義と教育』を通じて第2次世界大戦後のわが国の教育改革に重要な示唆を与えた。
⑧ デューイの教育思想を継承し、「プロジェクトメソッド」と呼ばれる問題解決学習の基本を提
唱した事により、現在のわが国の「生きる力」の教育に多大な影響を与えたのはポール・ラ
ングランである。
⑨ キルパトリックは「発見学習」の提唱者として知られ、いわゆる「ゆとり教育」の基盤を築
いた人物である。
⑩ 現代的意味での「生涯学習」論の基礎は、1965年のUNESCO主催「成人教育推進国際会議」
におけるランゲフェルトの基調講演によって築かれた。
⑪ 誰もが・いつでも・どこでも・希望する事を学べる社会の事は「Learning Society(学習化
社会)」と呼ばれ、先進諸国共通の政策課題の一つとされている。
⑫ 「児童養護学校」は、身寄りのない幼児や児童を収容し、社会的自立のための集団生活を営ま
せる児童福祉施設である。
⑬ 「保育所」は、「幼稚園」と並ぶ就学前教育機関の一つであり、その目的は児童福祉法第39
条に述べられている。
⑭ 日本国憲法が保障する「基本的人権」は、そもそも「保護される」立場にある乳幼児をその
対象としていない。
⑮  児童福祉における最大にして最も中核的な概念は、「子どもの最善の利益」である。

Ⅱ.『保育所保育指針』にある「保育の原理」に関連し、カッコ内に適する語句を記しなさい
ア 保育所は、子どもが生涯にわたる(  ①  )にとって極めて重要な時期に、その(  ②  )の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。
(ア) 十分に(  ③  )の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な(  ④  )を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
(イ) 健康、安全など生活に必要な基本的な(  ⑤  )や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
(ウ) 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして(  ⑥  )を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び(  ⑦  )の態度を養い、(  ⑧  )の芽生えを培うこと。
(エ) 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな(  ⑨  )や(  ⑩  )の芽生えを培うこと。
(オ) 生活の中で、(  ⑪  )への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、( ⑪ )の豊かさを養うこと。
(カ) 様々な(  ⑫  )を通して、豊かな感性や(  ⑬  )を育み、(  ⑭  )の芽生えを培うこと。
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その(  ⑮  )を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。

Ⅲ.『保育所保育指針』にある「保育所の社会的責任」に関する記述について、カッコ内に適する語句を記しなさい
(1)保育所は、子どもの(  ①  )に十分配慮するとともに、子ども一人ひとりの(  ②  )を尊重して保育を行わなければならない。
(2)保育所は、(  ③  )との交流や連携を図り、(  ④  )や( ③ )に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
(3)保育所は、入所する子ども等の(  ⑤  )を適切に取り扱うとともに、( ④ )の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。


【総括的評価】保育の原理

Ⅰ.文章中のカッコ内に最も適する語句や数字を記しなさい
児童福祉施設最低基準第35条の規定に基づき、保育所における保育内容に関する事項、および、これに関連する運営に関する事項を定めたものが『(  ①  )』であり、現行の『( ① )』は、(  ②  )年3月28日に厚生労働大臣から告示され、(  ③  )年4月1日から適用されている。
同書「第1章:総則」の記述によれば、「保育所の役割」は以下の通りである。(以下引用)
(1)保育所は、児童福祉法第(  ④  )条の規定に基づき、(  ⑤  )子どもの保育を行い、その(  ⑥  )の発達を図ることを目的とする(  ⑦  )であり、入所する子どもの(  ⑧  )を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい(  ⑨  )でなければならない。
(2)保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との(  ⑩  )の下に、子どもの状況や(  ⑪  )を踏まえ、保育所における(  ⑫  )を通して、(  ⑬  )及び(  ⑭  )を(  ⑮  )に行うことを特性としている。
(3)保育所は、入所する子どもを保育するとともに、家庭や地域の様々な(  ⑯  )との連携を図りながら、入所する子どもの(  ⑰  )に対する支援及び地域の(  ⑱  )に対する支援等を行う役割を担うものである。
(4)保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、(  ⑲  )に裏付けられた(  ⑳  )、技術及び判断をもって、子どもを保育するとともに、子どもの( ⑰ )に対する保育に関する指導を行うものである。

