IPO・新興市場株日記

IPOの上場承認・初値分析・セカンダリーまで徹底分析。株価予想ブログは必見。

IPO分析(クロスフォー)

2017-07-01 | IPO分析
【事業内容】
 当社特許技術である「Dancing Stone」を用いて、各グループ会社において、その独自の技術を利用した国内向けジュエリー・アクセサリー製品の製造販売、海外向けパーツの製造販売を主とした事業を行っております。
「Dancing Stone」とは従来の技術であるレーザーホールダイヤモンドは、ダイヤモンドそのものに穴をあけて、パーツをセッティングし、ダイヤモンドを揺らす仕組みですが、「Dancing Stone」は、当社の特許技術によりダイヤモンドに穴をあけることなく、ダイヤモンドを揺らすことができます。「Dancing Stone」を用いた製品は、着用した人のわずかな動きを細かな振動エネルギーに変え、宝石を揺らせることで光を反射・拡散させ、宝石を輝かせることができます。
 従来の技術では、図2のように1点のみで宝石を留めますが、「Dancing Stone」は、図1のように宝石の両サイドの丸カン(他の金具やパーツを連結する際などに、そのつなぎ役として使用する、丸型の金具。)で宝石をぶら下げる形の2点で留めております。
「Dancing Stone」は全ての生産国及び消費国において特許権及び意匠権を取得する方針です。現在、日本、米国、中国、カナダ、オーストラリア、欧州、韓国、台湾、ロシアにおいて特許を取得しており、その他10か国以上において特許申請中であります。また意匠権についても、日本、米国、中国、インドなど複数国において取得もしくは申請中であります。

(a) 国内向け製品製造販売
 国内製品販売におきましては、取引先ブランドでのOEM製品及び当社ブランド製品の製造販売を行っております。
国内に向けては、主に宝飾品の卸・小売業者からのOEM受注により、「Dancing Stone」の技術を使用した各社ブランドのジュエリー・アクセサリー製品を製造販売しております。一方、「CrossforNewYork」をはじめとした当社ブランド製品は、「Dancing Stone」の技術や、「クロスフォーカット」の技法を採用したキュービックジルコニア等を用い、当社のオリジナルアクセサリー製品として、宝飾品の卸・小売業者へ販売しております。製品の製造については、当社で生産せず、外注工場に生産を委託しております。通常、外注先において製品製造に必要な宝石及び貴金属等の資材を調達しますが、取引先や外注先から要望がある場合には、当社が調達し外注先へ支給しております。

(b) 海外向けパーツ販売
 海外市場へ向けては、当社の特許技術である「Dancing Stone」を用いた製品の製造に必要なパーツを販売しております。中国以外の国・地域においては、連結子会社であるCrossfor H.K.Ltdの仲介により当社が受注し、国内外注先に製造委託して製造し、海外の宝飾品メーカーに販売しております。また、中国市場においては、連結子会社である歌思福珠宝(深圳)有限公司が受注し、海外外注先に製造委託して製造し、中国の宝飾品メーカーに販売しております。
 宝飾品の製造は機械化が難しく職人の手作業に頼らざるを得ないため、国内と比較して市場規模及び発注単位の大きい海外市場に対して直接製品の供給を行うためには、多大な投資を必要とします。一方、機械化による大量生産が可能な「Dancing Stone」のパーツであれば、海外からの大口受注にも安定供給が可能であるため、海外市場へ向けては「Dancing Stone」を用いた製品ではなく、「Dancing Stone」のパーツを販売しています。
「Dancing Stone」を適切に製品化するためには、「Dancing Stone」のパーツ供給に加えて製品化に必要な製造ノウハウの提供が必要です。そのため、Crossfor H.K.Ltd及び歌思福珠宝(深圳)有限公司は、海外の宝飾品メーカーに対して「Dancing Stone」に必要なパーツの販売に加え、「Dancing Stone」が適切に製品化されるよう当該製造ノウハウの提供を行うことで、「Dancing Stone」を用いた製品の品質管理を行っています。
 海外の新規取引先の開拓は、Crossfor H.K.Ltd及び歌思福珠宝(深圳)有限公司が、宝飾品展示会への出展等を通じた営業活動を行っているほか、海外の宝飾品市場に知見のある社外協力者(エージェント)を通じて取引先の獲得にあたっています。 


