最近休日街ブラではとりあえずモバイル機器コーナーをうろついてます。販売員はうざったいしこれと言って新機種もないのは分かってますが、いま「とりあえずうろついていればなにかあるかも」と思わせる機器はモバイル系しかないんですよ。かつてはAV機器やPCにもソレはあったんですが、AV機器はもはやどうしようもないほど魅力がなくなり、PCはただいま停滞中・・・。となって真っ先に足を運ぶのはモバイル系になってしまっています。と、言っても、今日はちゃんと目的があるのですがね。この12月、一部で待望の6インチ系のSIMフリースマートフォンがいよいよ出るのですよ。現在の利用機種のうちFonePadNote6は2台目で中古品の上、さすがに能力がが最近のソフトについていけなくなっていますので、いい加減新しくしたいのでして。それはおいといて、最近世間でモバイル系でちょっと動きがありましたので、まとめて書いておきましょう。
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Windowsモバイルの場合
世界的に見ればモバイルのシェアはAndroidが大半、iOSが少々で、他はほとんどあってなきがごとき、だそうです。そういえばFireFoxのOS搭載スマホなんてのもありましたが一瞬で消えましたね。そんな世界の流れとは全く違う動きを見せているのが我が国日本。MVNOに限った話ですがWindowsも意外と健闘している印象です。WordとExcelが使えるからですかね? なぜか日本人は「ワープロと表計算」じゃダメで「WordとExcel」でないと納得しない人が多いみたいで、それでWindowsスマホの引き合いもあるとか。
Windowsと言ってもスマートフォンに使われているのはARM系CPUでIntel・AMDのCPUを使うデスクトップWindowsとは互換性が一部に限られているのですが、そのARM系Windowsでx86(つまりIntel系)ソフトがエミュレートで動作する可能性があるのでは?と思われているとか。ただ。これは実現してもわたしらにはあまり関係のないものになる気がします。なにせ我々がイメージするWindowsソフトはCPUパワーが要るものばかりですし、何よりネットに蔓延しているウィルス・マルウェアの多くはWindowsデスクトップモードで動作してしまうものであり、対策としてセキュリティソフトが必須となります。しかもこれが結構重く、軽めのCPUでは動作が重くなる元。そういう危険やパフォーマンスの低下、バッテリーの余計な消費につながる能力を持たせるとは思えません。よってx86エミュレートと言っても結局はWindowsストアで配信されているユニバーサルアプリのうちx86でなければ動作しないものに限られるかと。間違ってもスマートフォンでWindows用エロゲーが動作するとは期待しないほうがいいでしょう(いるとも思えませんが、念のため)。
追記:なんかARM向けWindows10のデモが行われているらしく、その中でQualcommのCPUでPhotoShopが動くデモが発表されたとか。条件次第ではデスクトップのソフトを動かすことも可能なのか? それよりスマホ用とは別にARMベースPC向けが用意されるのかも。
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iOSの場合
世界的に見ればそこそこのシェアでしかないiOSがiPhone単体で非常に高いという特殊市場であるのが日本という国の特異性を示していますが、これもキャリアが売り場面積の半分ほどをiPhone専用に割いたり、他の機種を検討している人からその機種を取り上げてiPhoneを持たせてその説明ばかりしてiPhoneを買わせようとしたりする販売員を何人も置いたりと言った努力のたまものでしょう。そのiOS用ソフトを購入するAppStoreですが、「当サイトを経由すると購入金額からポイント還元」をうたうサイトがいくつか存在します。これはApple.incが取り扱うiTunesアフィリエイトプログラム(PHG)に基づいてIT系企業が事業の一環として行っているものです。アフィリエイトとして導入者に支払われるのは購入金額の7%。このうち5%を利用者に還元し、ある程度たまったらiTunesやAmazon、あるいはGoogleのポイントと交換できるようにし、企業は2%を収入として受け取るという形式が一般的でした。ポイント還元を受ける際に訪れるサイトにはiOS向けゲームの広告も貼られており、その広告収入も企業の収益に欠かせないものだったでしょう。その広告経由でゲームをダウンロードしただけでもポイントが入るものもありました。おそらく広告収入の一部を利用者還元、という形だったのでしょう。企業・利用者とも得をする、悪くない形だったと思います。