Ⅱ.文章中のカッコ内に最も適する語句や数字を記しなさい
(承前)また、同書には「保育の原理」として次のような記述がなされている。(以下引用)。
(1)保育の目標
ア 保育所は、子どもが生涯にわたる(  ①  )にとって極めて重要な時期に、その(  ②  )の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良  
く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。
(ア)十分に(  ③  )の行き届いた環境の下に、くつろいだ(  ④  )の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び(  ⑤  )の安定を図ること。
(イ)健康、安全など生活に必要な基本的な(  ⑥  )や(  ⑦  )を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
(ウ)人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして(  ⑧  )を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、(  ⑨  )の芽生えを培うこと。
(エ)生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな(  ⑩  )や(  ⑪  )の芽生えを培うこと。
(オ)生活の中で、(  ⑫  )への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、( ⑫ )の豊かさを養うこと。
(カ)様々な(  ⑬  )を通して、豊かな感性や表現力を育み、(  ⑭  )の芽生えを
培うこと。
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その(  ⑮  )を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。

Ⅲ.文章中のカッコ内に最も適する語句や数字を記しなさい
(承前)さらに同書には、「保育所の社会的責任」として以下の記述がある。
(1)保育所は、子どもの(  ①  )に十分配慮するとともに、子ども一人ひとりの(  ②  )を尊重して保育を行わなければならない。
(2)保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う(  ③  )を適切に説明するよう努めなければならない。
(3)保育所は、入所する子ども等の(  ④  )を適切に取り扱うとともに、保護者の(  ⑤  )などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。

Ⅳ.あ.~そ.の人物と最も関係が深い事項を下から選択して記号を答えなさい
あ.ルソー   い.ペスタロッチ   う.フレーベル   え.エレン・ケイ
お.モンテッソーリ   か.デューイ   き.キルパトリック   く.ロック
    け.ラングラン   こ.シュプランガー   さ.ナトルプ   
し.ケルシェンシュタイナー   す.クループスカヤ   せ.ブルーナー
そ.コメニウス
**********************************************************************
ア.『世界図絵(オルビス・ピクトゥス)』   イ.『学校と社会』   ウ.玩具
エ.ユネスコ成人教育推進会議   オ.ラーニング・ソサエティ論
カ.労作(労働)教育論   キ.『シュタンツ便り』   ク.社会化教育論  
ケ.文芸教育論   コ.公教育論   サ.『人間の教育』   シ.生涯教育論
ス.八大教育主張   セ.プロジェクト・メソッド   ソ.形成的評価論
タ.社会主義教育論   チ.女性教育論   ツ.自然主義教育論
テ.「児童の権利条約」   ト.「精神白紙(タブラ・ラサ)」説  
ナ.こどもの家(カーサ・バンビーノ)   ニ.『教育の過程』  ヌ.『児童の世紀』  
ネ.五段階教授論   ノ.文化教育論


【総括的評価】保育の原理2014

Ⅰ.各文をよ~く読み、内容が正しければ「○」、誤りなら「×」を記入せよ

1.「人間は、その内部に『神(性)』を宿して生まれてくる。「人間が生きる」とはすなわち、人間の内部にあるそれを育てる活動に他ならない」という極めて宗教的色彩が強い発想から出発したフレーベルは、その主著である『シュタンツだより』を中心として、子どもたちの自発的活動である「祈り」を拡大・深化することが教育の本質だと看破した。

2.子どもの「基本的生活習慣」の獲得を目的としてペスタロッチが考案した道具(遊具)が、「玩具(おもちゃ)」のルーツと呼ばれる「恩物」であり、その幼児教育思想に基づく実践の場が、世界初の幼稚園と位置づけられている「カーサ・バンビーノ(子どもの家)」である。

3.1965年に開催されたUNICEF「成人教育」推進国際会議におけるP.ラングランの基調演説は、その後の「社会教育」「生涯教育」「生涯学習」各論の礎を築くことになったが、この現代的教育思想を実現するための社会のあり方として、シルバーマンらは「ラーニングソサエティ」の概念を提唱した。

4.ノイホーフの農場やシュタンツの孤児院における、戦争で親を亡くした子どもたちとの献身的生活で知られるケルシェンシュタイナーは、「直観」の獲得を重視する教育実践で有名であり、それを通じて子どもたち一人ひとりの社会的自立を促した。

