録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

2017年も終わりです

2017-12-30 21:33:01 | Weblog
今年も残すところあと1日となりました。毎年のことですが大晦日はちょっと忙しいので、30日の更新をもって今年の締めくくりとしたいと思います。

今年もいろいろありました。恐縮ですが、個人的なことから書かせていただきます。なんと言っても父との死別、という生活が大きく変わる件がありました。昨年から病気でしたし、それは仕方のない話です。が、昨年まではできた交代での休憩が全くできなくなってしまったため、わたし自身がすっかり引きこもり状態になってしまっています、もちろんその状態で働いてはいるんですけどね。昼間、普通に生活する時間はほとんど店から離れず。他者との取引等も基本的にはこっちへ来てもらうために外出せず、たまに休日があっても今年前半は父の見舞い(もっともやらないと本気で顔を忘れられそうな状態でしたが)、後半から現在に至っては役所や警察・銀行などのはしご。向こうさん平気で「これとこれの手続き、休みの日にやっておいてください」って言うものだからそっちに専念するしかなく、すっかり世間と隔離された生活を送っています。どうしても見たい映画だけ無理矢理時間を作っていきましたが、その分手続きが後回しになって天手古舞になってます。買い物も通販ばかり。これじゃいかんなぁと思いつつも何もできないのが現状。ただ、わたしは性格的に比較的引きこもり状態に耐えられる方なため、この状態に慣れつつあるのが我ながら困りもの。少なくとも5月ごろまでこの状態は続きそうです。一息ついたら2日ばかり店を臨時休業して遊びに行ってもいいかな?くらいには思っています。

映像関係では、今年は映像配信、特にabemaTVが存在感を大きくした年だったように思います。何と言っても元SMAPの三人による72時間配信に数百万と言われるアクセスがあったのは衝撃的でした。当の昔にSMAPをやめたもう一人との再会、という大きなイベントは柵と芸能事務所に縛られた地上波でもBSでも絶対にできない企画で、ネット配信の可能性をまざまざと見せつけられたように思います。ただわたしとしては、配信側が自由に視聴できないようにできる有料タイムシフトのみで録画できず、できるソフトを開発しても不正競争防止法で簡単に使用停止を迫れるネット配信を映像メディアの主流になると考えることはできません。もっとも、録画できない放送を理想としているとしか思えない日本放送局による録画禁止放送が放送の主流になったとしたら、間違いなく映像の主流は放送からネット配信に移ることは断言できる年でした。
録画禁止放送と言えば4K8K放送ですが、来年からはその放送をBSで開始するために現在のBS放送のうち無料の放送からは帯域変換が行われ、大幅にビットレートが低下することになるようです。我々としてはおそらくまともに録画させないだろう4K8K放送なんかより、従来のBS/CSの帯域の再編の方が大きな出来事になるのではないでしょうか。その時は、本当に久々に全放送の解像度・ビットレートチェックをやるかも知れません。

その調査録画には当然PCが必要はわけですが、今年はAMDの新CPUが珍しく話題となりました。従来アーキテクチャよりTDPを減らしながらSMTによってスレッド数を増やし、エンコードなどの処理能力を大きく向上させたRYZENは大きな歓迎をもって迎えられました。実際使った感触では間違いなく大幅に性能はFXと比べて上がっているものの、AMD特有のクセもかなり引き継いでいるため、従来のように動画エンコードをリサイズ必須にし、かつエンコード先をH.265にすればAMDの性能を低くみせることは可能でしたから、今までなら各種商業サイトではそれが行われたはずです。それがなかったのは、メジャーベンチマークソフトで測った場合でも結構高い数字を出すことができたためと、事前のリーク(おそらくAMDの意図的)の情報が高性能を物語っており、恣意的な計測をしたらインチキが目立つからでしょう。今回はAMDはうまくやったと思います。おかげでIntelは新CPU、CoffeeLakeをアーキテクチャを買えずコア数を増やす、という力技でRYZEN以上になるように調整し(PentiumDを思い出した人も少なくないでしょう)、対抗せざるを得なくなったわけですから。ノートパソコン向け限定ではありますが、RADEONの新コアを搭載したCore i7も来年には出るとか。これもちょっと楽しみです。


今年は本当に濃い一年で、正直こんなに日々が長く感じたのは中学生の時以来です。わたしにとっては決していい一年とは言えませんでしたが、来年はみなさま良い年を迎えられますように。なお、わたしは喪中の身ですので、一応来年の年賀挨拶は欠礼とさせていただきます。なんかあったら普通に記事を書く、というスタイルになることを改めてお断りしておきます。

今年一年お世話になりました。来年もどうぞこのしょぼいブログをどうぞよろしくお願いいたします。
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幻のテレビ怪獣、アゴン

2017-12-25 21:54:17 | 特撮・モンスター映画
メリークリスマス! 今日、12月25日はクリスマスです!!!!!!!

