とね日記

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開平と開立(第37回):501,264の算盤による開平(半九九法7)

2018年01月17日 17時57分16秒 | 開平、開立
開平はん」に501,264を置いたところ


[English]

前回に続き、算盤での開平の手順を解説する。今回も半九九法で、根が3桁で根に0が含まれるケース。理論編も参考にしていただきたい。全体の目次はこのページを開くと見ることができる。

開平(平方根):倍根法(2商法)、倍根法別法、半九九法、半九九法別法、乗減法、定数法(折衷法) 、過大数開平、省略開平など


算盤による501,264の2乗根の解法(答は708)

第1群の数とは平方根を求める数を2桁ずつ区切り、いちばん大きい(いちばん左)の2桁のことである。群の数が根の桁数となる。

501,264 -> (50|12|64) : 50が第1群の数、根の桁数は3


手順 1: 501264をCDEFGHに置く。


手順 2: 第1群は50。


手順 3: 50以下の平方数は49=7x7。7を初根としてBに立てる。


手順 4: 50-7^2=01をCDに置く。


手順 5: DEFGHの11264に注目する。


手順 6: 11264を二分する。すなわち11264/2=05632をDEFGHに置く。


手順 7: DEの05を既根7で割る。


手順 8: 商が立たないので次根を0としてCに置く。


手順 9: 563を既根70で割る。563/70=8余り3


手順 10: 商8を第3根としてDに置く。


手順 11: 余り003をEFGに置く。


手順 12: GHの32に注目する。


手順 13: GHの32から第3根^2/2を引く。32-8^2/2=00をGHに置く。


手順 14: 平方根は708と求まる。


最終状態: 答 708

珠の状態推移を表にすると次のようになる。(クリックで拡大)



次回も半九九法による開平だが、もう少し難しい例をとりあげる。


関連記事:

ファインマン v.s. 算盤の達人: ファインマン先生に立方根計算の雪辱を果たそう
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/89a0b907577f03ef6132cf9664bdcddb

目次:算盤による平方根、立方根の計算(開平、開立)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/bb0449f357398a2c24026f33af7f70ee


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