【業績等】
     (百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2015.7 3,478 1,047 1,059 398
2016.7 4,111 993 973 339
2017.7 4,223 721 722 484
3Q   3,212 669 677 433
    EPS BPS  配当
2017.7 76.55 294.68 15

上場時発行済み株数 8,172,000株 (別に潜在株式420,000株)
公開株数 1,725,000株(公募1,500,000株、オーバーアロットメント225,000株)
主幹事証券 みずほ - -
引受証券 SMBC日興 - -
引受証券 SBI - -
引受証券 野村 - -
引受証券 岩井コスモ - -
引受証券 水戸 - -

PER:9.4
PBR:2.4
配当利回り:2.1%
公募時吸い上げ資金:12.4億(OA含む)
公募時時価:59億

【株主構成】
(株)S.Hホールディングス 代表取締役が議決権の過半数を所有する会社 4,231,000 59.66
(株)クロスフォー 自己株式 399,000 5.63
土橋 秀位 代表取締役社長 397,000 5.60
内藤 彰彦 専務取締役 223,000 3.14
SBIインキュベーション(株) ベンチャーキャピタル(ファンド) 211,000 2.98
SBI Ventures Two(株) ベンチャーキャピタル(ファンド) 128,000 1.80
黒田 修 特別利害関係者など 95,000 1.34
土橋 祥子 代表取締役社長の血族、従業員 93,000 1.31
奥野 辰也 取締役 89,000 1.25
石川 敏男 監査役 65,000 0.92
土橋 翼 代表取締役社長の血族、従業員 64,000 0.90
土橋 元気 代表取締役社長の血族、従業員 64,000 0.90
山口 毅 取締役 57,000 0.80

 本募集に関連して、貸株人である株式会社S.Hホールディングス及び当社株主である土橋秀位、内藤彰彦、土橋祥子、奥野辰也、石川敏男、土橋翼、土橋元気、山口毅、土橋洋平は、主幹事会社に対し、元引受契約締結日から上場(売買開始)日(当日を含む。)後90日目の平成29年10月17日までの期間(以下「ロックアップ期間」という。)中、主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の売却(ただし、オーバーアロットメントによる売出しのために当社普通株式を貸し渡すこと及びその売却価格が「第1 募集要項」における発行価格の1.5倍以上であって、東京証券取引所における初値が形成された後に主幹事会社を通して行う東京証券取引所での売却等は除く。)等は行わない旨合意しております。
 また、当社は主幹事会社に対し、ロックアップ期間中は主幹事会社の事前の書面による同意なしには、当社普通株式の発行、当社普通株式に転換若しくは交換される有価証券の発行または当社普通株式を取得若しくは受領する権利を付与された有価証券の発行(ただし、本募集、株式分割、ストックオプションとしての新株予約権の発行及びオーバーアロットメントによる売出しに関連し、平成29年6月14日開催の当社取締役会において決議された主幹事会社を割当先とする第三者割当増資等を除く。)等を行わない旨合意しております。
 なお、上記のいずれの場合においても、主幹事会社はロックアップ期間中であってもその裁量で当該合意の内容を一部若しくは全部につき解除できる権限を有しております。



【私見】
 ジュエリー・アクセサリー製品の製造販売ということで、宝飾市場が縮小傾向にあるので業種妙味はあまりありません。ただし、特許技術を有し、海外市場にも目が向いていることは評価できます。業績が問題で、2年連続減益と苦戦し、成長性に関しては厳しいと思います。PERは高くなく、配当もあり、規模も大きくはないことから下値不安はなく、優待等の何かきっかけがあれば、忘れた頃に上がる可能性もあるような銘柄です。

仮条件上限:730円
初値予想:1000円
ブック申し込み度・・・やや強気
セカンダリー期待度・・・中立
総合評価3

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