末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

雛祭り

2017-03-05 14:41:28 | 我が家
我が家では雛人形を2月のはじめから飾っていたので

適当な時に写真を撮って掲載しようと思っていたのですがそれが出来ず、

雛祭りも終わった4日に家内が片づけるというので慌ててその前に写真を撮りましたので




各人形についての若干の注釈をつけて掲載する事にしました。

タイミングがずれてしまいましたが、ご興味があればご覧いただければ幸いです。

家内の雛人形

家内もお内裏様だけの雛人形を持っていますので、毎年飾っています。

家内の雛人形

男雛

女雛

娘の雛人形

娘の雛人形を預かっているのですが、孫も大きくなって娘の家で飾らないため

我が家で虫干しを兼ねて、雛段も組み立てずにただ机の上に雛人形を並べています。

机に並べられた雛人形
 
机に並べられた雛人形

内裏雛(男雛と女雛)

内裏雛

お雛さまには京雛と関東雛があり、その違いの一つに、男雛と女雛の左右の位置の違いです。

男雛の位置が、京雛は向かって右、関東雛は向かって左になっています。

日本では、古来から左は右より格が高い「左上座」という考えに倣って、京雛は男雛が向かって右側に座っています。

一方現在一般的な関東雛では、向かって左に男雛が座っていますが、なぜ関東雛は男雛が向かって左側になったのでしょうか。

それには大正天皇が関係しているとされています。

明治時代、西洋の流れを受けて国際儀礼である「右が上位」の考え方が取り入れられるようになり

大正天皇が即位の礼で、洋装の天皇陛下が西洋のスタイルで皇后陛下の右に立たれた事からこの風習が広まったとされています。


男雛

女雛

三人官女

三人官所女

内裏様に仕えてお世話をする侍女の三人官女で、お行儀や和歌・漢文のたしなみがあります。

飾り方は「立 座 立」または「座 立 座」のように1人ポーズが違う官女が真ん中になります。

手に持つのは、まん中の官女が「三方」、向かって右の官女が「長柄銚子(ながえのちょうし)」

左の官女には「提子(ひさげ)=弦(つる)と注ぎ口のある小鍋型の銚子)です。

なお真ん中の官女だけ眉無しでお歯黒をしている場合があり

既婚者(もしくは、女官は独身のため年長者)であると言われています。


五人囃子

五人囃子

五人囃子は、お内裏様とお雛様の 「結婚式の祭り囃子」を演奏しています。

髪型はおかっぱで、 侍烏帽子をつけた元服前の貴族の子供である可愛い少年たちです。

五人囃子の並び順は、向かって右から「謠」「笛」「小鼓」「大鼓」「太鼓」と音の大きい順に決められています。

随臣

随臣

随臣は御殿を守ったり、天皇が外出するときに警護する役です。

向かって右に年配の随身を、左に若者の随身を配置します。

随身は別名、左大臣・右大臣と呼ばれていますが、左大臣・右大臣はかなり高位の存在で

随身を兼任することはまずなく、また随身の着ている武官束帯は着用しないのいので

左大臣・右大臣と呼ばれているのは俗称と考えた方が正し様です。

仕丁(してい)

仕丁

内裏様のお供をしたり、庭掃除など御所の雑用をする従者で宮中の雑用係です。

ひな飾りの中では唯一庶民出身の白衣を着た三人一組です。

身分が低い分、怒った顔、泣いた顔、笑った顔とそれぞれ豊かな表情をしています。

徭役(ようえき)といって君主が住民を無報酬で働かせることがあり、

食糧など一切は故郷の負担であったためかなりの負担となり評判はよくありませんでした。

そんな事情もあって喜怒哀楽の感情が表現されているのでしょう。

緋毛氈(ひもうせん)

下に敷いている赤い布緋毛氈の緋色は、魔よけの色を表し、子どもが健やかに育つようにという願いがあります。

                                          終わり