えー、毎年のことですが、この冒頭は書いておきます(^^;) ただ、今年は若干異変が。地上波のテレビ番組表を見る限りの話ですが、25日が一番クリスマスの文字が多く踊っているんですね。例年だと24日がクリスマス扱い(当然正しくは24日はクリスマスイブ、つまり準備日)で25日は無視されるんですが、今年はちょっと違ってました。最近はハロウィンとかの方が所謂若者向けイベント扱いになって、クリスマスはもう古臭いとか思われていて前倒しにする必要がなくなり、本来の姿に戻りつつあるんでしょうか。いや、勝手にふとそう感じただけですが。

これだけで終わるのもなんなので、この年末を飾るべく買ったBDなんぞを取り上げてみましょうか。今年のトリとなったBDは、幻の連続テレビ向け怪獣ドラマ、"アゴン"です。

放送50周年記念企画 甦るヒーローライブラリー 第26集 アゴン Blu-ray
広田進司,松本朝夫,志摩靖彦,沢 明美,入江慎也
TCエンタテインメント


巨大怪獣が連続テレビドラマに登場したのは「月光仮面」に登場したマンモスコングと言われています。特撮は専門外のスタッフが作ったので1958年という時代を考慮に入れてもチャチの一言ですが、マンモスコングと月光仮面が直接戦うシーンのシュールさ(アナウンサーの解説付き)がほほえましく感じます。怪獣自体が主役となるドラマとなると、「怪獣マリンコング」が1960年に作られておりますが、怪獣と名乗ってはいるものの扱いはロボットで、名前は「コング」ですが姿を見るとトリケラトプスかモノクロニウスをどことなく連想させるものとなっています。どちらにしても造形は今見ると魅力はなく、パッしません。その一方、「アゴン」は1964年と少し時代は後になるものの、見た目の格好良さは格段に上で今の水準で見てもなかなかのもの、少なくとも前例のマリンコングと比べれば圧倒的だと思います。特撮も、砲撃はあっても兵器は登場しないなどあきらかな低予算は感じられるものの決して悪くなく、特にオープニングでは口から貯めた煙を吐くような火炎放射シーンが非常に印象的(おそらく口内で火薬を爆発させて撮影している)で迫力ありますが、残念ながら本編では口の先から発射する火炎放射のみしか披露していません。また本編には実物大の尻尾も登場し、登場人物を捕まらせて迫力を出しています。テレビという媒体での映像作品と考えれば、ウルトラQ以前の作品として決して恥ずかしくない作品と思います。

ただ、残念ながらこのアゴン、全26話のうち4話しか作られませんでした。BD付属の解説書によると、東宝から「アゴンの意匠がゴジラに似ている」と横やりが入ったため、話し合いの結果製作を断念したとのことです。まぁパッと見に似ているといえば似ていますが、当時の常識だった恐竜の姿から怪獣を創造すればだいたいゴジラやアゴンのような姿になるため、それだけで似ているとは言い切れないものはあります。ただ、後ろ姿はいただけない。アゴンの背びれは小さく、ゴジラっぽくはないですが、真後ろから見たキレイに三列にならんだ背びれの印象は誰がどう見てもゴジラそのものです。恐竜に三列の背びれを持った種類は存在しないため、これは言い逃れは出来なかったでしょう。アゴンは海外への輸出を予定していたため、ゴジラをシリーズ化して海外市場に向けたドル箱にしようとしていた(アゴン製作当時は「モスラ対ゴジラ」公開直前)東宝としては、似た怪獣が輸出されるのは決して許されない話だったと思われます。
結局アゴンは製作中止になり、作られた4話だけが1968年になってようやくテレビ放映されました。アゴンそのものは過去にVHSやDVDで発売され、CSのチャンネルNECOで放送されたこともありますが、今回は初のBD化、当然画質はもっともよいものとなります。とはいえ、しょせんテレビ放送用のフィルムで撮影された作品、感度も解像度もそれほど高いわけではなく、傷も多いので期待ほどの画質ではありませんでした。また、本編以外の特典映像などは全くなく、「BDと言えば豪華特典映像」と思い込んでいたわたしとしては何か肩透かしを食らったようば気分です。正直DVDでもよかったか、せめて安く買えるDVD版同時発売してくれても良かったんじゃないかと思われてなりません。