ところが、今月に入って特になんの告知もなく、還元ポイントが1~2%に削減されました。一部のサイトだけではなく、一斉に、です。なんで?と調べてみたら
Apple、日本のみApp Storeのアフィリエイトコミッション料率を、11月21日より2.5%に引き下げ
こういうことのようです。今までは7%でしたから5%還元もできましたが、2.5%では1~2%もやむなしでしょう。なお、リンク先にもある通り2.5%への値下げは日本だけ、それもアプリとアプリ内課金に限られた措置で、他国は7%に据え置き、日本も音楽などは7%のままです。ちなみに日本ではSNSゲームの「ガチャ」のための課金が非常に多く、高いシェアも手伝って、AppStoreの国別収入は世界一と言われています。儲かる地域分野だからこそ還元の必要なし、とパーセンテージを一気に下げてきたのでしょうか。競合であるGoogleのPlayストアは同様の制度を用意していないため、パーセンテージを下げてもApple.incに依存するしかないことを知ってますからね。ですが問題は利用者。5%ならバカにならないと考えて少々の課金者でも利用していたでしょうが、1%という微々たる数字になるとサイト経由の面倒さの方が勝ってしまい、ヘビー課金者以外の利用が減ってしまう危険があります。利用者が減れば広告が減ることも予想されます。来年あたり体力の少ないサイトはPHG事業から撤退するかもしれません。
不思議なのは、普段Apple.incのことなら一挙手一投足逃さず書こうとするIT系メディアが、この件に関して報道したあとが見られないこと。取り上げているのは非常に扱いの軽いリンク先を除けば個人のものばかりです。「言うな」とでも言われてるんでしょうか。何か気持ち悪いものを感じます。なお、わたしはこれらポイントサイトを利用しての課金をしているわけではありません。
さて、それら他OSの事情はさておき、わたしが今回注目しているのが最初に書きましたAndroid端末の6インチ系モデル。今まではディスプレイサイズ6インチを名乗る機種しか使いませんでしたが、昨今の機種のベゼルの狭さを考えるにもう一回り大きくても良さそうな気がしています。ただ、それでも7インチはダメです。どんなにベゼルの狭いモデルだったとしてもわたしの手の小ささと指の短さではちょっぴりですが支える指の力が外側に向かってしまい、ストレスを感じます。むしろ関節一つ分多くに使う8インチの方が持っていて疲れにくそうに感じるくらいです。こちらはこちらで今度は手首が少し疲れますが。そういうわけで理想は6.xインチくらいです。ですが昨今は大型化してるとはいえ、5~5.5インチばかり。もちろんこれらでもストレスない手持ちはできますが、サイズ小さくしたくないんですよねぇ。
そういうわがままに答えてくれそうなのがASUSのZenFone3Ultraと、LenovoのPHAB2 Proです。特にZenFone3Ultraは6.8インチ! 同じASUSのZenPad7が7インチでわずかに大きく感じるだけに、0.2インチの違いがどれだけ手になじみを持たせてくれるかが注目です。一方PHAB2 Proは6.4インチですし、写真から見る背面の処理から見て板状を嫌うわたしの手が合格点を出すことは間違いなさそう。性能はどうせどちらもわたしが使うには十分ですし、SIMがnanoしか使えないのも同じ。同じくらい手に馴染むのなら大きなZenFone3Ultraにしたいだけに、持ってみるのが楽しみ。まぁ発売は9日なのでまだ売ってはくれないでしょうが、次の休日は先ですしうまくいけばサンプルが見られるかも、と期待。PHAB2 Proは3日からの発売ですからこちらは入荷してれば触れます。FonePadNote6並の好感触ならZenFone3Ultraを待たずに買ってしまうかも知れない・・・。と思って行って見たのですが、ZenFone3Ultraは当然としてもPHAB2 Proもサンプルすら置いてませんでした。Lenovoはスマホメーカーとしてはその店での販売実績がないだけに入荷してくれなかったのかも知れません。うーん、残念。まぁ楽しみはあとにとっておいて、来年を託せる機種を待つとしましょう。