新小岩の「南北問題」

葛飾区・新小岩はＪＲ新小岩駅を挟んで南北に「分断」されています。どういうことかというと、南口と北口の連絡がとても不便なのです。せっかく充実した商店街が南口・北口の双方にあり、荒川河川敷や新小岩公園などのんびり憩える環境も整っていながら、この「南北分断」はいかにも残念です。

なかでも大きな問題は、ＪＲ新小岩駅構内の通り抜けが出来ないことではないでしょうか。もし駅構内を通り抜けようとすれば、入場料を払わなければなりません。駅の反対側に歩いて行くだけなのに、おカネがかかるのです。自由に行き来できないという点では、なんだか「関所」みたいではありませんか。おそらく駅の構造上しかたないのかもしれませんが、なんとかならないものでしょうか。

構内の通り抜けが出来ないので、遠回りをしなければなりませんが、その「回り道」がまたひどい。高架線路の下の狭い「路地」（？）をすり抜けるようにして大通りのトンネル（貴重な南北通路）に出るのです。「遠回り」といっても距離的にはさほど遠いわけではないのですが、もう少し「まともな道（歩道）」を設置してほしいものです。

もちろん行政はこの問題に気づいていて、駅からやや離れた北東エリアに南北連絡路をつくる計画を立てています。とはいえ、やはり、新小岩の「南北分断」を解消するためには、人の流れの集約点ともいうべき駅周辺（できれば構内）に大きな（あるいは複数の）連絡路を設置するのが肝要ではないでしょうか。ただし、北東エリアの「開通」が新小岩の新たな「中心」を形成するのか、今後の動向にも注目していきたいと思います。