作品の監修には「キングコング対ゴジラ」の脚本の関沢新一。出演陣の中ではウルトラマン「怪獣無法地帯」でピグモンに救出される松井所員を演じた松本朝夫が目を引きます。予定では「アゴン」は毎回前後編方式で13シリーズ26話が製作され、最終的には飛行が可能になる形態へ変化を遂げたとか。恐竜が放射能で変異し、核燃料を食糧にしたりする設定や、第4話のラストではウラン燃料と一緒に麻薬を大量に食わされ、体調を狂わされて体が燃え出すシーンがあるなどのちの「ゴジラ」シリーズを先駆けたような演出がなされるシーンを見ると、本当に4話しか作られなかったのがもったいない作品でした。


プリンプリン物語、50話で放送終了かよ!! まだ知能指数1300の人も出てないじゃん! まぁそのうち再開するのかも知れないけど、このペースだと完結は何年かかるやら・・・
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スター・ウォーズ見てきました

2017-12-17 23:22:44 | 特撮・モンスター映画
事実上今年最後の休みが取れましたので、迷ったのですが見に行く映画は"とりあえず"の「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」見てきました。と、言っても、書くことないんですよねぇ、三部作の第二作目ですから主人公側がボコボコにやられるのは目に見えてましたし、さらにスター・ウォーズに関しては死ぬほど詳しい人がいくらでもいるのに生半可に内容のこととか書くのは怖いし(^^;) なので少しだけ。
クライマックス、襲い掛かる帝国の巨大兵器の軍勢をどうにかしようとしても、もはや武器など碌に残っていないレジスタンス。仕方なく基地に残っていたわずかなメカとを繰り出し、溝に身を潜めて銃を構えて防衛ラインを敷くのですが、このメカが見事なほどポンコツ。結構スピードだけは出るもののまともに飛べないのし、ボロボロで動いているのが不思議なくらい。内蔵された機銃も撃っているうちに壊れる始末。まさに巨象に挑むアリに等しい戦力の差をしっかり描いたことにしびれました。この手のって、ボロボロのメカを出そうと思うところまでは誰でも思いつくのですが、どうしても何か切り札を持っているとか、そうでなければ登場人物こそポンコツ扱いしていても観客から見ればかっこいいとか、何かしら美学を盛って演出されちゃうものだと思う(レジスタンス側の使う戦闘機、Xウイングなんかまさにその代表格)んですが、それを完全に排除した描写が極めて新鮮でした。全滅と言ってもいいほどほとんどの戦力を失ったレジスタンスが次回どうやって盛り返すのか楽しみですが・・・。そこらへんは大幅に省略されて字幕説明で終わっちゃうのかな? 今年はバタバタしていて映画も「キングコング 髑髏島の巨神」「GODZILLA 怪獣惑星」「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」くらいしか見られなかった。いくら好きと言ってもこの手の映画しか見なかったというのはあまりにアレなので、来年はなんとかしよう。もちろんこの手の映画が最優先ではありますが。
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2017年の漢字"北"

2017-12-12 21:11:10 | Weblog
毎年恒例、清水寺での「今年の漢字」の披露ですが、今年は"北"だそうです。正直言ってかなり驚きました。想像もしてないうえ、書いた瞬間全く何を意図してその漢字になったのか理解できなかったからです。中継を行っていたテレビによりますと「たびたびミサイルを打った北朝鮮」「九州北部の豪雨」「北海道日本ハムファイターズの大谷翔平」「競馬のキタサンブラック」から"北"になったのでは、と言っていましたがしっくりきません。九州北部の豪雨があったのは確かですが豪雨は九州だけでもないですし、何より九州北部に"北"を感じません。わたしが九州の人間でないからかも知れませんが、頑張っても"南"か"西"です。北海道日本ハムファイターズは別に優勝したわけでもないですし、大谷翔平選手も特に話題になったのは大リーグ移籍の話が出た年末のわずかな期間だけでしょう。キタサンブラックにしたところで、競馬の年度最後の祭典である有馬記念も終わっていないのに、そこまで視点が集中するというのは考えづらい話です。残るは北朝鮮の話ですが、北朝鮮そのものよりもミサイルの打ち込み、さらにはそれによって実施されたJアラートの方が印象は強く、"爆"や"音"の方がなんとなくしっくりきます。しかも"北"の投票数は2位の2倍におよぶ、断トツに近い投票数だったようですが、なんでそこまで支持が集中したのでしょうか? それくらい投票数を集める字なら、少なくとも「ああ、それが来たか」くらいに思うものだと思うのですが。なんの証拠もありませんが、誰かの意図による組織票の影を感じずにいられません。

