録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

SkyLake/KabyLakeのHT問題

2017-06-28 18:48:34 | 意味なしレビュー
父の見舞いに行った帰りに、この間有機ELテレビ4社の画質チェックができた店に行ってきました。あの時は4台とも同じ映像、それもBSデジタルの映画で、デジタル圧縮が目立ちやすいという絶好の機会だったので、各テレビのモードチェックまでは手が回りませんでした。なので、今回はぜひモードも切り替えつつ放送画質をチェックしたいなぁとの思いでいったのですが・・・。

全部別々の専用デモムービー映像に差し替えになってました`orz

ひょっとしてわたしのせいかな(^^;)4台のテレビの前を蟹歩きで数分間も行ったり来たりしながらメモを取るなんていう人間がいたら、そりゃ怪しんで放送画質を流すのやめよう、となっても全然不思議かありません。汚く見えてますしね。
有機ELは素晴らしい画質を実現する反面、汚い映像もその汚さをハッキリ表現してしまう欠点もあります。正直従来型のデジタル放送みたいな細部がつぶれている映像を視聴するのなら、同じ4K対応テレビなら有機ELより技術が枯れている液晶の方がマシに見えますね。しかし、デジタル放送を汚い映像と表現してしまうなんて、贅沢な話ですよね。ほんのちょっと前まで、我々はにじみやザラザラノイズだらけで解像度も低いボロボロの映像を、3次元Y/C分離だ、ゴーストリデューサだ、と無理矢理補正する回路を搭載した装置で映し出された映像をキレイだ、キレイじゃないと評していたのに、それよりは少なくとも画質面では優れている現行放送にケチをつけているんですから、ただ、あの頃はその代わりに技術の進歩と製品の個性を肌で感じ、自由に遊べる楽しさがありましたが。テレビの画質チェックはそれに似た感触があるのですが、さすがに複数台持つにも限界がありますしねぇ。

さて、最近話題・・・というより問題になっているのが、Intel・AMD両社のCPUのエラー問題。AMDのRyzenがエラーを吐く問題は、基本Lynuxでのことで個体差が大きく、かつ条件が一致しないらしくて、無理矢理エラー吐かせるのを楽しんでいる人もいるらしくてそう大きな問題にはねっていないようですが、Intelの方は若干深刻なようです。

IntelのSkylake&Kaby Lake世代のCPUにはハイパースレッディング有効でデータ欠損やプログラムエラーにつながる重大なバグがあると判明

単なる疑いではなくはっきり「判明」と書かれているうえ、指摘している団体がDebianを開発しているプロジェクト、という専門家集団ですから、これは確実に存在する問題だと言っていいでしょう。しかもRyzenのようにLinuxだけでなく、Windowsでも出る、とされています。しかも"データの破損やデータ損失につながる可能性がある"というかなり深刻な問題。この現象が発生する可能性があるのは現行のKabyLakeだけでなく、先代のSkyLakeも含めたIntelCPUの、仮想スレッドであるHTを有効にした場合、とされています。それほどの問題ならなんでSkyLakeしかなかった時点でわからなかったのか、をIntelに問い詰めたい気持ちはありますが、問題は現行だけにとどまりません。Intelはモバイルはともかくデスクトップ向けに関しては次世代のCPUであるCoffeeLakeでもCPU部分に関してはほぼそのまま、製造プロセスの改良やGPU部分の改良にとどまるという話であり、このままではそのエラーを引きずった新CPUになりかねません。もっと問題なのは間もなく登場する初めてi9の型番まで用意されたハイエンドCPU、SkyLake-Xの方で、こちらは絶対にハードウェア的な改善は間に合いませんから、確実にエラーを持ったままの登場となることです。発売前のフラグシップモデルに暗雲が立ち込めることになってしまいました。

CPUのエラーというのは決してありえない話ではありません。過去にもありますし、特にAMDの初代Phenomのもつエラーは大きく、BIOSでその部分を停止させることで回避はできたものの、パフォーマンスに影響するという事態を招きました。そのため、AMDは大急ぎでPhenomIIを作らざるを得なかったのですが、あの時は出荷してすぐに分かった欠点でしたが、今回は発売してから一年以上たってようやくわかった欠点で、すでに多くの製品が出回ってしまっているため、誰も身動きできない状況になっている点が厄介です。OSの改良やBIOSからの機能制限で回避できればいいのですが、その場合でもパフォーマンスへの影響は少なからずあるでしょう。
現状、確実にそのエラーを回避する方法として推奨されているのは、HTを無効にすることです。Intel系のマザーボードのUEFIメニューにはほぼ確実にこの項目が存在しますので、割と簡単にできます。が、その場合ワンランク下のCPUと同等の性能になってしまいます。実際どの程度低下するのか、動画エンコードで試してみましょう。

