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車用鉛バッテリー:韓国製、国内流入3割増~販売競争激化も

2017年04月18日 | 社会・経済

韓国製の自動車用鉛バッテリー輸入が増加している。韓国側の貿易統計によると、昨年12月以降の4カ月間の日本向け輸出量を平均すると前年同期比32%増。中東向け輸出が頭打ちとなり、供給余力が日本に向けられているとの見方もできる。近年は売り込み圧力が落ち着いていた韓国バッテリーだったが、国内品との販売競争が激しくなる兆しが出ている。

    

3月の日本向けバッテリー輸出は前年同月比27・3%増の5746トン。単月では最多水準で、補修取り替え用の不需要期としては異例の多さだった。日本国内で流通する輸入バッテリーの大半は韓国製。国内販売量から算出した重量比の販売シェアは従来21~22%だったが、ここにきて上昇している。

2016年の日本向け輸出は前年比5・2%減の4万9281トン(財務省輸入統計は4万9667トン)で、6年ぶりに5万トン割れ。為替の円高ウォン安が解消された13年からは増えておらず、市場関係者も「量販店向けでもリーマン危機前のような価格競争にはなっていない」(バッテリーメーカー幹部)と話していた。

しかし、ここにきて韓国バッテリーの存在感が強まっている。韓国は日本を含め、鉛リサイクル原料の廃バッテリー調達を拡大しており、その豊富な原料ソースを背景に自動車用バッテリーの製品輸出も増やしてきた。年間輸出量は2000年から17年連続で増加しており、一部も落ちていない。16年は68万9685トン。

輸出相手の上位3力国はアラブ首長国連邦(UAE)、米国、サウジアラビアで、日本は4番目。中古車向け補修ニーズが増えている中東向けがけん引してきた。しかし、3月までにUAE向けが5カ月連続、サウジアラビア向けが4カ月連続で前年同月割れになるなど、その輸出に陰りが見えている。日本向けの増加は、韓国バッテリーメーカーの輸出戦略の転換が影響していることも考えられる。

日本国内では昨年のGSユアサのパナソニック電池事業買収により、大手バッテリーメーカーの統合・再編が一巡、メーカー間の価格競争は沈静化している。さらには鉛建値のトン30万円台が定着し、バッテリーの売れ行きも堅調なため、約10年ぶりの製品値上げも検討されていた。しかし、ここにきての韓国バッテリーの輸入圧力は、業界体質改善に向けた機運を冷やす可能性もありそうだ。

=4/18 日刊産業

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