詳細はのちほど書くけど、先に報告だけ
一足先にアナログ停波、石川県珠洲市で試験 総務省決定
具体的な意見は、後で追記します。
追記部分
ここからは批評口調で。すでに掲載しているが、どれほど普及が進んでいるか疑問符がつく地上デジタル放送だが、「順調に推移している」という大前提で行われるアナログ停波実験が、石川県は珠洲市(すずし)で行われることになった。正直、少し予想外であり、予想内でもある。
すでに珠洲市を検索してみた方も多いと思うが、おそろしくわかりやすい場所に珠洲市はある。石川県といえば能登半島。そのまさに先端に位置するのだ。これをみた瞬間に、総務省の意図するところは読めた。ずばり、「他の電波が届かない」ことである。中央部で、そこの地域だけアナログ停波しても、他地区向けのアナログ電波でテレビを見ることができれば、なんの意味もない。その点、能登半島の先端の珠洲市なら、その地域に向ける以外の電波をキャッチすることができない。停波させるには最適というわけだ。まず、他地域の電波を受信できないことが優先された、このことはあらかじめ予想できた。
また、案の定というべきか、珠洲市は人口が少ない。なにせ市自ら「珠洲発 田舎暮らししてみんけ?」というサイトを立ち上げるような、自他共に認める田舎である。その割りにCATVはしっかりしており、こちらによると、世帯は4千世帯しかなく、そのうちの6割以上、というから2500世帯程度はCATVがすでに導入されており、停波されても困る世帯は少ない。また、珠洲市自体もCATVによる市全体のネットワーク整備を考えており、CATV未加入の世帯にも加盟させる絶好の機会であり、ちょうど良かったというところだ。CATVを市の重要なインフラと考えている地域が選ばれたのも、予想の範疇である。
珠洲市自体の得といえば、なんといっても町おこしだ。そもそも場所の覚えやすさでいえば日本屈指と言っていい市であるが、それとは裏腹に単に「能登半島」と一括扱いを受けてしまい、注目してもらえない地域でもあった。珠洲市と書いて「すずし」と読む読み方も、初めてではまず無理だ。石川県自体は加賀百万石を名乗るように観光を重要な収入においている県であるが、大半の観光客は中心地である金沢近辺で満足し、わざわざ能登半島を北上して一番遠い珠洲市までは来てくれないのかも知れない。が、今回の件で間違いなく珠洲市の名は全国報道された。一度覚えてもらえば後は一気にキャンペーンを開始するだけだ。幸いにも例の1000円高速道路もある。知名度を上げるには、少々市民の混乱やむをえなし、と見て名乗りをあげたのではないだろうか。少しは補助金も出るだろうから、それで残りの世帯にCATVを配備する計画くらいは当然あるだろうから。
と、ここまではある程度予想の範疇。だが、珠洲市の人には悪いが、あまり良い場所ではないとわたしは思う。珠洲市は決して「仮想日本」となりうる土地ではない。
まず人口が比較的少ないこと、CATVが充実していること、電波の混線がしにくいこと。これら選ばれた重要な要素が、逆に本当の意味でも「モデル地区」とはなりえない。実際に完全にアナログが停波した際の混乱を、あらかじめ体験できる地区こそモデル地区としてふさわしくはなかっただろうか。むしろ混線しやすい山間で、それほどCATVの普及率が高くなく、人口10万人規模の中堅都市。できれば近くに空港があればもっとよい、それこそ「仮想日本」となりうる条件である。わたしならばそういう土地を選ぶ。そこでやってこそ、初めてアナログ停波後の本当の状態がわかるというものだ。珠洲市はその条件をまったく満たさない。ここでやったところで「地上デジタル放送への移行は、特に問題もなく順調に進みます」という結論しか出しようがないだろう。そういう結果が出る地域、良いことしか出ない地域であることが一番大事で、まず結論ありきで選んだと、勘ぐられても仕方のない選択ではなかっただろうか。
国策としてのサンプルではなく、移行のためのモデル、つまりわれわれに向けた「このようにスムーズにデジタル放送へ移行しましょうね」という理想的サンプル、それを体現したいたのが、珠洲市での先行停波なのかも知れない。
一足先にアナログ停波、石川県珠洲市で試験 総務省決定
具体的な意見は、後で追記します。
追記部分
ここからは批評口調で。すでに掲載しているが、どれほど普及が進んでいるか疑問符がつく地上デジタル放送だが、「順調に推移している」という大前提で行われるアナログ停波実験が、石川県は珠洲市(すずし)で行われることになった。正直、少し予想外であり、予想内でもある。
すでに珠洲市を検索してみた方も多いと思うが、おそろしくわかりやすい場所に珠洲市はある。石川県といえば能登半島。そのまさに先端に位置するのだ。これをみた瞬間に、総務省の意図するところは読めた。ずばり、「他の電波が届かない」ことである。中央部で、そこの地域だけアナログ停波しても、他地区向けのアナログ電波でテレビを見ることができれば、なんの意味もない。その点、能登半島の先端の珠洲市なら、その地域に向ける以外の電波をキャッチすることができない。停波させるには最適というわけだ。まず、他地域の電波を受信できないことが優先された、このことはあらかじめ予想できた。
また、案の定というべきか、珠洲市は人口が少ない。なにせ市自ら「珠洲発 田舎暮らししてみんけ?」というサイトを立ち上げるような、自他共に認める田舎である。その割りにCATVはしっかりしており、こちらによると、世帯は4千世帯しかなく、そのうちの6割以上、というから2500世帯程度はCATVがすでに導入されており、停波されても困る世帯は少ない。また、珠洲市自体もCATVによる市全体のネットワーク整備を考えており、CATV未加入の世帯にも加盟させる絶好の機会であり、ちょうど良かったというところだ。CATVを市の重要なインフラと考えている地域が選ばれたのも、予想の範疇である。
珠洲市自体の得といえば、なんといっても町おこしだ。そもそも場所の覚えやすさでいえば日本屈指と言っていい市であるが、それとは裏腹に単に「能登半島」と一括扱いを受けてしまい、注目してもらえない地域でもあった。珠洲市と書いて「すずし」と読む読み方も、初めてではまず無理だ。石川県自体は加賀百万石を名乗るように観光を重要な収入においている県であるが、大半の観光客は中心地である金沢近辺で満足し、わざわざ能登半島を北上して一番遠い珠洲市までは来てくれないのかも知れない。が、今回の件で間違いなく珠洲市の名は全国報道された。一度覚えてもらえば後は一気にキャンペーンを開始するだけだ。幸いにも例の1000円高速道路もある。知名度を上げるには、少々市民の混乱やむをえなし、と見て名乗りをあげたのではないだろうか。少しは補助金も出るだろうから、それで残りの世帯にCATVを配備する計画くらいは当然あるだろうから。
と、ここまではある程度予想の範疇。だが、珠洲市の人には悪いが、あまり良い場所ではないとわたしは思う。珠洲市は決して「仮想日本」となりうる土地ではない。
まず人口が比較的少ないこと、CATVが充実していること、電波の混線がしにくいこと。これら選ばれた重要な要素が、逆に本当の意味でも「モデル地区」とはなりえない。実際に完全にアナログが停波した際の混乱を、あらかじめ体験できる地区こそモデル地区としてふさわしくはなかっただろうか。むしろ混線しやすい山間で、それほどCATVの普及率が高くなく、人口10万人規模の中堅都市。できれば近くに空港があればもっとよい、それこそ「仮想日本」となりうる条件である。わたしならばそういう土地を選ぶ。そこでやってこそ、初めてアナログ停波後の本当の状態がわかるというものだ。珠洲市はその条件をまったく満たさない。ここでやったところで「地上デジタル放送への移行は、特に問題もなく順調に進みます」という結論しか出しようがないだろう。そういう結果が出る地域、良いことしか出ない地域であることが一番大事で、まず結論ありきで選んだと、勘ぐられても仕方のない選択ではなかっただろうか。
国策としてのサンプルではなく、移行のためのモデル、つまりわれわれに向けた「このようにスムーズにデジタル放送へ移行しましょうね」という理想的サンプル、それを体現したいたのが、珠洲市での先行停波なのかも知れない。
もし、購入補助等が行われる見込みなら、前倒しでそれらを受けられるかもしれませんが、何もなかったらただの早期打ち切りになります。
都会だと他の娯楽に流れる率も高いでしょうし。
しかし、珠洲市の人にっては、よりによってこの不況のタイミングで良い迷惑ですよね(^-^;