5.主著『学校と社会』を通じ、各時代の社会をリアルタイムに生きる子どもの日常生活や興味関心と学校教育との深い関係のあり方を問いかけたジョン・デューイの教育思想は、プロジェクト・メソッドという教育方法を考案したハッチンスらによって受け継がれ、それがわが国においては、「ゆとり教育」の流れの中での「問題解決学習」、すなわち、「生きる力」の教育として展開されることになった。

6.女医(小児科)であったマリア・モンテッソーリは、イタリアのローマに「トレビの泉」と呼ばれる児童施設を開設し、そこで子どもたちに基本的生活技能の獲得を目指させた。

7.国際連合の総会は1989年秋、満場一致で『児童の権利条約』を可決し、また新たな「子ども」と「オトナ」との関係のあり方を提案した。すなわち、「子どもはオトナにより保護されるべき存在であり、オトナは子どもを保護すべき存在である」という基本的枠組みを継承しつつ、両者は「一人の権利の主体としては同格である」とする発想である。

8.「子どもの発見者」と称されるジャン・ジャック・ルソーの教育思想の特徴は、「人間は生まれながらにしてさらに高次の『善』に向かって育つ能力を有している」という一種性善説的な発想にあり、したがって、周囲のオトナたちがなすべきは、この子どもたちの能力の自然な発現を静かに見守る事、そして、周囲から時折もたらされる余計な働きかけ(「教育」とか「躾」とか呼ばれるような行為)から子どもたちを守る事であるという。

9.1989年、日本国憲法の精神に基づき制定された『児童憲章』は、1.児童は人として尊ばれる 2.児童は社会の一員としてとして重んじられる 3.児童はよい環境の中で育てられる という三つのスローガンの下、児童福祉法や『保育所保育指針』などで提唱される「児童の最善の利益」の実現に向けた決意を明確に述べている。

10.『保育所保育指針(以下、「指針」と略す)』は、文部科学省が「告示」として公示する保育
所保育に関する国家的基準であり、現在の『指針』は、2008年12月に民主党政権下で発表さ
れたものである。

11.上記『指針』によれば、保育所における保育は養護と教育との一体的活動でなければな
らず、「保育所の社会的機能は養護だけだ」とする伝統的な一般的理解(幼稚園との二者択一論)
に対して警鐘を鳴らしている。

12.保育所は、児童福祉法に規定される児童福祉施設の一種類であり、他の児童福祉施設と
比較して、圧倒的にその数が多い。

13.保育所の主たる存在目的は、児童福祉保育所法に規定される通り、「保育に欠ける乳児・
幼児・児童」の保育にある。

14.スウェーデンの女性解放主義者ヘレン・ケラーは、主著『児童の世紀』の中で、「来るべき新世紀は子どもたちの立場が最優先される社会でなければならない」と主張し、今日の児童福祉思想の根幹を固めた人物の一人とされる。

15.国際連合により提案された、新たなオトナとコドモとの関係のあり方を具現化するための具体的方策として示されたのが、国際条約の中にあるいわゆる「意見表明」権の保障である(第12条)。

16.J.J.ルソーの教育思想は、彼の主著である『エミール』の中に明確に表現されており、子どもたちをオトナ側の勝手な意図で積極的に先導しないという意味において、「自然教育」論と呼ばれている。

17.ソビエト連邦(当時)を代表する教育思想家であるマカレンコやクルプスカヤによれば、教育においては、「個人」より社会主義という「イデオロギー」が優先されるべきだという。

18.ドイツの伝統的な教育思想/国家主義的教育論では、「個人」より「国家」が優先され、その代表的人物としては、ゲルマン民族の「文化」の伝承を歌うシュプランガー、国家のための「労働(労作)」の重要性を説くケルシェンシュタイナー、ゲルマン社会や文化への同化を「社会化(socialization)」という概念で示したナトルプらがいる。

19.イギリス流の合理論哲学に基づく「精神白紙」説は、ジョン・ロックらにより主張された教育思想であり、オトナはコドモに対して積極的に、知識・教養・技術・技能を教え込むべきだとする立場である。