手持ちのSkyLake、i7 6700を使い、Windows10で1440x080、約48分という普段ベンチマーク代わりに使っている動画をMediaCoderの64ビット版でH.264に速度Mediumで変換して比べてみます。

HT有効
1.6x 48.4fps 1866.3sec(31分6.3秒)

HT無効
1.2x 36.4fps 2463.1sec(41分3.1秒)

i7 4770
1.3x 38.9fps 2283.5sec(38分3.5秒)

参考としてSkylakeよりCPUの世代が一世代古く、HTエラーの対象ではないHaswellでも同じ条件で計測してみましたが、SkylakeはHTを切ると一世代前のCPUにも負けてしまうほど性能が低下するのです。IntelCPUはSkyLake世代からKありとなしのクロック差を大きく取るようになったため、さらに上の6700KやKabyLakeの7700Kならもう少し上になると思いますが、それでもせいぜいHaswellの4770と同程度と思われます。ソフト的な改良だけでエラーを回避するのなら、ここまでパフォーマンスの差が出ないようにしてほしいものです。

ただ、考えてみればSkylakeが出て一年以上もたってからやっと見つかったということは、それほど滅多に出ないエラーであるということです。実際、それが原因と思われるデータ破壊の経験がある、という人は少ないでしょう。もうSkyLakeやKabyLakeを持っていて、今まで使ってきて不具合の感じられないで使い慣れたソフトをそのまま使う、という人ならそれほど気にしなくてもいいかも知れません。これから出るソフトはそこらへんを考慮に入れて開発するでしょうし~その場合パフォーマンスが低くなる可能性もありますが~。
コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日から地上波テレビの画像が乱れる場合があるそうです

2017-06-22 21:04:24 | 次世代ビデオへの懸念
わたしの地元などは割としつこく告知していましたが、そうでない地区もあるでしょう話を、せっかくなので取り上げておきたいと思います。

本日6月22日からモバイル通信向けに700MHz帯が解禁になり、モバイルインターネットの混雑解消と速度アップに期待が持てるようになった代わりに、その帯域が地上デジタル放送の帯域に非常に近いため、影響を受けて乱れる場合がある、とのことです。
あくまで可能性がある、というだけで乱れない場合もあります。と、いうのも、もちろん帯域自体は干渉しにくいように最低限の隙間は空いているのですが、放送対応ブースター、特にアナログ放送対応のブースターをそのまま使っている場合、少し多めに電波を増幅するため、モバイル通信用700Hz帯の部分まで増幅してしまい、結果映像に悪影響が出る可能性がある、とのこと。どちらかというと影響を受けるのは通信の方という気がしますが、影響が利用者にはっきり感じられるのはテレビの方ということなんでしょう。
この告知をするため、ウチにはもう3回も同じチラシを持った人が説明にやってきました。二回はお店の方に、もう一回は自宅の方に、ですが。ウチは町内の自治会長なので(厳密には我が父が、ですが)代表して説明を受けてほしい、あるいは回覧板に説明を入れてほしいということなんでしょう。が、我が町内が開発のおかげで市が認める地上波放送受信困難地帯。それゆえに補助金を加えて町内にはケーブルテレビが引かれており、たとえ有料契約をしてないにしても全家庭でケーブルテレビ経由で地上波は見ているんですよ。そうした場合でももちろん干渉して映像が乱れるケースはあるでしょうが、その場合でもすくなくともアンテナ工事でどうなるレベルではないのでケーブルテレビ配信側でどうにかしてくれないとどうしようもないんですよね。3回ともそうした説明をこっちからして帰ってもらいましたが。なんでそんなことも知らないんだろうと思ったのですが、この700MHzに関して告知を行っているのは一般社団法人の700MHz利用推進協会、総務省とかの公的機関の管轄じゃなくて、携帯電話事業者が設立したお役所とは無関係のグループでした。だから、難視聴地域などの情報を全く持っていなかったのです。ちなみに問題があった場合でも最低限の工事などで対処できるケースならば「費用を請求することは絶対にありません また、物品の販売をすることもありません」とチラシにはデカデカと書かれています。まだ例はないでしょうが、これからそうした売込みサギのようなものが出ないとも限らないので、警戒しているんでしょうね。

700MHzを通信用としてさらにつかうようになるのはこれからなので、今日無事でも来月再来月にはひょっとしたら、家庭によっては地上波の映りが悪くなることもあるかも知れません。その場合はとりあえず700MHz利用推進協会のほうに問い合わせてもいいかも知れません。受信不良と700MHzが関係ない場合は何もしてくれないかも知れませんが、調査は無料でしてくれるみたいですから。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

RyzenAPUは年内か? 

