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銅ナゲット業者、採算悪化~PVC処理コスト増加

2017年06月16日 | 社会・経済

銅ナゲット処理業者の採算が悪化している。廃電線のナゲット処理で発生する低品位のポリ塩化ビニル(PVC)の価格の下落で、処理コストが増大しているこどが原因。処理コストの増大分をどこかに転嫁しようにも、ナゲットの需要不振でメーカーヘの販価が上げられず、集荷競争で仕入れコストも引き下げられないため、収益がそのまま圧迫される事態となっている。

低品位PVCの最大の向け先である中国の再生プラスチックメーカーが中国当局による環境規制強化で買い気を極端に弱めている影響で、低品位PVCは4月以降ほぼ値段が付かない。出荷先が見つからない業者が多く、見つかったとしても「(中国筋の)提示金額がキロ当たり0・1円だった」(南関東のナゲット処理業者)との話が寄せられる。

ただ、国内で産廃として処理すれば「運搬費用も含めるとキロ当たり40円」(北関東のナゲット処理業者)必要になる。処理コストを低減するため、出荷先がある業者は積極的に輸出する向きが大勢だ。

中国は雑品スクラップなど、低品位PVCに限らず環境に対する規制を強めており、低品位PVCの輸出が再び4月以前のように戻るかは不透明感が強い。輸出の向け先をタイ、ベトナムなどの東南アジアに振り替える向きもあるが、販売価格は数円と中国向けと大きく変わらない。また、購入量も少ないため、中国の代替とはならない状況だ。

銅ナゲットの需要も盛り上がりに欠ける。関東の大手電解銅箔メーカーは生産量が好調だが、7~9月期の銅ナゲットの長期購入契約条件を4~6月期から据え置いた。一方、銅ナゲットの母材となる廃電線の発生は少なく、集荷競争で割安な価格では手当てできない。あるナゲット処理業者は「現状、打つ手がない」とこぼす。

=6/16 日刊産業

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