20.上述の教育思想が端的に示される著作が、ジョン・ロックの『人間の教育』である。

Ⅱ.『保育所保育指針』第1章「保育の原理」に関し、適する語句を記入せよ
保育の原理
(1)保育の目標
ア 保育所は、子どもが生涯にわたる(  ①  )にとって極めて重要な時期に、その(  ②  )の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい(  ③  )をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。
(ア)十分に養護の行き届いた(  ④  )の下に、くつろいだ(  ⑤  )の中で子どもの様々な欲求を満たし、(  ⑥  )の保持及び(  ⑦  )の安定を図ること。
(イ) 健康、安全など生活に必要な基本的な(  ⑧  )や(  ⑨  )を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
(ウ)人との関わりの中で、人に対する(  ⑩  )と(  ⑪  )、そして(  ⑫  )を大切にする心を育てるとともに、(  ⑬  )、(  ⑭  )及び(  ⑮  )の態度を養い、(  ⑯  )の芽生えを培うこと。
(エ)(  ⑰  )、自然及び(  ⑱  )の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな(  ⑲  )や(  ⑳  )の芽生えを培うこと。
(オ)生活の中で、(  21  )への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の(  22  )を養うこと。
(カ)様々な(  23  )を通して、豊かな(  24  )や(  25  )を育み、(  26  )の芽生えを培うこと。
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その(  27  )を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の(  28  )や保育士等の(  29  )を生かして、その(  30  )に当たらなければならない。


【総括的評価】保育の原理 2012

Ⅰ.文章中のカッコ内に適する語句・人名・数字などを記しなさい
(  ①  )年10月、国際連合は全体総会において、私たちの子ども観(子どもに対する考え方や態度)を一新する画期的な国際条約を満場一致で可決した。それが「児童の権利に関する国際条約」であり、その第12条には、いわゆる「(  ②  )の保障」と呼ばれる重要事項が述べられている。
 オトナと子どもとの関係に関する議論を生み出したのは、「子どもの発見者」と呼ばれるフランスの社会思想家/(  ③  )である。主著『(  ④  )』『社会契約論』、あるいは、教育小説『エミール』などで知られる彼は、従来からの「完全な人間 vs. 不完全な人間」という二分法的な人間観を離れ、完全な人間に向かって歩みつつある人間のあり方(存在)としての「子ども」という概念を、明確な形で提案した。
発展途上・発達の過程上にある人間としての「子ども」のとらえ方は、彼以降、徐々にオトナと子どもとの関係を「保護者 vs. 被保護者」という図式で認識しようとする思想を形成・発展させ、それは、現在でも私たちの普遍的な真実として継承されている。
この思想を、わが国において具現化したものの一つが(  ⑤  )年の5月5日に制定された「(  ⑥  )」であり、その冒頭には以下の有名なスローガンが掲げられている。
児童は(  ⑦  )として尊ばれる
児童は(  ⑧  )として重んじられる
児童は(  ⑨  )の中で育てられる
 しかし、例えば、「(  ⑩  )」が近年における重大な社会問題として認識されるようになるにつれ、親子関係を生物学的意味での絶対的なものではなく、社会学的・心理学的な相対的関係・契約的関係としてとらえようとする新たな発想が生まれた。実の父母に対し、保護者である事を拒否したいという少年の訴えが、アメリカの地方裁判所で支持されたという事件は、まさにその典型であろう。「保護者 vs. 被保護者」という関係論が、いつしか上下関係や主従関係という意味をも内包していたという事態に対するわれわれの反省から生み出されたのが、冒頭にあげた国際条約である。

