鎌倉エフエム、鎌倉シーサイド・ステーション(水曜日)ブログ

鎌倉エフエム(周波数82.8MHz)で水曜10時~12時に放送されている番組のブログです。

東京大学総合研究博物館「原始農村の黎明」

2007年06月05日 01時23分29秒 | カルチャークルージング
5月30日のカルチャークルージングは、鎌倉エフエムとカルチャークルージングに非常によくしていただいている、東京大学総合研究博物館の「原始農村の黎明」展です。

最新の展示方法と東京大学の最新の学術研究の成果を見せてくれる博物館でこの世知辛い世の中にありがたい入館無料です。

今回はメソポタミアにて人間が初めて農業を始めた頃に光を当てた展覧会です。従来言われてきたように、農業というものが革命という喩えの通り急速に発展したというのではなく、数千年という気の遠くなるような時間を経て、人類は農業というものを得たということが最近の研究で分かってきたそうです。

9000年前の靴のあと、従来5000年ほど前にエジプトで始まったという猫を飼う習慣がこれまた9000以上前に遡るという発見、そして9000年前の女神像など地味ではありますが、人間というものがここまで進歩を遂げた原点を見ることができる貴重な展覧会です。なお本物の女神像は6月10日までの展示なので観たい方はお急ぎください。

そのほかにも農業により人間の手が加わった植物と自然の植物の違いや、家畜と野生動物の違い、遺丘(テル)という西アジアでの考古学研究の舞台など知的好奇心を刺激し頭がよくなったような気がする(駒村だけです)展示が目白押しです。

写真は、この展示を見に来られていた秋篠宮殿下と紀子妃殿下そして先帝陛下(昭和天皇)の弟君三笠宮殿下が写った貴重な画像です。記者なのにただ飯までご馳走になる図々しい駒村でも、皇族の方々に『一緒に写真をとってください』などとはビビッて言えませんでした。あと紀子様スマイルは素敵でした。

東京大学創立130周年記念事業展示
遺丘と女神 ―メソポタミア原始農村の黎明
会期:2005年5月26日(土)~9月2日(日)
休館日:月曜日、8月10日(金)~14日(火)
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
会場:東京大学総合研究博物館
交通:地下鉄丸の内線「本郷三丁目」駅より徒歩8分
入館料:無料

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