くぼりえの不定期日記@goo.ne.jp
「世の中に不満があるなら自分を変えろ」/ 「正しいことをしたければ偉くなれ」




13:45~15:45 シンポジウム1「性同一性障害をめぐる諸問題」
1、法律上の諸問題  大島俊之(神戸学院大学法科大学院)

2、診断・治療の諸問題  阿部輝夫(あべメンタルクリニック)

内容的には、前回の第8回GID研究会での阿部先生の発表をリバイスしたもの。
最初の方のスライドで「うらやすからのお知らせ」とあって、私は「も、もしかして引退されるのでは!?」と暴走妄想していたのだが、「浦安ジェンダークリニック」を立ち上げますという前向きなお知らせだった。ヨカタ。

○親に対するカムアウトは、診断書を用いるべきではない。性急にせずじっくりと。(ちなみに、友達の名言「カムアウトは量より質」)
○早めのカムアウトが望ましい(ああ、どうしよう・・・・・)
○MtFでは、女性ホルモンの投与により、性指向が女性から男性に変わる人も多い。ホルモンは偉大ですね~  感想:経験的には良く聞く話だけど、こうやって言葉に変換されて学会で発表されるのは初めてなのでは?
○外見とパスについて。なんとかなる。外見は問題ではない。  感想:BMW525iが買えるぐらい顔面改良事業につぎ込みましたが何か?

3、外科的治療の諸問題  高松亜子(埼玉医科大学総合医療センター形成外科)

箇条書きにすると、
○形成外科医は頑張っているが、100%の確立で、完全でサティスファイされる手術は存在しない。
○患者の勘違いもある(例:MtFSRS後の膣が浅くなった → MRIで調べてみると、深さは問題なしだった)
○MtFは、SRSの前に除睾すると(去勢すると)、陰嚢の部位が萎縮してしまって、女性器の形成が困難になることがある。 感想:SRSを考えている人は、去勢しない方が良いようだ。
○FtMの乳房切除では、筋肉質で皮下脂肪が少なく乳房が垂れていない人は、手術はうまくいくことが多い。一方、皮下脂肪が多く乳房が垂れていると、手術がうまくいかないことがある。 感想:MtFも術前FtMも普通の女性も、おっぱいは垂れないようにしましょう。

4、内分泌治療の諸問題  中塚幹也(岡山大学医学部保健学科)

○幼年期・思春期のGIDのQOL向上のため、ホルモン療法やGnRH agonist療法が必要なのではないか。
○GnRH agonist療法は長期の投与が未知数、かつ高額。(当然保険適用外 1ヶ月に6~7万円だったっけ?一年間で72~84万円。我が子のため、と、そんな費用を出せる親がそうそういるとは思えない。)

5、小児思春期のGIDをめぐって  塚田攻(埼玉医科大学かわごえクリニック ジェンダークリニック)

○幼年期・思春期のGIDの診察・判断は非常に難しい。
○除外診断として、ICD-10では
F66.0 性成熟障害 Sexual maturation disorder
 患者は自分の性同一性あるいは性的指向の不確実さに悩んでおり、それが不安や抑うつを引き起こしている。これは、自分がその性的指向において同性愛的なのか、異性愛的あるいは両性愛的なのかはっきりしない青年たち、あるいははっきりと安定した性的指向の時期ののち、しばしば長年にわたる関係の中で、自らの性的指向が変わりつつあることに気づいた人々に起こることが最も普通である。
F66.1 自我違和的な性的指向 Egodystonic sexual orientation
 性同一性あるいは性的指向に問題はないが、性に関連する心理的および行動的な障害のために、異性であれば良いと望んでおり、性を変更するための処置を求める場合がある。
(注:以前の日記にも書いたように、TSFマンガでいうと、「フィメールの逸話」の主人公・蔦井慧は、自我違和的な性的指向、と診断される可能性大。他の例えだと、女は働かなくても良いから女になりたい、とか)
○ポジティブな理由を引き出していくことが大事。

感想:男児の例で「男が好きだから女になる」と言ってしまうのは、性教育の不足と、ホモフォビアが原因のような気がする。男児が男が好き!、と主張してもOKな世の中になればいいのに。

参考になる杏野丈M.D.の記事 http://d.hatena.ne.jp/annojo/20070225/p1


コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
こんな当たり前のことがわかっていない一般市民 (プリンゼズィン)
2007-03-20 20:23:24
>形成外科医は頑張っているが、100%の確立で、完全でサティスファイされる手術は存在しない。

なんて甘えたれたことを主張するのでしょう!

実際、医療の世界では、特に産科・小児科では、病状が軽快するだけでなく、100%の確率で希望の状態に戻らなければ、医療訴訟になる、また、刑事事件として逮捕される、というのが実情です。

是非SRSに関しても、100%完全に患者様が期待されている状態に手術が成功しなければ「期待権の侵害」として、損害賠償が求められるように、また状況によっては、刑事事件として問えるように、なってほしいのですね!

(以上は皮肉です)
 
 
 
思春期の、、 (どら娘。)
2007-03-20 22:43:19
ジェンダーアイデンティティに関して、学校の先生が親宛におくった郵便物は、資料になるかしら?

ピンクの靴を履いてたり、リリアン編んでいる小学四年生の私について、担任が親に送った手紙。

困惑していたようだけど、親は「好きなようにさせているから。」と

今思うと、めぐまれてたのかも、トランスとして。
抑圧された学校生活を強いられていたら、おそらく私は、今、ここにいないって思ってる。
 
 
 
いのちをかけた (今回だけは匿名にさせてください)
2007-03-23 11:53:00
わたしの頃は↑だった。
もしかしたらこの麻酔から醒めないかもしれない。
でも、問題ではなかった。
傷だらけの体になっても精一杯生きた証。
きっと時代はかわったんだね。
 
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