2017-06-19 22:07:52 | 次世代ビデオへの懸念
休日に時間があれば、とりあえず電気量販店に行くのが習慣になってます。この間、またしてもその習性のままに量販店のテレビ売り場をブラリと尋ねたところ、すでに発売中のLG電子・東芝・ソニーに新発売のパナソニックを加えた4社の55型有機ELテレビが並んでいました。しかも、ありがちなデモ動画を流しているのではなく、その時放送中だったBSプレミアムの映像がそのまま流されているではありませんか。しかも映像を見るとかなりブロックノイズなどデジタルノイズの出やすい映像。これは実際の利用に準じた画質の比較がこの目でできる絶好の機会とばかりに4機種を見比べてみました。
どうしようもないのがソニー、ブロックノイズが一番浮きまくっていて画面がブレブレです。LGもかなりひどい。デジタルノイズはそこそこに収まっていましたが、映像がベターっと塗ったようにハデになっており、作りすぎの印象です。残りの2社はまぁまぁで、地上波など従来映像の画質を売りにしている東芝はデジタルノイズが比較的少なく、落ち着いている代わりに主張が少なめです。パナソニックは東芝よりブロックノイズは多めですがあまり作った映像という印象は薄く、全部ほどほどに抑えている印象です。もちろんテレビのモードで大きく異なるでしょうが、デモムービーだと立体的に見えるほど強いソニーの画作りは、従来放送映像には全く向いてないという印象です。総じて言えるのは、有機ELは色のメリハリなどは優れていて液晶画質を好まない人には希望の星といっていいパネルですが、画質の悪い部分を適度にぼかしてうまく見せるブラウン管やプラズマと違ってむしろ強調して見える傾向が強く、どちらかと言えば液晶に近い画質になっています。これはもう液晶が画質の基準だ、というメーカーの主張もあるでしょうし、すでに液晶前提の画作りのノウハウしかないという理由もあるのでしょう。UltraHDBDをバシバシ買う映像マニア以外の、放送映像がライブラリの中心だという人にはまだ早いテレビなんでしょうね。

そのUltraHDBDの再生に使えるかどうかはわかりませんが、個人的に期待しているのが前から言っているAMDの新APU。残念ながら従来型の最終型コアを採用したBristol Ridgeは、どうやらこのまま単品販売はされない模様です。まぁ今更出たところで困るほど時間はたっていますし、もうしょうがないでしょう。ここまで来たのならCPU部分はRyzen、GPUにVegaという、どちらも新世代に切り替わるRaven Ridgeが早く出てくれることを期待するしかないですが、どうやら年内には出そうな雰囲気です。

Ryzen 3は7月、Threadripperは8月出荷 AMD CPUロードマップ

リンクには第三ページを貼ってありますが、そこには「第4四半期頃に予定されている」とあります。第4四半期というと年末に近い時期ですが、月に直せば10~12月。早いと三か月少々で姿を見せるということです。しかも、当初はモバイルが優先でデスクトップ向けは後回しと聞いていましたが、ほぼ同時になりそうともあります。モバイル版は出たところで我々が買えるとは限らない~なぜかPCメーカーは日本ではAMD採用ノートPCラインナップに加えないところが多い~ので、デスクトップ向けが出てくれないと使えませんし、うれしいところ。グラボをさす必要がなくなりますので消費電力も少なくなりますし、小型ケースでも必要な機能を全部備えたPCができるのは魅力ですね。具体的な機能は不明ですが
・Ryzen3GとRyzen5Gが登場しそう
・コアは4コアのみ
になりそうです。3と5の違いは、SMTの有無がメインとなりそう。ひょっとしたら3次キャッシュの容量にも差がつくかも知れませんが、それほど大きな違いはないでしょう。動画のエンコードをある程度考えるのなら4コア8スレッドになると思われるRyzen5G、必要と思わないなら4コア4スレッドのRyzen3Gがマッチするでしょうか。と、言っても3Gでも現行のKaveri/Godavariより動画エンコードは高速でしょうから実用になると思いますが。ただ、この時期の登場だとちょっと期待しているintelのHBM2技術を使ったAPUはないでしょうね。そこは残念ですが、とりあえずAPUを愛用している人は、いよいよ交換の秒読みに入ったといえるのではないでしょうか。
コメント (15)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Intel、次のCPUもマイナーチェンジ?

