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缶需要で明暗、コーヒー追い風にアルミ過去最高-スチールは減少一途

2016年10月19日 | 社会・経済
缶向けのアルミ板を製造する神戸製鋼・真岡製造所は高水準の稼働
16年のアルミ缶出荷量は2%増の見込み-7年連続の増加

アルミニウム缶の国内需要が好調だ。一部飲料メーカーが缶コーヒー容器の素材をスチールからアルミへと変えたことに加え、ふたのついたボトル缶の需要増で昨年に続いて今年も過去最高を更新する見通しとなっている。一方、軽さで劣るスチール缶の国内需要は昨年まで8年連続で減少。さまざまな分野で素材をめぐる熾烈(しれつ)な競争が繰り広げられる中、飲料用缶においてはアルミとスチールで明暗が分かれている。

 国内のアルミ缶の3本に1本相当が、神戸製鋼所の真岡製造所(栃木県真岡市)で製造されるアルミ圧延品を原料にしている。同製造所の谷川正樹所長は「缶向けは非常に底堅い需要をいただいている。加えて昨今の自動車の燃費改善に向けた軽量化のため自動車向けも伸びており、かなり高水準の稼働状況にある」と語る。

真岡製造所はアルミ板を製造する神戸鋼の主力拠点。生産能力は月産3万4000トンで約半分がアルミ缶向け。オーストラリアや南米、カナダから輸入したアルミ地金を溶かして、スラブと呼ばれる巨大なアルミ半製品の塊から0.1-0.3ミリの厚さに引き延ばしたアルミ板を生産している。

 アルミ缶リサイクル協会によると2016年度の飲料用アルミ缶の出荷量は前年比2%増の225億缶と過去最高を見込む。清涼飲料大手の日本コカ・コーラが14年からスチール缶の代名詞とも称されたミルク入り缶コーヒーの一部をアルミ缶に変更した。その結果、15年のアルミ缶需要は222億缶と前年比で20億缶、約1割伸びた。持ち運びに便利な開け閉めできるふたのついたコーヒー向けのボトル缶の需要も好調という。

  

同協会の森口夏樹専務理事は「少子高齢化や若い世代のアルコール離れで以前のように主力のビール缶需要が伸びない中で、コーヒー缶という神風がマイナス分を補っている」と説明する。

 一方、需要減少に歯止めがかからないのがスチール缶。鉄鋼・製缶大手らで組織するスチール缶リサイクル協会によると、15年度のスチール缶消費重量は48万6000トンと前年度比15%減少した。ペットボトルの普及などもあり10年前と比べると44%減と半減に近い。

 同協会の佐伯康光理事長(新日鉄住金副社長)は12日の会見で「包装容器は多様化しており、いろいろな形の容器が出てきている。鉄鋼メーカーとしてはなんとかスチール缶の有用性や便利さをより追求して増やしていきたい」と述べた。業界ではスチール缶軽量化の取り組みを進めており、製造技術を高めるなどして15年度は04年度に比べて平均で1缶当たり2.55グラム(7.2%)の軽量化を実現した。

=10/19 bloomberg

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