Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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AMR PLAN-X 1/43 275GTB BA 115 153/160

2016-12-11 16:23:34 | 最近手に入れたキットのご紹介

The person who hopes for the English version click this, please.

今回は大いに迷いました。
当時はもっと安かったはずなのに結構なお値段ですし、ボディの材質もレジンだし・・・
一番のポイントは買ったは良いけど作るのか!?と言う事です。
息子には高価なキットを買うのは良いけどどうせ作らないでしょ!と言われるんですよね。
確かに一理ありますね、お客さんのご依頼品でさえもなかなか全部完成しないところに高価で買ったキットを開封して作れるのか・・・と言うと確かにそうなんです。

それでも買うのか・・・?
それを2時間考えた末に、今回は買ってしまいました。

昨日到着したのがこのキットなのです。
当時限定160個のうちの153番目のキットです。

この茶筒程も有る筒型のパッケージは今まで見た事が無かったですね。
私の手元に有るのは茶色いダンボールで旧AMRキットよりも大きめの四角な箱です。
そしてAMRの後期の白い段ボール箱のプランXも持っています、でもこんなパッケージは見た事が無いですよ。
例えば古いAMR/BAMでは筒型のパッケージも有りましたがあれはもっと細い物ですし上下の蓋がビニールで出来ています。
このパッケージはガイヤカラーの大ビンの塗料瓶と並べてもその大きさがよくわかりますね。
直径は9.5mm長さが21cm程も有りますから大きいのがわかりますね。

上側の金属の蓋にもシリアル番号が書かれています。
マジックで手書きですね・・・今見るとなかなか大胆な書き方です(笑)

ボディは想像通りレジン製でプリペイントキットですね。
定価が少し上がってもメタルが良かったと思うのは私だけでしょうか・・・
いやいや、想像ですがこのプランXというキットは余り数を作る予定では無かったかもしれません。
数を作る上で有る程度の数を作るならゴム型を作ってメタルでキャストする方が良いと思いますが、少量生産ですとボディはレジンのシリコン型の方が小回りがきくのではないかと思います。

では造形はどうなんだ?と言いますと。
リアの貨物スペースは両サイドの内側はフェンダーの丸みを生かした形状になっています。
日本人が考えると真っすぐに切り落として荷物のスペースを少しでも稼ぐでしょう。
それに日本人はこの様な場合何が何でも垂直に切りたがりますよね・・・(笑)

プリペイントですが・・・
想像通りゴミだらけの塗装です・・・。
量産品に多くの期待をしてはいけません。

ルフ氏の275GTBの造形でいつも気になるのはテールの下側のボリュームが少ない事です。
275GTスパイダー(275GTSでは無い)のテールも下側がこんな感じです。
バンパーを付ければ不思議と気にならなくなります。

ボンネットの裏にはこんな文字が・・・
何処かで見た様な気がします。
そうそう!メタルキット版の275GTBの裏にも同じ文字が有った様な気がします・・・僕の記憶が正しければです。

良く観察しますと、この荷台の部分ですがメタルのボディに付け足したのかもしれません
つまりクーペ版のメタルボディのルーフ後端を切り飛ばして荷台を作った・・・それをベースにシリコン型を作ってレジンでボディを抜いたと言うのが想像出来ます。
メタルならこの様にはなりません、ワックスで原型を作って真鍮ロストワックスでボディの原型を作ってそれをベースにゴム型を作ってからメタルでキャストすると言う事になりますので時間もコストもかなりかかってしまいます。
安い物を少量作る為にはやはりレジンだったという事が想像出来ますね。

細かな部品は全て275GTBのメタルキットと同じ物の様ですね。
もちろん部品構成も同じです。

ホイールはワイヤーではなくアルミ合金製の物を製品化しています。
余談ですが軽合金製のホイールも当時のフェラーリとしては画期的な物だった様ですよ。

当然ながらエッチングパーツもメタル部品と同様ですね。
ボディがメタルキットと同じならこの辺りも流用がききますから楽ですよね。

デカールはシンプルですが新しく作り直しになっています。

シャーシの形状はメタルキットと同じですがプレートなどを作り直している様です。
さすがにAMRの物をそのまま使えなかった様ですね。
シリアル番号は刻印で入れられていますがこれは伝統的にAMRで使われていた刻印と同じ物を使っています。

山田さんがボディに対してシャーシが長かったと言っておられたので仮に合わせてみましたが、長さは確かに1.3mm程度幅が0.5mm程度大きいのですが私のキットは切ってハンダ付けする程では無い様です。
しかもどこを切るかで違いますが中央部分でそれを実行するとホイールベースが変わってきます。
出来れば前側か後側を削って合わせた方が良いかもしれませんね。
ひょっとしたらボディに対してシャーシが大きいのでは無くボディのレジンが収縮した可能性も否定出来ませんね。

消防用の小道具は梯子/ホース/ブルーのパトライト/アンテナ等ですね。

インストはAMR伝統の手書き!

デカールの貼る位置はこんな感じですよ。
意外と沢山貼る様になりますね・・・。

インストにも限定版であるシリアル番号が入ります。
AMRやフェニックスでもインストにまでシリアルが書いてある物を見た事が無いですが・・・。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たんでむ)
2016-12-12 21:28:58
ご無沙汰しております。プランXはプリペイントキットのコンセプトでスタートしたものなのでボディはペイント済みのレジンでしたよ。おそらく塗装するのにレジンにしたんだと思われます。このキットは実車も無いはずですし。箱は円筒を含めて3パターンありましたね。
たんでむさん有り難うございます (渡部 洋士)
2016-12-13 08:06:03
プランXは何でプリペイントだったんでしょうか?
プリペイントが流行ったのでしょうか?塗装をしてプリペイントで売りたかったからレジンにしたのでしょうか?
AMRはメタルでありキャストが美しい事が「売り」だったのにそれをやめてまでレジンにする意味が分からないのです。
他の部品はメタルのままなのに・・・。

この車実車が無い「エイプリルフール」のユーモアとして出した事は色々なコメントを頂いていてわかっているのですが・・・ますます謎が深まった様な(笑)
Unknown (たんでむ)
2016-12-14 17:13:50
お疲れ様です。あまり深い意味はないと思います。当時ハッキリとしたコメントはメーカーから出てなかったと思います。
ただ、この時期ルフはコメパパやビックスケールのデイトナなども展開してます。BBRやMRコレクションなどの完成品も売れてましたので業界的には各社が微妙にプリペイントにトライしてましたね。
以前のように完成品もやりたかったんではないでしょうかね。素材がレジンなのは単純に製作がしやすいからだとおもいます。

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