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柏木征夫御坊市長ら北海道でスターチスのトップセールス 〈2017年7月15日〉

2017年07月15日 08時30分00秒 | 記事

深川市で意見交換した芝専務、山下市長、柏木市長、
石田組合長(右から)


 柏木征夫御坊市長、芝光洋JA紀州専務理事ら6人が、11日から13日まで北海道札幌市や深川市を訪れ、全国一の生産量を誇るスターチスのトップセールスを行った。北海道や東北地方で人気があり「冬場は御坊産」「夏場は北海道産」と年間通じてスターチスを市場に供給する「周年取引」を推進。御坊産の県オリジナル品種やJA紀州青年部の「母の日参り」は好評を得ており、今後もPRなど販促活動、消費拡大に力を入れることを確認。今年から新たに生産者の相互交流も始まっており、今後も御坊と北海道の産地交流拡大に努める。

 スターチスは日高地方を中心に栽培され、生産量は日本一を誇るなど全国有数の産地。柏木市長は農協と共同で北海道や名古屋など各地の市場でトップセールスを続け、花きや野菜など販売促進、販路拡大、市場価格の底上げに力を入れている。北海道を訪れるのは5回目で、山下貴史深川市長や田嶋久嗣札幌花き園芸(株)社長、石田隆広北育ち元気村花き生産組合長ら関係者と意見交換したほか、スターチスを栽培している田村昌之同組合副組合長宅も訪問した。
 北海道や仙台の市場では正月や春の彼岸を含めた冬場(11~5月)は御坊産、お盆や秋の彼岸を含めた夏場(6~10月)は北海道産のスターチスを供給。「途中で途切れてしまうと、花屋は直ぐに代替えの花を使う。一度変わってしまうと戻らない」とし、年間を通じて市場にスターチスを供給する「周年取引」を進めている。平成23年度から市が農協に北海道への輸送費の一部を補助(200万円)し、出荷量は平成22年の約6200ケース(1箱100本入り)から目標の1万ケースを超えている。
 意見交換では、県オリジナル品種の紀州スターや紀州ファインイエローなど「紀州」の名が付く品種は「品質が良いと好評で、品物が入ると取り合いになり、高値が付く」と好評。さらに「母の日参り」も「花屋で盛り上がってきている。5月の母の日に向け、ゴールデンウイークあたりから花が動いている」ということで、ゴールデンウイーク前からポスター掲示などPA活動に力を入れ、消費拡大を図ることにした。
 また、バレンタインデーにチョコレートの代わりに花を贈る「フラワーバレンタイン」について「日本人はお返しの気持ちがある。バレンタインデーだけでなく、男性が女性にお返しするホワイトデーでスターチスを贈ってもらえる取り組みを進めても面白いのではないか」との提案があったほか、北海道では花でさまざまな絵を描く「フラワーじゅうたん」のイベントが行われており、消費拡大に向けたPR活動として御坊でも取り入れたらどうかとの話もあった。
 昨年の訪問時、スターチスを生産している御坊、北海道の産地間で品物の品質向上や技術交換、情報交換として若者の相互交流研修の話があり、今年初めてJA紀州青年部2人が12日から18日まで派遣され、田村副組合長宅などで研修しており、冬は北海道の生産者を受け入れる。今後も産地間交流を続け、品質向上や消費拡大に取り組む考え。


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