さて、わたしも自分で今年の漢字を選んでいますが、わたしは今年、父との死別という大きな話があったため、どうしてもそちらに引きずられてしまいます。それを入れて、思いつくのは"隠"でした。なんとなく、病院や担当医は父の状態を常に隠していたように思うのです。我々は「可能な限り話してください」とお願いしていたのですが、多くは隠されていたように思います。少なくとも、死の一月前に半ば無理矢理「長期化しそうだから」を理由に他の病院に転院させたのは、匙を投げたことを隠していたからでしょうし。隠そうと隠すまいと父は限界でしたから、結果は変わらなかったでしょうが・・・。
他にも今年は派手な裏側でいろいろ隠していた、隠れて何かをやろうとしていたことが浮き彫りに出た一年だったように思います。相撲の件なんかもまさにソレですしね。それは今年限りにして、来年はそれが当たり前の日本になりませんように。
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ジュラシック・ワールド フォールン・キングダムは今までと異なる空気

2017-12-11 22:45:05 | 特撮・モンスター映画
BSのスターチャンネルが「キングコング:髑髏島の巨神」放送記念にキングコング特集を放送中。そこではなぜか「キングコング2」や「コングの復讐」と言った続編は放送しないのですが、代わりに日本版の「キングコング対ゴジラ」や「キングコングの逆襲」を放送することに。「キングコング対ゴジラ」はどの版が放送されるか楽しみにしていたんですが、色の悪さといい、SDからのブローアップの具合の悪さといい、これ、日本映画専門チャンネルのゴジラHDリマスター特集の最初に放送された版やん。ブローアップでもかなり気を配ったBD版や4Kリマスター版がすでに存在するのになんでHD仕様では一番画質の悪い版もってくるかなぁ。二度と放送されないだろうと思っていた版はありますのである意味貴重な版なのですが、そこまで複数の版にこだわる人は少数かと。これなら海外版の「キングコング対ゴジラ」とか放送して欲しかったんだかど、無理なんでしょうか。最初にスターチャンネルが「キングコング対ゴジラ」やるって聞いててっきり海外版だろうと楽しみにしてしまった身としては残念でしょうがない。


さて、今年はもちろんですが、来年もわたし向け映画のラッシュが期待されますが、その一本があの「ジュラシック・ワールド」の最新作、「フォールン・キングダム」です。先日からYouTubeに予告編と一部のメイキング映像がアップされていますが、貼っていいものかどうかちょっとあやしかったので止めておきました。その動画では「ジュラシック・ワールド2」となっていたからです。各種ニュースでは"2"の数字が付くものと付かないものがあり、情報が混在していますが、少なくとも原題では2やそれに相当する数字は、見当たりません。それに、「ジュラシック・ワールド」の続編ではありますが、初代「ジュラシック・パーク」から数えれば5作目で、"2"の字を冠するにはあまりふさわしくないと思われます。興味のある人は探してください。

