銅相場情報kozuka

~銅相場に関する情報をピックアップ ~

被覆銅管、荷繰りタイト化

2017年04月21日 | 社会・経済

◆今春値上げ前の出荷制限影響
◆材料調達難も
◆輸入材、再び台頭か

空調用被覆銅管の荷繰りがタイト化している。今春の製品値上げを前に大手メーカーが出荷制限していた影響に加えて、銅管メーカーの納期長引きによる調達難が背景にある。需要期を前に供給不安が漂っているが、被覆銅管メーカーが引き合いに応じきれなくなっており、今後は輸入材の存在感が増す可能性もありそうだ。

空調機器の冷媒ガス循環のために室内機と室外機をつなぐ被覆銅管は、銅管(コイル・直管)に保温材の架橋ポリエチレンを巻いたもので、銅管の国内需要の約2割を占めると推定される。商慣習上、銅価スライド制の銅管に対して、二次加工品の被覆銅管は固定価格制で取引されている。

昨秋からの銅価値上がりを受け、被覆銅管メーカー各社は2~3月にかけて現状比20%前後を目指した値上げを実施。年明けからのアナウンス期間には先高観から駆け込み注文が発生し、増産して対応するメーカーもあったが、大手メーカーが出荷制限を敷いていたため、需給に対する仮需の影響は限定的だったとみられる。

一方、大手銅管メーカーの海外工場トラブルの影響で、国内他社の生産も圧迫されており、国内の銅管出荷量は頭打ち。メーカー納期は通常の約3倍の3カ月とも言われており、「今注文しても需要期が終わったころに入ってくる」(被覆銅管メーカー幹部)ため、増産対応していたメーカーも材料が払底している状態だ。

電材店や工事業者は5月以降の夏季需要に備えて在庫を積み上げたいところだが、被覆銅管メーカーは追加注文や転注を受け切れず、買いオファーが宙に浮いている。今月には大手メーカーの展示即売会が大阪・東京で実施されたが、「今のところ大口の成約があったとは聞いていない」(同)ため、需給の緩和にはつながらず、当面はタイトな荷繰りが続きそうなムードだ。

銅管の供給不足を補うため、為替の円高を背景に、中国や韓国から輸入が増加することも予想されている。これらを主材料とする被覆銅管メーカーもあるため、ここ数年シェアが縮小していた輸入材が盛り返す余地もありそうだ。

=4/21 日刊産業

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 英リオ・ティント:17年 銅採... | トップ | 〔インサイト〕上海金属、亜... »

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL