草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/菩提樹の花(ゆらぎ)

2017-06-18 | Weblog
 菩提樹の花というのは、みなさん余りごらんになっていないのではないでしょうか?
六月のはじめに、誘われて京都の真如堂(しんにょどう)へ行きました。ここの菩提樹は大木です。まだつぼみの状態でした。先日再び訪れた時は、やや盛りが過ぎていましたが、この黄色の花がたくさん咲いていて芳香を放っていました。

下記は、さまざまなところに遊んだおりの句です。それに句会の季題(蟻地獄、玉ねぎ)に因んだものを加えました。支離滅裂なところはお許しください。


 菩提樹の花のこぼるる真如堂

 君と見し菩提樹の花この匂い

 
 釣り忍軒端に吊るし茶の相手

 夏めくや風鐸の音からからと
           (奈良 薬師寺にて)

 老鶯の鳴く声しきり浄瑠璃寺
           (浄瑠璃寺から岩船寺を回りし日に)

 朝涼やほのかに海はあかるみて

 夏野菜癌もなんにもあらしまへん

 だんじりの揺れ動く時夏来る
           (わが町、住吉の地車祭りは勇壮なものです。見ているだけで血が騒ぎます)

           


 裏富士の眺め楽しや夏の旅

 ひと日終え菜根譚なぞ紐解きぬ

 天も地も真青となりぬ合歓の花

 
(句会の季題にちなんで)
 
 蟻地獄うぶな男のはまりたる

 ステーキがよろしとた玉ねぎ輪切りにす
 

















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7 コメント

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好きな句 (九分九厘)
2017-06-19 14:36:34
次の三句を頂戴します。

  君と見し菩提樹の花この匂い

菩提樹の花はザルツブルグあたりでみた記憶があります。但し、どんな花であったか皆目記憶がありません。いい写真ですね! 句もロマンチックで素敵!

  老鶯の鳴く声しきり浄瑠璃寺

浄瑠璃寺は版画に彫って、いろんな方法で四季の色を彩色する試みをしております。この句を詠んでまた行きたくなりました。

   ひと日終え菜根譚なぞ紐解きぬ

次の処世訓を読まれていたらピタリンコです。
「天地は万古有るも、此の身は再びは得られず、人生は只百年のみ。此の日最も過ぎ易し。幸いに其の間に生まるる者は、有生の楽しみを知らざるべからず。亦た虚生の憂いを懐かざるべからず。(前集107)」
お礼申し上げます (ゆらぎ)
2017-06-21 22:21:15
九分九厘様
 三句もお採りいただきありがとうございます。

菩提樹の花は、実はしげしげと見たのは今回が初めてです。花もさることながら、漂ってくる芳香がいいですね。

浄瑠璃寺は、五月にいきました。寺の門にいたる参道の左手の樹間から鶯の声がひっきりなしに聞こえていました。版画に彫られて四季を彩色するというのは洒落た遊びですね、。ぜひ拝見したいものです。ついでながら、近くの岩船寺はコミュニティバスが通るようになって便利になりました。花の寺というだけあって、このお寺も素晴らしいところです。紅葉のころにでも、ぜひ。

菜根譚は、愛読書の一つです。前集107の「天地は万古あるも・・」には、アンダーラインは引いていませんでした。が、この年になって改めて目を通してみると、胸に迫ってくるものがあります。前集9の「夜深く人静まれる時 独り座して心を観ずれば・・・」が、最も印象に残っています。
好きな句 (四捨五入)
2017-06-22 22:01:44
ゆらぎ 様

菩提樹の花をはじめて知りました。よく見ると可愛らしい花ですね。どんな香りか経験したいものです。
つぎの3句を頂きました。

  だんじりの揺れ動く時夏来る
「揺れ動く」で男たちの爆発するエネルギーと祭の熱気が感じられます。「夏来る」により情景が一気に広がります。名句と思います。

  天も地も真青となりぬ合歓の花
句会でもいただきましたが、「天も地も真青」とは合歓の花の美しさを強調した表現と理解しました。

  蟻地獄うぶな男のはまりたる
警句のように見えますが、はまった男に対する羨望のようにも取れます。うぶすぎてはまらない男(小生)もいますから。
好きな句 (龍峰)
2017-06-23 05:54:59
ゆらぎ 様

中々立派な菩提樹の花ですね。菩提樹は時々見かけますが、花はめったに見られないです。さすが古都の古刹です。
どの句にも作者の思い入れを感じますが、厳選して次の句を頂きます。

  菩提樹の花のここぼるる真如堂 
何度も足を運ばれてgetされた花と作者に敬意を表して頂きました。
 
  老鶯の鳴く声しきり浄瑠璃寺
二つの寺を結ぶ径は距離と言い、鄙びた、野仏があって、しばし江戸時代の道中はさありなむと思うところです。そこで作者は老鶯の声を聞かれたと。蕪村辺りの気分に浸われたのではないかと拝察します。

  蟻地獄うぷな男のはまりたる
一瞬砂の女を思い出しました。昔も今も変わらぬ男の哀れさ、さがを感じます。浄瑠璃の世界に作者の興味賀向いているのでしょうか。
好きな句ほかコメント (かつらたろう(桑本栄太郎))
2017-06-26 13:05:27
ゆらぎ様

お早う御座います!!。
京都も鞍馬の竹伐りなど、色々が行事が
続き真夏の祇園祭りも近くなって来ました。
ブッダがこの木の根元で悟りを得たと言う
菩提樹ですが花姿はあまり見掛ける事が
少ないようです。
沢山の佳句の中から下記の御句を厳選
させて頂きました。

☆菩提樹の花のこぼるる真如堂
永観堂と共に紅葉で名高い真如堂ですね?
京都の著名寺院にはこのように、樹木も
大切に保護され、訪れた人に非日常の
景観を提供しているのですね!!。

☆釣り忍軒端に吊るし茶の相手
京都市街は盆地となっていて、冬は寒く夏は
暑い為生活の為の様々な工夫がされています。
苔玉、釣り忍も暑い京都の夏を視覚から
涼しく過ごす工夫のようです。
涼やかな縁側にて、夫婦でお茶を楽しむなど
風流ですね!!。

☆夏めくや風鐸の音からからと
京都よりもう一つ悠久の歴史と古さを覚える
奈良では、伽藍の軒端の風鐸の音が冴えて
います。飾りではなく、実際に鳴るとはかなり
風が強いようです。

☆だんじりの揺れ動く時夏来る
夏祭りには神輿とだんじりが欠かせませんね?
その囃子の声を聞けば血肉が騒ぎます。
東京在住の折、三社祭りで神輿を担ぐ事が
出来なければ、そんな会社は辞めてやる!
と息巻いた人が居り、驚いた事があります。

☆裏富士の眺め楽しや夏の旅
静岡側ではなく、甲斐側からの眺めですね?
地震に遭わなくて良かったです。

☆ひと日終え菜根譚なぞ紐解きぬ
中国の格言集ですね?遠い昔に読んだ記憶
がありますが、時には心静かに自身の心と
対峙してみる事も大切ですね!!。
コメントありがとうございました (ゆらぎ)
2017-06-26 16:16:46
四捨五入様
 三句もお採り頂き、また素敵なコメントを付けて頂きありがとうございます。
菩提樹の花は、ほんのり甘い香りが漂ってきます。
 「だんじり」の句は私自身も気にいいっています。住吉でのだんじり祭りをみていて、瞬間的に出てきました。あまり、あれこれ考えない方がいいかも知れません。

 「蟻地獄」の句は、色々な意味にとっていただけると思いますが、わたしの自解は、”若いころに遊んでおかないとダメよ”と皮肉ったものです。安部公房の『砂の女』のことを思い浮かべながら詠みました。
ニューヨーク遥かに (ゆらぎ)
2017-06-26 16:33:16
龍峰様
 遠方より。嬉しくもコメントをお寄せいただき、感謝申し上げます。真如堂はいいところです。隣の金戒光明寺にも菩提樹がありますが、真如堂のは巨木です。芳香も一段と。青もみじの頃もいいですよ。ぜひ足を運ばれてください。

 浄瑠璃寺は、足を運ばれていたのですね。奈良市内の大きなお寺に比べると、小ぶりですが、それだけに風情があります。歌人河野裕子の歌を思い出します。

 ”若かりき浄瑠璃寺よりの野の道を薄苅萱分けて歩みき”

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