Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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修理 Ferrari F355 GT3

2017-04-09 21:36:29 | その他
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今日は昨日ご案内していた様に隣町で行なわれたEuro Classic Car Meeting in Yonagoに参加予定でした。
朝6時に起床しましたら天気は曇り、幸いな事に道路は乾き始めてしました。
これなら・・・と7時に出勤したのですが通勤の道中半分くらい来た所で雨がポツポツ落ちてきましてアトリエに到着する頃には結構な勢いで降っていました。
エンジンを暖機してミッションオイルも暖めないとギアが入り難いので取り敢えず暖機しましたが8時まで天気の様子を見ましたが霧雨が降り続きまして本日のイベントをキャンセルしました。
鉄とアルミの繊細なボディを雨に濡らす訳にもいかなかったのです。
午前中は雨がやむ事は無く霧雨が降り続けましたね。
下の画像はアトリエから外を見た所ですが窓ガラスに雨が吹き付けて濡れています。

昨日はプラムの花も満開でしたが・・・この雨で花が落ちてしまったかもしれませんね・・・

Donald Trump大統領がトマホークミサイルでシリアを攻撃するのと同じくらい重い判断だった・・・!?と思います。
だってもう行く気全開で車も心も暖機は十分に終わっていたんですから・・・。

本日は遊びに行くわけですから完全休養!?と言う事だったのですが
思わず仕事の時間が出来たので、この時間を生かす為に先日見積もったF355の修理を始めました。
先日お預かりした完成品の蓋を開けますとまずはミラーがお出迎えですね。
多分輸送中に脱落したのでしょう。

まずはリアウイングの取り外しです・・・
ここが一番緊張する所です。
と言うのもここでボディの塗装が剥離しますと補修塗装をしなければならなくなるからです。
かかる手間がかなり変わってきます、当然作業のお値段も段違いになります。
リアウイングとステーの間にナイフを入れてステーをボディに残したままウイングを取り外します。
ここはうまく外れました。
少しはみ出した接着剤がついていますがこれは掃除をすれば大丈夫です。

フラットブラックの上についたエポキシ系の接着剤は意外と奇麗に取れたり致します。

今度はステーですが・・・。
意外と綺麗に取れました。
若干クリアーが剥離した部分も有りますがこれくらいなら部分補修でいけるんじゃないかな・・・
この部分でもしも盛大に剥げてしまいますとエンジンフードを一枚全て塗らなければならないのでマスキングが結構大変なんですよ。
これくらいで済めば有り難いですね。

リアウイングが外せた所で一波乱有りました。
何とタイヤが油を吹いています・・・
これはご依頼事項に無かった事です。

4輪とも油を吹いているのがわかりますでしょうか?

そしてアクリル製の展示ベースにも油がべっとりと付いていますし油だけでなく何か樹脂っぽい物も付いています。

しかもご丁寧に4輪ともですね・・・

油を吹きとってもまだ何か付いています。
黒いのはゴムの成分かな?黄色いのは何???

仕方が無いのでコンパウンドで磨いて擦り落としました。

そして仕上げのコンパウンドでさらに磨きます。

タイヤはどうしようか考えました、一番良いのはABS樹脂などで作り直せば多分半永久的に大丈夫と思います。
しかしお客様がオリジナルという事を尊重されるかもしれないので同じBBRのF355GT3のキットから4個のタイヤをコンバートしてきました。
キットは一つ完品ではなくなりますが・・・まあ良いです。

このタイヤは比較的新しい物の様でまだまだ新品の様な柔らかさを維持していますので当分の間この作品のタイヤとして活躍してくれるでしょう。
そしてミニカーを展示ベースに戻しましたが・・・リアウイングも元通り組み付けまして・・・
そうそうその前にまだ作業が有りました。
ボディの下側にワッシャーを使ったスペーサーが差し込んでありましたがタイヤが変われば若干の車高が変わってきますのでスペーサーはワッシャーを重ねるのでは無く真鍮の丸棒から削り出しておきました。
フロントは3.0mmリアは2.5mmでしたね。


リアウイングを取付けた所の写真をアップしておきましょう。



リアウイングを取付けていたら何やらポロッと落ちました・・・なんだろうと拾ってみますとホイールのセンターロックです。
と言うか何かちょっと変な形なんですね全く違う訳ではないのですが・・・?
ズボンの上に落ちたのでそこで他の部品と入れ替わったのかもしれませんし絶対これが付いていたのか?と言いますと?なんですが・・・。
周りが六角じゃないのです・・・でも中央にはきちんと凹みが有ります。

このまま付けても形状が違いますし、違った物をそのまま付ける程私は甘く無いのです・・・(笑)
さっきのキットから取り出して付けておけば良いのですがそれじゃ余りにもプロらしく有りませんよね。
こんな時、プロならサラッと作ってしまいますでしょう。
フライスと割り出し円テーブルで洋白丸棒を削っています。

これで如何でしょうか?
まだ突っ切りでカットしていませんが・・・純正品とほぼ同じ形状ですね。

厚みも純正品と同じく1.0mmでカットしました。
如何でしょうか・・・大体良い感じで完成ですね。

ホイールのセンターロックですがどこに付けたのかわからない位良く出来ましたね・・・



実はこの後取り付けたウイングに少々問題が出て来ましてもう一度外してやり直しになりました。なにかって?
ウイングステーはエッチングなのですが折り曲げ部分に亀裂が入っていることが判明しましたのでもう一度外して折り曲げ部分にハンダを流して補強しダメになってしまった塗装をやり直したりと・・・少々大回りなやり直しになったのでした。
でもそのまま気がつかずに発送していたら振動でウイングステーが折れていたかもしれません、今の時点で補強のために遠回りをしたのであればそれは全く問題にならないと思うのです。
と言う事で明日はこの続きから始めることになりそうです。

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