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美浜町、日高町で成人式 〈2017年1月5日〉

2017年01月05日 08時30分00秒 | 記事

晴れやかな席に笑みがこぼれる(美浜町)

バルーンリリースする新成人(日高町)


 美浜町と日高町は4日、成人式を行った。新成人は美浜町で98人、日高町で85人。女性らはあでやかな振り袖姿、男性らは紋付き袴やスーツ姿で正装して晴れやかに式に臨み、成人としての第一歩を踏み出した。

 美浜町 午前10時半の開式を前に、会場の地域福祉センター前には正装した新成人らが続々と集まり、久しぶりの同級生との再会を喜んだ。
 式典には74人(男33・女41)が出席。一人ひとり名を呼ばれた後、森下誠史町長が「成人としての責任感を持ち、社会貢献を」と式辞。森下町長は、60年前に日の岬沖で海難救助中に殉難したクヌッセン機関長の勇気と人間愛をあげ「勇気を持つことの尊さと、愛することのすばらしさを感じてほしい。困難に直面することもあるが、勇気を持って事に当たり、支え支えられる人がいることを覚えておいてほしい」と述べ、「故郷を思い、それぞれの立場から関わってください」と町への貢献を呼びかけた。
 鈴川基次町議会議長は「自らの人生の努力目標としている」として「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とのことわざを紹介し「志、目標を高く掲げ、思いやりと謙虚さを忘れず、ここまで育ててくれた両親に感謝して、故郷に対する思いを持ち続け人生を歩んでいただきたい」と祝辞。坂本登県議も「人生は一度きり。友、家族を大事にすばらしい人生を」と祝いの言葉を述べた。
 新成人の堂岡莉帆菜さんは「二十歳の誓い」。今日に至るまで得た多くの経験を今後の大きな財産とし、これからは一社会人としての自覚を持ち努力し続けたい-と述べた。
 中前良紀さんは「皆様から頂いた教訓を胸に刻み、社会という大海に胸を張って船出していきたい」と謝辞。最後に小塩泰世さんの音頭で全員で乾杯して祝った。

 日高町 町中央公民館で行い、対象者85人(男44・女41)のうち、75人(男40・女35)が出席した。
 出席者一人ひとりが学業に励んでいることや就職したことなど自己紹介した後、松本秀司町長が二十歳を迎えると権利と自由が認められ、責任や義務も重くなるとしながら、昨年は選挙権が18歳以上に引き下げられ、参議院選挙の投票も経験したことをあげ「常に時代は動いています。大いなる夢と何事にも果敢に挑戦する勇気、夢の実現に向かって失敗を恐れず、一度しかない人生を心豊かに歩んでいただきたい」と念願し「今日まで皆さんを育ててくださったご両親や関係の方々に感謝されますことも忘れてはならない大切なこと。これから先、つらいことに出会ったら、思い浮かべてください。皆さんのことをいつも思ってくれています。皆さんが歩んでいく力となる」と式辞。来賓の坂本登県議、清水正巳町議会議長、玉井誠町教育委員長が祝辞、松本町長が新成人代表の川井田渉さん(高家)に記念品を贈呈した。
 新成人代表の三井田夕夏さん(阿尾)が「晴れて成人したとはいえ、私たちはまだまだ未熟。いただいたお祝いと励ましの言葉を大切にし、今まで私たちを愛情を込めて育ててくれた家族、支えてくれた地域の皆様に感謝し、社会の役に立つような人間になることを誓います」と謝辞を述べた。
 玉置雅已町校長会長の音頭で、ノンアルコールのシャンパンで乾杯。その後、外に出て川瀬利那さん(志賀)の合図で全員がスイートピーの種が入った風船を飛ばすバルーンリリースを行って門出を祝い、記念撮影した。


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