2017-06-13 22:39:16 | 意味なしレビュー
仕事用や離れで使うノートやタブレット、再生専用PCも所有していますが、それとは別に、部屋で使うPCを4台所有しているという典型的なそっちの人間のわたしですが、まぁ仕方がないと思ってます。普段使いはAPU、Kaveriを搭載したPCで、あまり重い作業はさせないので性能面では問題ないのですが、次のAPUはアーキテクチャが全面的に変更になりそうなので、出たらなるべく早く交換する予定でいます。あとは先日購入して今うち最速のRyzenに、こちらはまだまだ十分な性能でしょ、のSkylake搭載PC。この2機種で主に動画エンコードをやらせています。問題は最後の一台、IntelのHaswellを搭載したPCでして、さすがに旧式でもはや先のエンコード向けPCと比べると見劣りしてしまう性能しかありません。と、言ってもAPU機よりCPU性能だけなら上なんで、手が足りない時などはエンコード作業も行わせますし、確実な録画のためのサブ機として欠かせない存在ではありますが、そろそろ中身を変えたい欲求も同時に出てきています。これが趣味人の悪いクセなんですね。

もちろんCPUメーカーであるIntelも次のCPUを開発中で、間もなく姿を見せる予定ではあります。が、先日発表されたi9の型番を持つ、CoreXというあだ名もついている次のSkylake-X搭載のCPUはもちろんハイエンドではあるでしょうが、おそらくかなり高価で、とてもわたしらの手の出せるものにはならないでしょう。売ることよりも存在することが重要なフラグシップとなると思われます。他にはAMD製GPUを搭載したKaby Lake-G、なんて噂もありますが、一応Intelは否定しています(ただ、噂が独り立ちしないためと万が一の発売中止のことを考えてとりあえず否定する、なんてのはよくある話ですが)し、仮に出たとしてもCPU部分はSkylakeのマイナーチェンジであるKabylakeそのものになるのは間違いないので、もう一つ新鮮さがありません。そうなると、現行のKabylakeを入れ替えることになるアーキテクチャ、Coffeelakeに期待・・・となっていたのですが、これもKabylake同様、CPU部分はマイナーチェンジとなるようなのです。

第8世代Core iシリーズは年内投入 インテル CPUロードマップ

Intelはここ最近、製造プロセスの改良とアーキテクチャの改良を同時に行わず、どちらかを交互に優先させる戦略を取ってきていると言われています。ただし、最近は製造プロセスの改良はモバイル向けが優先されており、デスクトップ向けはCPU改良があるときに新製造プロセスとともに新型に入れ替わり、それまではマイナーチャンジのリフレッシュ版などが時間的な穴を埋めていました。HaswellからSkylakeへの世代交代はHaswell RefreshやBoradwell-Eを間に挟みながらそうした一気の交代が行われました。我々ユーザーの目から見れば今年発売されたKabylakeはそのSkylakeリフレッシュモデルとしか思えなかったわけですが、次もそのKabylakeRefreshに近いCoffeelakeになることは確実となったようです。それだけならまだしも、Coffeelakeの登場も来年の一月、つまりKabylakeの発売から一年たってからになるわけで、事実上三世代にわたってほとんど同じCPUが続くことになってしまいました。その代わりにGPU部分が強化される可能性が高い、とのことですが、IntelのGPUを目当てに買い替える人は少ないでしょう。OPEN CLへの対応などが進むこともあるでしょうからそうした意味でのパフォーマンス向上はあるでしょうが、期待されているものとは違いますしね。
ご存知の通り、AMDのCPU、RyzenがPC用CPUをひっかきまわしており、Intelほど他社を恐れるメーカーが本来放っておける状況ではないはずなのですが、どうもその危機感が感じられないのです。Intelは何を考えているのか、勝手に考えてみましょう。

1.AMDのCPUをそれほど脅威と感じていない
前にも書いた通りZenを搭載したAMDのRyzenは現行のIntelCPUを凌駕する性能を発揮しますが、それはあくまで同じ価格帯で、消費電力で、の話です。コストパフォーマンスは消費電力を無視し、絶対的性能だけを見ればIntelの方が上ですし、Ryzenは多コアゆえにクロックがそれほど上がらず、シングルだけの性能ならほぼ同価格帯で比べた場合もIntelが上回ります。Ryzenがもっとも勝る分野である動画エンコードに関してはQSVもありますし、総合性能で負けている部分はない、という判断がなされているのかもしれません。その分GPUの強化を重視しているのでしょう

2.新CPUの生みの苦しみ
AMDもRyzenが登場するまでは、Bulldozer/PiledriverのCPUを数年間、えんえんと売り続け、改良型はAPUにしか採用しませんでした。Intelはここ数年はCPUアーキテクチャは改良だけが行われ、それでパフォーマンスをアップするという方法がとられ続けていましたし、そろそろ能力の向上に行き詰っていてもおかしくありません。まだ第一世代ですでに改良点がいくつも羅列されているだろうZenと比べると、もうできることは少なくなっているはずですし。中途半端な改良でまともに比較されるより、大幅な強化ができるモデルが開発できるまで待っているのかも知れません。