>市内全域にケーブルテレビが整備されており、トラブルが生じてもテレビ視聴の代替手段があることも決め手になった
と言うことは市民にとっては何も利益が無いのでしょうね…
ケーブルテレビ視聴の補助位は出るのかな? テレビ観るのをやめた世帯数出してくれたらいいのにw
ニュースで見たので、速攻で書きました。ちょっと調べたのですが、市民の混乱は案外少なさそうです。
>暇人さん
ちょっとわたしは見つけられなかったのですが、他にはどんな市町村が候補だったのでしょうか。なんらかの形で市の名を報道してもらえること自体が、見返りといえる場所が選ばれたような気がします。
>mitさん
実際そんな感じにも取れますね。テレビが重要、そういうところであることも条件の一つでしょう。
少なくとも一部の人には、寝耳に水であるのは間違いないですね。
>emanonさん
市民よりも、あくまで市、でしょうね。その結果、市民にも利があるとか、そういう展開を市としては考えているでしょう。
補助は当然出るでしょうが、さすがに観るのをやめる世帯の数は非好評でしょうね。
DPAの地図をみると分かりやすいです。
http://vip.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=dpa_a&scl=1000000&size=720,500&nl=36/35/29.321&el=136/37/43.176
こういった特区や行政実験に補助は当然出るでしょうね。地方役場が運営するCATV局は経営が苦しい所が多いので、市にとっては貰える補助金は貴重ですから。
いずれにしてもせっかく税金を投じてデータをとるのだから、結果ありきの実行を伴わないデータを揃えるようなことは控えてほしいですね。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090406/327860/
「ワンセグ2」という名称の内容の異なるサービスが共存する不思議
本当に酷い話ですが、NHKが後発の癖に、先発のサービスと同じ
サービス名をつけちゃったという話
MXが1セグを更に2分割して2つの放送を提供するサービスに対して、
NHKは数分間をフルセグと全く別の放送をするというサービス
どちらがいいとは一概に言えませんが、少なくともNHKには競合が
わかった時点で別名称にするくらいの機転は利かせて欲しかった
気がする
http://www.zakzak.co.jp/gei/200904/g2009040639_all.html
「BeeTVはワンセグではない」
この間大々的に発表された「携帯電話専用テレビ局」ですが、
どうやらワンセグだと混同して、各マスコミが報じているようで・・・
「アッコにおまかせ」でも「いつでも見たいときに見られる」って
言ってたのに「ワンセグですから」と言ってて「あれ?」と思ってたら
案の定でしたよ
こういう情報の理解度の低さを見ても、最近のテレビスタッフの
質の低下は目に余りますね
http://www.phileweb.com/news/d-av/200904/06/23350.html
ようやく"BSデジタルが"5000万台を突破したそうです
一番失敗しない、というところで選んだような気がします。さらに石川県はまだ開始から3年たっていない地区ですから、それしかたっていないのにでスムーズに停波できた、という宣伝できる実績が欲しかったようにも見受けられます。もう遅いですが、再考の余地ありですね。
>2009-04-07 20:55:19さん
ワンセグの放送局ネタに連発ですね。
NHKですからねぇ、唯我独尊で、まして弱小のMXのために自分たちの計画を、たとえ名前だけでも変えるなんてことはする気もないのでしょう。
ワンセグじゃないほうが、全国どこでも使えて便利なはずなのですが、携帯電話テレビ=ワンセグ、という発想が短絡でしたね。自分たちの概念外の発想があるという概念がないのでしょう。
入れ違いでした(^^;)
すぐに調べたら、なにか意図が間違っているような気がしたので、こんな記事になっております。
これをサンプルとして各自地帯に先行停波を促すようなことがあるとしたら、ますます混乱するのは目に見えていますね。でも、消費者の意見は無視が基本のようですから、やりそうですけど。