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東京の銅スクラップ相場続伸−円安背景、荷動きは停滞

2017年05月12日 | 社会・経済

 東京地区の銅・黄銅系リサイクル原料相場は続伸した。足元の実勢価格は1号銅線がキログラム当たり535―545円どころ、1号新黄銅(セパ)が同450―460円どころで、先週に比べそれぞれキログラム当たり20円、10円程高い。ただ、「建値上伸は外国為替の円安によるところが大きい。ロンドン金属取引所(LME)の銅地金相場はトン当たり5500ドルを割り込む場面もあり年初来安値圏で推移している」(都内の原料問屋)と先行き不透明感が強まっている。   

      

価格指標となる電気銅建値は8日、為替の円安進行などを背景にトン当たり1万円上げの同67万円に改定された。4月24日に続いての上昇だが、節目の70万円を下回っているほか、3月の高値からは同5万円も低い水準。

LMEの9日の銅地金の現物価格はトン当たり5495・5ドルと5500ドルの節目を下回り低調に推移。

4月の米雇用統計の堅調な結果や、フランス大統領選挙でのマクロン氏の勝利による欧州の政治リスクの後退などを背景に、市場の投資意欲は改善している。

だが、非鉄市況は最大の非鉄需要国の中国の製造業購買担当者景況指数(PMI)や貿易統計の低下などから、需要の先行き懸念が強まり相場に下押し圧力がかかっている。代表的な国際商品(コモディティー)の原油相場が、供給過剰懸念などを背景に軟化していることも下げ要因。

銅・黄銅系リサイクル原料市況は「建値上昇への反応は薄い」(別の都内の原料問屋)と停滞感が続く。伸銅品などのメーカーの原料調達は一定水準を保っているものの、スポット(随時契約)購入はほとんど見られず市中の荷動きは盛り上がりに欠ける。国内生産の縮小傾向による発生薄も荷動きの停滞につながっている。

今後の展開については「北朝鮮、中東などの地政学的リスクがくすぶるほか、米国の1兆ドル規模のインフラ投資計画などの実現可能性の低下など下押し要因が目立つ。銅価の上値は重いのではないか」(同)との指摘があった。

=5/11 日刊工業

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