3.他社の受け入れビジネスのためのサンプル作り最優先

最近、長年守ってきたIntelの半導体の売り上げがSamsungに抜かれた、あるいは抜かれるのではないか、という憶測が飛んでいます。PCの需要だけが大きく落ちたためか、それ以外の半導体の需要が増大しすぎたのかはわかりませんが、Intelと言えども他社の開発したチップの製造に乗り出さなければ現在の規模を維持しづらくなってきています。他の工場よりIntelの方が技術的に上、をアピールするために製造プロセスの改良とそれをモバイル向けに特化することが最優先課題となっており、結果発熱量や消費電力が高くてもどうにでもなるデスクトップ向けは二の次になっている、ということも考えられます。

わたしの素人考えではこの程度しか思いつきませんが、他にも理由は当然あるでしょう。どっちにしてもしばらくIntelの大幅にパフォーマンスがアップした新CPUは出てきそうにありません。QSVは限られた用途では威力を発揮しますが物足りない部分も多く、動画エンコードの性能をCPUの良さとするわたしにはCoffeeLakeはちょっと面白みに欠ける製品になりそうです。いっそ、GPU性能の面白そうなKabylake-Gが出たら、そっちに手を出す方が面白いかも知れません。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父が入院しました

2017-06-09 16:33:17 | Weblog
タイトル通りの中身ですので、そうした話がキライな方はご遠慮ください。ただのグチです。また、汚い話も含まれています。

父の入院は正月以来となります。ただ、もともと今月の後半、父は入院の予定でした。ただし、その理由は、以前も除去した静脈瘤の、取り残りを除去する再手術のため、というものでした。父の静脈瘤は食道内にできているもので非常に小さく、適切に処理すればそれほど問題のあるものではありません。そのため、最短で一週間ほどで退院できるとされていました。わたしら家族としても、その点の心の準備はできていましたし、母などは「命に関わらない入院なら、むしろ骨休みできそうでほっとする」とまで言っていたほどです。ですから、入院の準備はほとんど済ませていましたし、一週間くらい早くなってもなんともありません。
今回父が予定より早く入院することになったのは、体調の不良を訴えたためです。おおよそ一週間ほど前に下腹部の腹痛を訴えたため、万が一を考慮して病院の予約を入れて送りました。その病状は、便秘。ただしレントゲンで大腸が真っ黒になって見えるほどの、かなり厄介な状態になっていたものです。もともと便秘がちな人ではありましたが、闘病生活で筋力、特に腹筋が衰えたこと、昨年後半から腹水が出たため、その再発を恐れて水をあまり取らなくなっていた(何度も指摘したのですが、全く聞く耳を持ってくれませんでした)ことなど複合的な理由が重なったためでしょう。病院で治療を受けましたが一部しか便が出ず、出やすくなる薬を出してもらって引き上げてきました。
そのあとは、今度は出ずっぱりの便との闘いになりました。今までたまりにたまっていた便が薬の影響で出やすくなったため、トイレが全く間に合わず、日に数回も服や下着を汚す日々が続きます。そうした精神的苦痛と肉体的疲労で、朝は調子いいのですが昼を過ぎると父はグッタリ。「便になるから食事もとりたくない」とさえ言いだしましたが、そこは無理矢理食べさせました。水を積極的に飲むこともここぞとばかりに解きましたが、どうも無視されたような。あまりに便がひどいので、とうとう紙製の介護用下着を使わないとどうしようもない状態にまでなってしまいました。そして便秘発覚後最初の検診で、入院を言い渡されたのです。便秘や薬による下痢がひどいため、それも仕方ないだろうと考えていたのですが、どうもそれだけではなさそうです。基本的な診察をしたところ、発熱があって体内の血が少なく、かなり血圧が低くなっており、検査と治療が必要と判断されたとのことです。どちらかと言えばそちらの要因の方が大きそうです。
父の体内の血が不足気味、と診断されたのは今回が初めてではありません。昨年の秋にも同様の診断がされ、その治療として何度か輸血が行われました。しかし、そうした血液の治療が行われてからあの腹水がたまる非常事態が発生、一度は末期とまで言われましたが、輸血をやめ、腹水を抜いたところそれ以降たまらなくなり、前回は無事退院することができたのです。因果関係は分からないのですが、病院では「輸血が腹水の原因となったのかも知れない」と判断するしかなく、それ以来輸血は行われなかったのです。そうして血圧の低下と、それに伴う心臓への負担増、発熱、さらには便秘・・・こうした複合的な理由で体調が悪化したようです。
わたしとしては、この症状に関しては、「まぁなんとかしてくれるだろう」という思いはあります。なにせもっとも懸念材料である癌に関しては「全く進行していない、心配はいらない」と断されたのですから。もっとも、今回の体調不良の直接的な原因は癌ではないにせよ、体を弱らせられたのは癌が最大の理由であることは間違いなく、そうした意味では病気が進行した、とも言えるのですが。もっと心配なのが、以前認知症のような症状を発覚させてから初めての入院であるという点です。あれ以後、あの時ほどひどい状態にはなっていません。が、ダメージはあったのか、会話が非常にヘタになりました。以前なら興味のある話なら立て板に水のごとく話始めたら止まらなくなっていた父が、そうした件でも一言二言話して終わりで先が続かなくなってしまいました。他人の話もあまり聞かなくなり、自分の言いたいことばかり話します。
一番変化が見られるのは、ある期間に達すると急激に怒りっぽくなることです。全体的にもかなり怒りっぽくなりましたが、その期間に達するとその基準が非常に低くなるのです。たとえば父にとって興味ない話がわたしと母の間で三言四言続くと「そんな話どうでもいい!」と怒り出すのです。だいたい二週間割と平常な状態が続いたあと、妙に精神的に不安定な状態に入るらしいのです。

