草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句 初明かり(ゆらぎ)

2017-01-04 | Weblog
みなさま、あけましておめでとうございます。新年の句を捧げ奉ります。(写真は、わが町の海辺より大阪湾をこえてあべのハルカス方面を望むものです)



 静寂(しじま)から聞こゆる波の音初明かり

 初明かりかたじけなさか人も黙

 初明かりその時天地静まりぬ

 初明かり待ちいし春も遠からず


 (唐招提寺に詣でる)

     

 鹿鳴集懐にして初詣

 天平の昔をしのぶ初詣

 初詣華厳世界のひろやかさ

 阿修羅像愛たたえしや小六月
 

 弾初やこころにかなふ調べあり

 初日記今年も変わらずヴィヴァーチェで

 卒寿まであと十二年屠蘇祝う

 読初や絵本手にして笑みこぼる

 読初は和辻哲郎古寺巡礼



 
 
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8 コメント

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好きな句 (龍峰)
2017-01-08 16:08:35
ゆらぎ 様

明けましておめでとうございます
見事な初明りですね。
昔鈴木大拙が日の出を見て感動する気持ちが仏教の”本願”だと言っていたのを思い出しました。思わず感極まるものと畏敬の念を抱き涙が溢れる瞬間のように思います。
いずれも吉事俳句ばかりですが、厳選して以下の句を頂きました。

  静寂(しじま)から聞こゆる波の音初明かり
日の出の前の暗がりの静寂に人の声も消え、聞こえるは波の音ばかり。初明かりを迎える感動の前の緊張感が読み手にも伝わってきます。

  初明かりかたじけなさか人も黙
正に初明かりを前にその震える感動に言葉も出てこないのでしょう。一瞬人の気持ちがリセットされてゼロベースになるのでしょうか。いくつになってもこの感動は変わらないですね。

  鹿鳴集懐にして初詣
岩波の八一の愛読書を懐に古の南都を放浪する。作者に相応しい初詣ですね。

  初詣華厳世界のひろやかさ
多くの修行を積んで仏に近づく心の世界、そこは何とひろびろとしていることか。作者は初詣で手を合わせその世界に入り、感動されたのでしょうか。もはや一切の俗世間の邪念が取り払われた今年一年となるのでしょう。

  卒寿まであと十二年屠蘇祝う
12年と言えばひと昔、この先は矢より早く時は流れます。今年祝って決して早いことはありません。

  読初や絵本手にして笑みこぼる
読み初めに絵本を見て笑みをこぼす。もはや菩薩の境地ですね。深い所から童心までの広がりと深さが作者の持ち味ですね。感服しました。




好きな句 (九分九厘)
2017-01-09 10:45:50
 あけましておめでとうございます。草若葉もスローペースなれど長生きしています。お互いの健吟を確かめながら続けていきましょう。今年も宜しくお願いいたします。新年の三句を頂戴します。まずは六アイからの日の出の写真が素晴らしい。早起きされたゆらぎさんはご立派! 家の直ぐ側にこうした場所があるのはいいですね。波音が聞こえてき、人は黙っている、初明に期待する人々の姿が見えてきます。

  静寂(しじま)から聞こゆる波の音初明かり
  初明かりかたじけなさか人も黙

 あと干支が一回りで卒寿ですか。卒寿とはいい言葉ですね。何を卒業するのか人それぞれですが、卒業のあとにも修士、博士など次のコースがありますので楽しみですね。小生は今年で傘寿。破れかぶれの傘にならねばと思っています。 

  卒寿まであと十二年屠蘇祝う
好きな句ほかコメント (桑本栄太郎)
2017-01-09 13:15:05
ゆらぎ様

改めまして、明けましておめでとう御座います!!。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!!。
今年もゆらぎ様の博識による蘊蓄を賜りながら、句会を楽しみに致しております。
先ず、六甲アイランド埠頭からの初日の出のお写真は素晴らしいですね!!。黒い背中の人影のシルエットと煙突の煙が芸術的です。

さて素晴らしい御句の中で、下記の句を頂きました。
☆静寂(しじま)から聞こゆる波の音初明かり
この度の年末年始は穏やかな好天気に恵まれ、広々とした六甲アイランド埠頭からの初明かりはまさに感動ものですね!!たゆとう波の音さへ新年の音楽のようです。

☆初明かりその時天地静まりぬ
徐々に、しかし、確実に昇る初明かりは人々の心を捉えて離しません。新年の幕開けの感動のひと時です。

☆天平の昔をしのぶ初詣
唐招提寺と云えば天平の昔、苦労の上我が国に律宗を伝えた、鑑真和尚ですね!!。
昨日の新聞に鑑真和尚のレプリカ像を二体作成し、同じものを中国の律宗の総本山に安置するという記事を見ました。自身は盲(めしい)になるほどの渡海の苦労です。
良いお寺への初詣でしたね!!