Ⅱ.文章中のカッコ内に適する語句・人名・数字などを記しなさい
人間は誕生した瞬間から既に善の状態にあり、そのままでもさらに高次元の善を目指して生きていける能力を有しているという発想に基づき、親や大人たちが子どもにしてあげられる事、それは、静かに子どもの成長を見守る以外にないという思想を展開した(  ①  )の教育論は、一般的に「(  ②  )」教育論と呼ばれる一方、教育や躾と私たちが呼ぶものに対する一般的理解や意味に向け、一種逆説的とも思えるような「不必要な働きかけはしない方が良い」と提案するものであり、広く「(  ③  )」教育論の名称で知られている。
彼の思想を、ノイホーフの農場やシュタンツの孤児院での献身的な児童養護活動として展開したのが、『シュタンツ便り』『リーンハルトとゲルトルード』などの著作を遺した(  ④  )である。若き日に彼の活動の手助けと自らの思索を重ねた(  ⑤  )は後年、主著『(  ⑥  )』に見られるような、極めてキリスト教的色彩の濃い、独特な「子ども」観を形成する事になる。「人間は生まれながらにして『神(性)』を宿している」という発想から出発した彼は、「自分の内部にある『神(性)』を育て続ける」事こそが人間の生の本質であると考えた。そして、大人が信仰や祈りを通じてそれを育てるのに対し、子どもは「(  ⑦  )」という活動を自主的・自発的に重ねる事で、大人にとっての信仰や祈りに代えていると看破した。したがって彼は、大人が子どもに対してなすべき教育の本質は、まさに子どもたちの「(  ⑦  )」を促し、拡大させ、深化させる事にあると考え、子どものための玩具のルーツとしての「(  ⑧  )」を考案したのである。
19世紀終盤、イタリアの小児科医であったM.モンテッソーリは、子どもの基本的生活習慣の形成を目的とする一連の遊具(モンテッソーリ遊具)を考案し、「(  ⑨  )」を拠点とする保育実践活動を展開した。
上述の「何かを持って生まれてくる」という発想を採らない子ども観の事例として、イギリスにおいて発達した経験主義哲学の重鎮/J.ロックの考え方がある。彼の教育論は「(  ⑩  )」説とも呼ばれ、代表的著作である『教育に関する一考察』の中で、「子どもは何も持って生まれてこないのだから、オトナたちは積極的に知識・教養・技術・技能を彼らに伝え(教え)なければならない」と主張した。

Ⅲ.文章中のカッコ内に適する語句・人名・数字などを記しなさい
「(  ①  )」は、児童福祉施設最低基準(昭和23年厚生省令第63号)第35条の規定に基づき、保育所における保育の内容に関する事項、および、これに関連する運営に関する事項を定めたものである。その第1章「総則」には、「保育所の役割」が次のように述べられている。
「保育所は、(  ②  )第(  ③  )条の規定に基づき、(  ④  )に欠ける子どもの保育を行い、その健全な心身の発達を図ることを目的とする児童福祉施設であり、入所する子どもの(  ⑤  )を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい(  ⑥  )でなければならない。保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、(  ⑦  )との緊密な連携の下に、子どもの状況や(  ⑧  )を踏まえ、保育所における(  ⑨  )を通して、(  ⑩  )及び(  ⑪  )を一体的に行うことを特性としている。(中略)保育所における保育士は、保育所の役割および機能が適切に発揮されるように、(  ⑫  )に裏付けられた専門的知識、技術及び(  ⑬  )をもって、子どもを保育するとともに、子どもの(  ⑭  )に対する保育に関する指導を行うものである。」
また、「保育所の社会的責任」として、次の三点をあげている。
(1)保育所は、子どもの(  ⑮  )に十分配慮するとともに、子ども一人ひとりの(  ⑯  )を尊重して保育を行わなければならない。
(2)保育所は、(  ⑰  )との交流や連携を図り、( ⑭ )や( ⑰ )に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
(3)保育所は、入所する子ども等の(  ⑱  )を適切に取り扱うとともに、( ⑭ )の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
さらに、「保育の原理」として示される「保育の目標」には、「保育所は、子どもが生涯にわたる人間形成
にとって極めて重要な時期に、その(  ⑲  )の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために行わなければならない。(中略)保育所は、入所する子どもの( ⑭ )に対し、その意向を受け止め、子どもと( ⑭ )の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の(  ⑳  )を生かして、その援助に当たらなければならない。」とあり、保育所が既に、対子どもコミュニケーション上だけで完結する施設ではない事が明言されている。