父「今日、何時からだっけ?」
k「? 何が何時から、なの?」
父「いいから!何時からだって聞いてるんだ!」
k「いや、だから何を聞きたいのかわからないって」
父「分からねぇのなら母呼んで来い!」

などなど。これはかなりマシな部類です。精神的不安定さがピークに達すると物事の判別がつかなくなり、やたら思いつきで何かさせたがる上、暴力的になります。むやみに怒ること、自分の要求が通らないと暴力に訴える(痛くはないです、ちなみに)といった行動は、半年前の父からは想像もつかないことでした。ですが、このピークは数時間しか続きません。それが終わるとさーっと平常状態に戻るのです。この状態になるのは20日弱くらいの周期で訪れるみたいです。良いときは非常に良い時もあり、朝などはまるで若返ったかのようにハキハキとした声で、しっかりした会話ができることもあるのですが、これも3時間くらいしか続きません。
わたしの計算だと、昨日今日あたりが不安定さのピークでした。見舞いから帰ってきた母の話では、看護師に「あんなに怒りっぽい人でしたっけ」と不安そうに語られたそうです。今までピークをすぎると元に戻ったのは日常にいたから、ということも考えられます。最悪今度こそ戻らなくなってしまう可能性もあります。母の話ではかなり弱弱しくみえたそうで、最初は病室に入ってきたのが母だということに気が付かなかったほどのようです。ただ、今回はそういう形でピークを迎えたのかも知れませんが。

ここ最近の父は、闘病というより急速に進む老化の様を見ているようでした。今回の入院が良い方に向かうのか悪い方に向かうのか、それは分かりません。口にはしたくありませんが、その時は近づいているのかも知れません。ただ、意外と自分が落ち着いているのを感じています。それは病気発覚以来一年という時間がそうさせたのかも知れません。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

有機ELテレビに感じたこと

2017-06-07 22:20:40 | 次世代ビデオへの懸念
テレビと言えば液晶テレビ。こういう状況が長く続いていました。かつては王者ブラウン管をはじめ、複数のテレビの表示規格が存在したものですが、全て姿を消しました。小型から超巨大まで賄える生産効率の良さ、消費電力の低さという点で液晶方式は他を頭一つ以上上回っており、特に日本においては「短期間で地上デジタル放送を普及させる」という使命もあって液晶以外が主力になる選択肢はなかったといっていいでしょう。しかし、ことテレビという動画を再生する表示機器において、画質面では液晶は数ある方式のなかでも劣った方式としか、未だに思えません。静止画を表示する方式としては優れていると思いますが、残像・遅延・程よいにじみがなくデジタルノイズが目立つ・立体感に欠けると言った欠点は、代用が利かない小型サイズならともかく本格的に映画などを楽しむには向いていないと、わたしは今でも思っています。いくら最新の技術を使い、表現力を高めても、"平面""絵の延長"にしか見えないのですよ。もはやこうした拘りを持つ人も少ないのかもしれませんが、一定数は存在すると思います。だからパナソニックは、新しい液晶テレビを出すごとに「プラズマを超えた」って言を必ず加えてますのだと思います。テレビとして使う分には液晶よりプラズマの方がいい、そういう声が絶えていない、ってことなんでしょうね。