その映像をざっと見た限りですが、前作とはだいぶ違う印象です
・「恐竜映画」に戻そうとしている
「ジュラシック・パーク」は公開当時、最新の学説に基づいて恐竜を描いた作品とされました。まぁ現在の視点で見ればまだ間違っている部分も多いのですが、そこが魅力でもあります。一方、「ジュラシック・パークIII」以来久々にシリーズ最新作となった「ジュラシック・ワールド」はそういう空気は見られませんでした。メインの恐竜は正確に言えば恐竜ではなく、それを含むあらゆる生物の遺伝子から強そうな部分を組み合わせて作った最強生物、インドミナス・レックスは完全に"怪獣"の部類に属する生物でした。全体的な演出も恐竜映画というより怪獣映画のそれであり、だからこそわたしは感激しましたし、ラストバトルなど何度見ても面白く見られるのですが、恐竜映画というには暴走しすぎではありました。もっとも、「ジュラシック・パーク」シリーズ自体恐竜を生物として描くより、人の手に負えない、人以上のモンスターとして描くことが多かったようにも見えますので、それを踏まえると前作の作り方を否定することはできません。一方、新作はそれほど恐竜の脅威を感じるのではなく、あくまで強い面もあれば弱い面もある生物の一群としてとらえているように思えます。なにより"パニック映画"であった従来作ではほとんど活躍できなかった草食恐竜がかなり前で出てきており、それだけで従来と違った空気を感じます。恐竜滅亡と重ね合わせた世界が描かれるのではないでしょうか。
ただし、今回もいまや常識となっている羽毛恐竜の姿は見られないかも知れません。まぁ「ジュラシック・ワールド」の恐竜は見世物にするために遺伝子操作を受けているので、格好悪い鳥みたいな姿にはならないようにしてある、とすれば間違っていませんからね。頭に禿げ上がったみたいにチョッピリ羽毛が残っているティラノサウルスとか誰もみたくないですからねぇ。

・アニマトロニクスの使用が増えた
前作の不満点として挙げたのに「いい加減CGに慣れた」というのがありました。我々はさすがにCGを駆使したVFXに目が慣れてしまっているので、特に人と接触する恐竜(前作では"なでなでラプトル"と勝手に読んでましたが)にCGを使うと、そのCG臭さにかえって違和感を感じるものでした。新作はもちろんCGも多様しているのでしょうが、人と恐竜の接触にかなりアニマトロニクス、つまり機械制御の造形物を利用しているように見えます。もともと第一作でも大半のシーンはアニマトロニクスでしたし、そういう意味では原点回帰です。新旧技術のいいところどりに期待したいものです

・旧作とのつながりを重視
前作は以前の「ジュラシック・パーク」との関連性は薄かったように思います。廃墟と化した旧作のその後を思わせる施設にそれっぽさを感じた程度で、わかる人はニヤリとすればいい、わからない人は別に気にしなくてもいい、そういう作りでした。新作は旧シリーズの登場人物が再び出演するようで、あきらかにつながりを感じる内容となるのでしょう。特に第2作「ロストワールド/ジュラシック・パーク」に見られたテーマをもう一度振り返ってくれそうなのはうれしいです。

どんな映画になるか、まだ想像することしかできませんが、期待はもちろんしています。楽しみです。
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足にタコツボ

2017-12-05 22:55:26 | Weblog
わたしの身体的特徴に、"指が短い"と"骨が太い"というのがあります。指が短い、と言っても手の指が短くても別にピアノを弾くわけでもなし、日常生活での支障はありません。せいぜい指相撲が弱いことくらいです。ですが、足の指が短いというのは実は少々ですが支障があるのです。それは靴の選び方。一般的に靴のサイズというのはつま先から踵までの長さを基準としています。足の指が短いということは、必然的にそのサイズも短くなるということです。したがって一般的なサイズの測り方で靴を選ぶと、縦はよくても横幅が不足し、窮屈すぎてたまりません。そのため、普段履きには1cmほど大きなサイズの靴を選んでつま先を余らせて履いています。ここまではそれほど珍しい話ではないでしょうが。
もう一つの特徴である骨が太いことでどうなるかというと、足の甲が人よりかなり高くなっているのです。かなり前の話ですが夏用のサンダルを買おうと思って靴屋にいったところ甲の高さ固定タイプのものしかなく、かつその店のどのサンダルもわたしの甲が通らない、という笑えない目にあったことがあります。まぁたまたまその店の品ぞろえが悪かっただけなんでしょうがその時のことが若干トラウマとして残っており、夏用サンダルは甲の高さが自由に調整できるものを使うようにし、靴も編み目部分が大きいスニーカータイプの紐靴を自分の甲に合わせて調整して履いています。
ただし、どうしてもそうしたスニーカーではダメは時があるわけなんですよ。言わずと知れた冠婚葬祭、特に葬儀の時ですね。こういう時はもっときっちりとしたフォーマルな靴を履くしかないわけで、紐靴でも甲の高さの調整に使えるほど緩くありません。結局1cmよりももっとサイズの大きな靴を履くしかなく、つま先なんて余り過ぎて何もないところでも絶えずつっかえて転びそうになるほど合ってません。靴の足への固定はほとんど甲の部分だけで行われているので、歩きづらいったらないのです。それでも今まではせいぜい数時間履けば当分使う必要がなくなったのでなんとかなりました。

