こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

深層では同質…

2010年10月29日 | 無意識の世界
人を憎むのは、ものすごくエネルギーを消耗することです。
この感情が常態になると、知らず知らずに心身が蝕まれます。
それほど激しく憎む体験は、人生でそうあるものではないし、
また体験しないで済むなら、それに越したことはないのでしょう。

しかし、強力な憎悪とまではいかなくても、プチ憎い…
これはひょっとしたら憎しみだろうか?程度の感情は
平凡な人生でも、意識したり、よぎったりすることはあるでしょう。

そんなときには、フロイトが発見した
「感情の両面価値」のことを思い出すとよいかもしれません。
愛と憎しみは深層心理では同じもので、
愛の逆は憎悪ではないということを意識すると、なんとなくほっとします。

今、何らかの事情で湧いてきている感情も、いつか逆転する可能性がある。
それはいつかわからないけれど、今はみえないけれど、
憎しみの奥には、愛の感情への通路が隠れている可能性はあるのだから…。
深層では同質の感情だと知るだけで、自虐的になることは避けられそうです。

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コメント
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