☆弾初やこころにかなふ調べあり
弾初とは、琴の音色でしょうか?その音色に、しみじみと淑気に満たされたようですね!!。「こころにかなふ」との措辞が素晴らしい!!。

☆卒寿まであと十二年屠蘇祝う(ふ?)
小生の今年は酉年の年男です。鶏は三歩歩めば物事を忘れると世間では言われていて、それも「ケッコー」とも思っています。卒寿などとは、とてつもない先の事と思っていましたが
そんなに遠くない彼方に見えて来ましたヨ!。

小生の元旦の句です。
☆愛ふかき主に祈りませ初礼拝
ありがとうございました (ゆらぎ)
2017-01-09 13:30:52
龍峰さま
 六句もお採り頂き、また丁重なコメントを添えて頂き恐縮の限りです。ありがとうございました。鈴木大拙といえば、ご一緒した犀川のスポットの近くに記念館がありましたね。見逃したのは残念でした。ご紹介いただいた大拙の言葉は初めて伺いますが、奇しくもそのような心根が、わたし自身もふくめ人間には本来あるのでしょうね。

「静寂」から「初詣」に至る四句についての龍峰さんの格調高いコメントを拝見していると、なにやらその気になってきます。恐れ入りました。

「絵本」の句については、”菩薩の境地”とのコメントを頂戴しましたが、要は好奇心があちこちへ飛んでいるだけで、そう言われると恐れ多いです。今年も俳句を通じてのご交誼を引き続きいただきますよう、宜しくお願いいたします。
お礼 (ゆらぎ)
2017-01-09 13:58:55
九分九厘様
 明けましておめでとうございます。嬉しいコメントをありがとうございました。おっしゃるように草若葉も10年余を経過しました。その時どきに色々ありましたが、長寿ですね。これからも続けて行きたいです。

 初明かりの写真、いいでしょう。毎年ですが元旦には6時半頃から海辺へ行ってシャッターチャンスを待っています。幸い、この元旦もよく晴れて最高でした。もう外へは行けない”おばあちゃん”(ワイフの母)には、この写真をフレームにいれて届けましたところ、とても喜んでくれました。

 三句もお採りいただきありがとうございました。卒寿ですが、後10ないし12年ですね。あっというまにきますよ! お互い元気でいましょう。
 
遅ればせのお礼 (ゆらぎ)
2017-01-10 16:49:51
たろうさま
 新春初のコメントをありがとうございました。ことしもよろしくお願いいたします。

 初明かりが、”人々の心を離しません”と書かれていましたが、どうしてなのでしょう。何か大自然あるいは神のような存在が明るい未来への扉を開いているような感じがするのでしょうか。
 
唐招提寺では開山堂に鑑真和上のお身代わり像があって、じっと見つめてきました。国宝の和上像は御影堂にあって、滅多に見ることができません。

 弾き初めはウン十代の手習いでやっていますチェロのことです。まったくのビギナーですが、たまにはいい音色がでます。

 ”愛ふかき主の祈りませ初礼拝”~クリスチャンのたろうさんらしいお心が伝わってきます。
好きな句 (四捨五入)
2017-01-13 14:22:52
ゆらぎ 様

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
初日の出の写真が素晴らしいです。このような元日はめたにない貴重なものでしょう。太陽をこの大きさに写せるのは何か技術が要るのでしょうね。
おめでたい句の中から次の5句を頂きます。

  静寂から聞こゆる波の音初明かり
  初詣華厳世界のひろやかさ
  天平の昔をしのぶ初詣
  弾初やこころにかなふ調べあり
  卒寿まであと十二年屠蘇祝う

弾初はチェロとのこと。チェロの低音は大好きです。ぜひ一度こころにかなふ調べをお聞かせください。
卒寿までの十二年間に達成すべき事業についていろいろ想を練っておられるのでしょう。ゆらぎさんの行動力に感服しています。
ありがとうございました (ゆらぎ)
2017-01-15 20:11:57
四捨五入さま
 
 五句もお採り頂き、ありがとうございました。弾き初めの句の”心にかなふ”というのは、曲の旋律一部分がとても気に入っており、そこがそれなりに弾けるようになった喜びを詠ったものです。が、あくまで自己満足。まだまだ精進を積み重ねばなりません。いずれ卒寿の頃にはお披露目ができるかも知れません。(笑)

 写真はニコンの大型一眼レフに200ミリの望遠レンズをつけて撮りました。ま、道具とシャッターチャンスを辛抱強く待つ根気との合作のお陰かと思います。

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