そうしたわずかでもしぶとく残り続ける液晶への不満を持つ人が期待していたのが、有機EL方式のテレビでした。きわめて小型ですがソニーからテレビが発売され、その後もスマートフォンのような端末、携帯ゲーム機への採用と少しずつ広がり始め、かつての液晶に似た展開は明るい将来を予感させました。特にパナソニックとソニーの有機ELへの共同開発は大きな期待が寄せられたものです。しかし、はたから見る分には大した成果もなく終了、同じく有機EL開発が期待されていたジャパンディスプレイも業績不振で国産パネルの道は前進どころか後退した感が強くなりました。そのジャパンディスプレイですが、有機ELの製造を切り離して子会社化し、立て直すという話が出ていましたが、資金繰りなどの問題もあり、実行が二度にわたって延期されています。

ジャパンディスプレイ 有機ELの子会社化計画を再延期

もっとも、これによって「悪い材料は出尽くした」とでも思われたのか、はたまた大きな再建計画を期待してのことか、株価は上昇したようですが、それはさておき。

ですが、現在有機ELテレビは日本でも複数のメーカーから発売されています。数少ない海外メーカーであるLG電子が筆頭でしたが、すでに店頭ではそれ以外に東芝とソニーの有機ELテレビが並んでおり、今月中にはパナソニックからも発売されます。ただし、パネルは国産ではなく、LG電子のものが使われているようです。メイドインジャパンにこだわりたがる人も多いかと思いますが、優れた技術者がいたところで投資もされず、老朽化した設備しか持たない国内工場を拡張するより、積極的投資によって最新の設備を持ち、生産ラインをすでに軌道に乗せている海外工場のメーカーから買ってきた方が質の面でも上になるでしょうし。液晶パネルもそうなってますし、当面有機ELもそうなるしかないかと。55型以上の超大型で4Kしか実質ないのが有機ELテレビの欠点ではありますが、逆にそういうテレビが欲しいという人には有力な選択肢となります。
そのテレビ、やっと見る機会ができました。地元の量販店にLG電子に続いてようやくソニーの有機ELテレビが入荷していたのです。他の有機ELや液晶と同じ映像を流していてくれればもっとよかったのですが、映っていたのは専用のサンプルのみ。それだけに有機ELの利点とされる暗さを表現する映像のみでしたが、なかなか衝撃的でした。LG電子と違い、映された映像が、3Dでもないのに飛び出して見えるような錯覚を覚えたのです。テレビの画質にはそれなりにこだわりがある自負はあるわたしですが、画質において一番衝撃を受けたのはデジタル化の時でもHD化の時でも、まして4K化の時でもありません。ブラウン管テレビのフラットなものを見たときです。それまで膨らんで少し湾曲したブラウン管テレビを"普通"と感じていたわたしの目にはまるで抉れているかのように見えたのですが、まるで別次元の映像機器にも見えました。あれがテレビの画質、に何かを見始めたキッカケだったかと思いますが、フラットな有機ELテレビはその逆を体感させることによって当時の感覚さえ思い出させてくれるものでした。逆を言えば、少し映像の自己主張が強すぎ、液晶とは別の意味で離れたくなる感覚を覚えます。なるほど、LG電子が当初有機ELテレビを内側に湾曲させたものしか出さなかったわけです。強力な表現力によって立体的な圧迫感さえ感じる有機ELの画質を少し和らげるため、という理由もあったのでしょう。ただ、「湾曲=悪」のイメージは強く、もう作らないとのことですが。まぁあの圧迫感も慣れの問題だと思いますが、有機ELテレビを買うなら、液晶テレビだともう一回り大きなサイズが置ける部屋でないと当分厳しいでしょうね。それだけに、ますます通常大型サイズの有機ELテレビが早く出てくれるのが楽しみになってきました。究極の画質を噂されるクリスタルLEDもあるようですが、そんなもん待っていたらテレビなんかいつまでたっても買えませんし、それにクリスタルLEDの良さがはっきり分かるほどの映像ソースが普通に使われるようになるのはもっと先でしょうしね。とりあえずは液晶以外の選択肢である有機ELを見守ることにしましょう。
コメント (12)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Intel、新ハイエンド向けCPUの名を"i9”に