が、この夏の葬儀は身内のものということもあって数時間履けば終わりということはなく、足に合わない靴を半日履きっぱなしという日が何日も続いたため、足があちこち靴擦れを起こしてしまいました。中でも酷かったのが右の足の裏、小指の付け根の反対側という負担のかかる部分です。ここがまず水膨れになったあとで皮が剥け、その跡が魚の目のような状態になってしまいました。それだけならまだしもその魚の目に合わせて周囲の皮膚が硬化しながらどんどんうず高くなってきて、しまいにはすり足のように歩くと引っかかって転びそうになるほど高さ・広さとも大きなタコになってしまいました。具体的に言えば500円玉よりもわずかに広く、もっとも高い部分ではその500円玉3枚分よりも厚みがあるのです。その中央より外側部分には魚の目状のくぼみもあり、傍目気持ち悪いったらありません。よほど極端に体重を掛けなければそのタコもそれほど痛いわけではありませんが、とにかく見た目が奇妙かつ放っておいていいのか不安になる大きさを保ったまま、全然よくなる気配もありません。すでに固くなっていたので軽石で削ってみたりもしたのですが、軽石が欠けるばかりで全く減りません。いい加減皮膚科にでも行ってみてもらおうか、とも思いましたが、あまりの酷さに「切りましょう」と言われたらどうしようかと。切るのが怖いとかではなく、こんなに大きなタコを切ったら当分歩くのもつらくなるほどの痛みを伴うのではないかと思うと、ちょっと医者に診せるのが怖いのです。そうでなかったとしてもしばらく通院することになるだろうし、そのたびにもう一人でやっている店を閉じるわけにもいきません。

そうこうしているうちに2か月、治るどころかむしろ大きくなる一方ではないかと思われる我がタコ。どうしようかとふとネットを検索してみると、市販の薬でも結構治る場合が多いとのこと。ですが、わたしの足タコはそこらのとは大きさがまるで違うものです。個人的に市販の薬と言えば医者の処方箋が必要な薬と比べて効果が低く、それほど劇的な改善はないという印象。ですが、医者にもいかず放っておくよりはマシだろうと、休日に薬局へ行って膏薬型の魚の目・タコの治療薬を買ってきました。説明によると交換は最大5日までしなくてよさそうですが、足の裏の力のかかる部分なので、どうしても剥がれたり破けたりしますので、2~3日に一度のペースで貼り返ることに。
最初の交換の時、タコがもう真っ白になっていました。ある意味前よりさらに気持ち悪くなっていたほどですが、まぁ効果が出ている証拠だろうと納得。貼り換えを続けていくうちに、その膏薬に貼りついてまず魚の目がはがれてしまいました。ただ、周りのタコは健在なため、ボスっと穴が空いた状態になってしまいました。おまけにタコは真っ白なのに穴の底は新しい皮膚が見えて赤っぽいため、本来よりも深い、それこそ1cm以上あるような穴に見えます。このタコの中央にぽっかり空いた穴をわが母に「タコツボ」と命名されてしまいました。言いえて妙ではあります。また数回貼り返るうちに、とうとうタコそのものが膏薬に貼りついてかなりベリっととれ、根本のほうも剥がれかかっているように見えます。試しに剥いでみたら、面白いほどどんどん皮が剥げていきます。ただ、剥がれた皮はタコが太いこともあって皮というより削いだ鳥のささ身みたいな見た目になっていましたが。全部剥いでしまおうと思いましたが、出来立ての皮膚が露出し始め、そこがヒリヒリしてきたのである程度残してタコを剥ぐのをやめました。残った部分も歩いているうちに潰れて平たくなってしまい、勝手に少しずつ剥げています。こうしてあれだけ大きな、切るしかないと思っていたタコがたった二週間程度ですっかり小さくなってしまったので。市販薬侮るべからず。ただ、魚の目状の部分だけは残っており、せっかく取れたでっぱりもまた再生してきて周りの皮に覆われることを拒んでいます。経験上、こうした魚の目はなかなか治らないので、痛くならない限りは放っておきましょう。

合わない靴を履くとこうした酷い目に合うということもある、いい見本になってしまいました。かと言って足の大きさを標準にすることは出来ませんし、オーダーメイドとかで作ると高いですしねぇ。とりあえず、当分フォーマルで大きすぎる靴を連日履く必要がないことを願うのみです。
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