Ⅳ.この授業を通じ、あなたが最も重要だと考えた「保育の原理」について、その理由を含めなが
  ら、気が済むまで具体的に述べなさい


【総括的評価】保育の原理2013

Ⅰ.文章中のカッコ内に適する語句などを記入しなさい
保育所は、(  ①  )第39条に、その目的が「日日保護者の(  ②  )を受けて、(  ③  )に欠けるその乳児又は幼児を保育すること」述べられている(  ④  )施設の一種である。その具体的役割は、厚生労働省から告示される『保育所(  ⑤  )』の第1章において次のように述べられている。
保育所の役割
(1) 保育所は、( ① )第39条の規定に基づき、( ③ )に欠ける子どもの保育を行い、その(  ⑥  )の発達を図ることを目的とする(  ⑦  )であり、入所する子どもの(  ⑧  )を考慮し、その(  ⑨  )を積極的に増進するとに最もふさわしい(  ⑩  )でなければならない。
(2)保育所は、その目的を達成するために、保育に関する(  ⑪  )を有する職員が、(  ⑫  )との緊密な連携の下に、子どもの状況や(  ⑬  )を踏まえ、保育所における(  ⑭  )を通して、(  ⑮  )及び(  ⑯  )を一体的に行うことを特性としている。
(3)保育所は、入所する子どもを保育するとともに、(  ⑰  )や(  ⑱  )の様々な(  ⑲  )との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する支援及び地域の(  ⑳  )に対する支援等を行う役割を担うものである。      (以下省略)

Ⅱ.文章中のカッコ内に適する語句などを記入しなさい
『保育所(Ⅰ-⑤)』第1章は、「保育の原理」を次のように述べている。
保育の原理
(1)保育の目標
ア 保育所は、子どもが生涯にわたる(  ①  )にとって極めて重要な時期に、その(  ②  )の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい(  ③  )をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。
(ア)十分に養護の行き届いた(  ④  )の下に、くつろいだ(  ⑤  )の中で子どもの様々な欲求を 満たし、(  ⑥  )の保持及び(  ⑦  )の安定を図ること。
(イ) 健康、安全など生活に必要な基本的な(  ⑧  )や(  ⑨  )を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
(ウ)人との関わりの中で、人に対する(  ⑩  )と(  ⑪  )、そして(  ⑫  )を大切にする心を育てるとともに、(  ⑬  )、(  ⑭  )及び(  ⑮  )の態度を養い、(  ⑯  )の芽生えを培うこと。
(エ)(  ⑰  )、自然及び(  ⑱  )の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな(  ⑲  )や(  ⑳  )の芽生えを培うこと。
(オ)生活の中で、(  21  )への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の(  22  )を養うこと。
(カ)様々な(  23  )を通して、豊かな(  24  )や(  25  )を育み、(  26  )の芽生えを培うこと。
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その(  27  )を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の(  28  )や保育士等の(  29  )を生かして、その援助に当たらなければならない。

Ⅲ.文章中のカッコ内に適する語句などを記入しなさい
『保育所(Ⅰ-⑤)』第1章には、「保育所の社会的責任」が次のようにまとめられている。
保育所の社会的責任
(1)保育所は、子どもの(  ①  )に十分配慮するとともに、子ども一人ひとりの(  ②  )を尊重して保育を行わなければならない。
(2)保育所は、(  ③  )との交流や連携を図り、保護者や(  ④  )に、当該保育所が行う保育の内容を適切に説明するよう努めなければならない。
(3)保育所は、入所する子ども等の(  ⑤  )を適切に取り扱うとともに、保護者の(  ⑥  )などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。

Ⅳ.文章中のカッコ内に適する語句などを記入しなさい
 「開発主義」に対置される教育思想史上の立場が、いわゆる「(  ①  )主義」であり、例えば、主著『(  ②  )』を中心に「(  ③  :タブラ・ラサ)」説を展開したイギリス経験論哲学の中心的人物(  ④  )や、「個人」より「ゲルマン民族(国家)」を優先するドイツ(帝国時代)において、「労働」をキーワードに思想を深めた(  ⑤  )、「社会化(ゲルマン社会への適合と適応)」を唱えた(  ⑥  )、同じく、「ゲルマン文化の礼賛と継承」を力説する(  ⑦  )らがいる。また、社会主義というイデオロギーの継承と拡大が第一義とされた旧ソビエト連邦の代表的教育思想家としては、マカレンコや(  ⑧  )がいる。
 「開発主義」に特徴的であった「人間は何かいいモノを持って生まれてくる」という思想、例えば、(  ⑨  )の消極教育論/自然主義教育論や、人間に内在する「神」を育てる活動としての「(  ⑩  )」を重視し、「恩物」なる玩具の原型を考案したフレーベルなどの思想とは、明らかな違いがある。

お疲れさま! 充実した夏休みをお過ごしください  久保田


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