2017-06-01 22:01:59 | 意味なしレビュー
歴史的に見て、Intelは非常に同業他社を恐れる性質を持つ企業なのは間違いありません。そして、対抗のためにあらゆる手段を用いてきました。ライセンス契約で他社に許してきたクローンCPUやチップセットの製造を突然打ち切って自社製品に一本に変えさせたり、やみくもに特定の数字だけが高い新製品を投入したり、悪い時にはベンチマークソフトに最適化させた製品を出したり、なんてこともやったことがあります。その一方で、その必要性を感じていないときは、要らない機能を充実させたり余計な事をしてくるのもIntelという企業の特徴でもあります。ここ数年はまさに後者の面が表に出ていたのがIntelの展開でした。もちろん本来競合であるAMDが、FXの開発を事実上打ち切ってほとんど変わらないアーキテクチャを数年も続けていたため、対抗のために力を注ぐ必要がなかったこともあるでしょうが、もう一つとしてスマートフォン・タブレットという新しい市場にもIntelアーキテクチャを定着させるべく奮闘していた、というのもあるのでしょう。その市場向けのCPU、Atomをほとんどタダ同然にメーカーに配布し、ソフト面で不具合が出ないよう、Googleに多数のAndroid移植チームを常駐させていたといわれるほどAndroid市場に力を注ぎ続けたIntelですが、結局同社初の挫折を味わうことになってしまいました。今やIntelCPU搭載のAndroid機は、旧型OSのものしか見かけなくなってしまっています。おそらく先はないでしょう。
そうして隙を作り続けている間に、AMDは多くのベンチマークソフトでIntelのCoreと同等以上のスコアを叩き出しながら安い、というRyzenを発売することに成功してしまいました。これによって、多くの人の目がAMDにも向いてしまったのがまぎれもない事実です。にも拘わらず、Intelはどちらかと言えば沈黙していました。昔のIntelなら強引に高クロックで動かすPentiumXEや、無理矢理デュアルに加工したPentiumDのような「即席対抗馬」をとっくに出していたはずです。それもやらず、市場に流されるままにしていたIntelが、今回ようやく動いたようです。今までi3/i5/i7という型番で出し続けていたCoreシリーズに、数字上のハッタリも効いた"i9"型番になる新CPUをハイエンド向けとして発売する、というではないですか。

Intel史上もっともパワフルなデスクトップCPU「Core i9-7900」シリーズ

なんと18コア・36スレッドです! ちなみに現行のCore i7 6950Xは10コア/20スレッドですから、スレッド数だけでも1.8倍という大幅な増加となります。ただし、記事内にも触れていますが、XEONブランドで販売されるサーバー向けCPUをほとんどそのままCoreブランドで発売する、というだけのようです。ちなみに現行のXEONで18コア・26スレッドのCPUはコードネームBroadwell-EのE5-2695という型番で、TDP120Wで動作クロックは2.1GHz、最大でも3.3GHzまでしか上がりません。それでいて価格は約30万円と非常に高価なものです。それこそサーバー用途でもなければ無駄なコアを持て余し、通常作業も遅いというコストパフォーマンス最悪のCPUでしかありません。i9で発売されるのはSkylake-Xとなるようですから、ほぼ現行CPUと同じです。少なくともBroadwell-Eよりはクロックなども上昇し、ハイエンドユーザーの需要に応えられる製品となるでしょう。が、値段も非常に高価なものになることが予想されるため、我々からすれば縁遠い製品になるでしょう。名目上の性能で対抗はしても、PC向けでは価格での対抗は基本やらないのがIntelですから。ただ、AMDが出すといわれているThreadRipperというハイエンド向けCPUは16コア・32スレッドになるといわれていますし、ZenとSkylakeを比べた場合、同じコア数・同じクロックならまだIntelの方が基本性能は上(発熱量は問わない)ですから、性能で上回るとは考えられません。高価でも問題なしとIntelは考えるでしょう。

さて、そんなハイエンドは用はない、我々が興味あるのは数万円で変えるエンドまでいかないハイクラスのCPUだから、そっちでも対抗馬CPUを出してくれ、と言いたい人も多いでしょう。ですが、こちらはまだ期待できないかな? というのも日本以外ではi7クラスのCPUはゲーミング向けとして注目されており、そちらの能力が重視されているからです。現行i7はRyzen1800xと比べてもゲームにおいては同等以上ですから、Ryzenのようなより多コアに最適化されたゲームがどんどん出てこない限り、対抗i7を出す必要はない、少なくともPentiumDのような無理をした製品を出す必要はないと考えるでしょう。動画エンコードもQSVを使えば名目上の速度ではRyzenよりも上、とすることができますからね。

それに、即席対抗馬を出さない、ということは次に自信がある、ということでもあります。慌てて失笑ものの製品を出して評判を落とすくらいなら、少し時間がかかってもはっきりとした高性能製品を出す方を選んだ方が正しいと考えるのも一つの手です。過去の実績から考えてもAMDがすぐにIntelにとって代わる存在になることはないとも考えているでしょうしね。個人的にはAMDがZenコアのAPUを出し、かつそれが評判を得るまでIntelがメインクラスであわてることはないと予想しています。だから早くAPUのデスクトップ版を発表してくれい(^^)欲しいので。
コメント (10)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする