Jさんブログ~つれづれなるままに~

糸の切れたタコのように日々ふわりふわりしているJさんの、ふわりふわりな出来事を書いてみました。

YAMATE LINER-11系統(桜木町駅~保土ヶ谷駅)

2007年05月13日 | つれづれ日記
「番組を見てるとバスに酔う」「子供が画面から離れない」など、地域で話題騒然となった"市バスポエム~気分窓快」がスタートしたのが2002年10月。
この番組は、当初1ヶ月で1系統を取り上げ、6系統(=半年)で番組が終わる予定でいたため、コンセプトに合わせ、視聴者がふらっとバスに乗ってみたくなる路線を選んだ中で、初回に放送したのがこの11系統(桜木町駅~保土ヶ谷駅)。

この11系統が2007年3月末をもって、市バスの経営改革プランⅡ期による、移管対象路線となってしまい、翌4月から神奈中バスの運行へと変わりました。
Ⅰ期移管対象路線として移管された、私の母校・南高校へ行く71系統などは、他の神奈中バス路線と運用が共通化され、車両も一般のタイプが追加投入されたのですが、今回11系統に限っては、路線固有の事情により(後述)、専用車が投入。
その専用車(トップ画像)は、今までの神奈中バスにない、ちょっぴりシックな茶色にベージュの落ち着いた配色。「YAMATE LINER」とロゴが入り、神奈中バスのシンボルマークもいいアクセントとなるよう工夫され、今までの神奈中バスの気風にしてはかなり力の入った車両です。
この周辺では、ブルーのバスは市バス、黄色のバスは神奈中バス、たまに見かけるオレンジのバスは江ノ電バスと長年決まっていたので、茶色のバスは非常に目立ちます。

たまたま所用でみなとみらいを歩いていた帰り道、桜木町駅バスターミナルで折り返し待機している「YAMATE LINER」を発見。次の目的地も方面が近かったので、ちょっぴり寄り道、市バスポエムの取材の時以来、5年ぶりに11系統に乗ってみることに。

この路線は、中華街を通り、元町・中華街駅のところから、みなとの見える丘公園へ向け谷戸坂を一気に上り、外人墓地を横に見て、山手の丘の細い道をひた走り、かながわの橋100選のひとつ・打越橋を渡り、平楽を抜け、稲荷坂を下り蒔田、井土ヶ谷と抜け、保土ヶ谷まで走ります。
特徴はなんといってもみなとの見える丘公園から先、蒔田まで延々と続く細い路地を、大型バスがダイナミックに走るところ。そしてその細い道が丘の上ゆえ、左右の車窓が非常に綺麗であることです。特に谷戸坂と、稲荷坂から眼下に広がる街の様子は、どの時間に通っても極めて絶景。
それゆえ番組の初回に選んだのですが、取材当日はあいにくの雨。映像は秋雨で寒々とした感じで、荒天でもやがかかり、また撮り方も不慣れで、編集に立ち会った際、ディレクター共々映像に本気でバス酔いしたものでした。

神奈中バスに移管後も、本数は市バス当時と変わらず約25分毎。
車内も終点までさほど混雑はしないので、のんびり座席に腰掛け、車窓に見入るのにぴったりの路線です。

桜木町駅を出たバスは、座席がちょうど埋まるくらいの混み具合。
来た車両はノンステップバスだったので、中扉から先がスクリーンのような座席配置。どこの座席に座っても、景色を見るにはちょうどいいです。
今日は五月晴れの休日とあって、人通りはかなり多め。中華街は人であふれ、元町通りも車に人にすごいことになっていました。その中をバスはすり抜けるように走っていきます。
みなとの見える丘公園手前で右折してからがこのバスのハイライト。右手の車窓に外人墓地の先に元町・官庁街の町並みを遠く見渡すと、運転手さんのハンドル捌きが慌しくなります。乗客はのんびりとした車窓を見ているだけ。でもその間も対向から車が来る度によけたりかわしたりを繰り返しながら、バスはゆっくり進みます。

打越橋を出た頃、図上に見慣れない信号機が出現。
ここから先は、いよいよプロのドライバー捌きでもどうにもならない区間。
すれ違える場所までバスがいないことを示す信号機です。
それゆえこの11系統は専用車を使っている訳です。

…それから先は一般車でもすれ違い困難な道を、大型バスがぐんぐんと進んでいきます。そのハンドル捌き、圧巻です。

平楽を過ぎ、米軍倉庫を左に見ると、正面に蒔田の街が眼下に広がると、バスは一気に稲荷坂を下り、細い道は終了。ここからは横浜の古い下町を走ります。
井土ヶ谷で京急のガードをくぐり、永田台を抜ける際、左手に高校の敷地内で売っていたパンを作っているかもめパンの工場を左手に見ると、まもなく終点、保土ヶ谷駅。

桜木町駅から約50分。
助手席側の前の席だと、細い道の区間でプロのハンドル捌きを終始見られるので、感心しているうちにあっという間に着くイメージ。後方の席でも、風景の豊かな路線なので、バスぶらり散歩におすすめの路線です。

バス停はロゴ入りのおしゃれな物に変わりバスも一新。
地元のバスの旅は、近場ゆえの手軽さあって、昼下がりにちょっとだけ時間が…という時、ふらっと行けるのがいいところ。
身近を走っていても、なかなか乗る機会のない地元のバス。
たまにはバス旅も面白いですよ。


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2 コメント

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そんな信号機があるんだ! (深水廉)
2007-05-26 15:55:40
<すれ違う場所までバスがいないことを示す信号機>

そんなものが、あるんですね!
これは写真を撮りに行かないといけませんね!

ちなみに、バスには車載機か何かがあるんですかね?
一気に興味が湧いてきました。
ありますよ。 (J-san)
2007-05-26 21:23:06
市バス運行時代は、市バス車両が標準で装備していた接近表示や運行管理などに使用していた車載器でこの信号を動かしていたので、特に車両の制約はなかったのですが、神奈中バスには無線機すら付いていないため、専用車が必要になったのがこのバスの理由かと。
この路線中では、片道2ヶ所(計4ヶ所)あります。
車内から見ようとすると、ノンステップバスだとなかなか助手側の最前列から見ようとすると、窓高さが低く見にくく、また運転手のハンドル捌きに見入ってるといつの間にか通り過ぎてるので、お出掛けの際はご注意を。