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韓国の鉛輸出、最多ペース

2016年09月15日 | 社会・経済

韓国の鉛地金輸出が過去最多のペースで推移している。同国の貿易統計によると、1~8月累計は前年同期比57・3%増の20万1413トンと、過去最多だった2015年の年間実績に早くも並んだ。米国や欧州向けのスポット輸出増加に加え、アジア向けも回復。従来は二次精錬メーカーが輸出を牽引していたが、ここにきて一次製錬メーカーの増強設備が立ち上がり、年間30万トンに達する勢いだ。

    

韓国は豪州に次ぐ世界第2位の鉛輸出国と見られている。14年に電気鉛の年間輸出量は20万トンを超え、15年は前年比1・1%増の20万5900トンと伸びは鈍化したものの、4年連続で増加。そして今年は大幅増加ペースで推移している。

1~8月の主な内訳を見ると、米国が前年同期比34・1%増の7万3291トン、インドが48・6%増の3万727トン、タイが18・4%増の2万4243トン、スペインが49倍の1万6954トン、ベトナムが41・9%増の1万6945トン、インドネシアが66・4%増の1万4555トンなどと軒並み2桁増となっている。

米国向けは13年から大口のスポット輸出が始まり、14年は輸出の40%以上を占める最大相手国となった。背景には米国のバッテリー需要の好調もあったが、廃バッテリーとの交換貿易ルートが構築されたことが大きかった。

アジア向けはインドや東南アジアの需要回復に合わせて、売り込みを図っているようだ。今年に入り東南アジアでは、豪州とシェア争いを繰り広げている。また、前年に実績のなかったスペイン向けは7~8月に1万5000トン以上のまとまった数量を出荷しており、不定期の買いオファーに対応していることが分かる。

同じく鉛関連加工品である自動車用鉛バッテリーの製品輸出も、1~8月累計で6・2%増の43万6170トンと、5年連続で過去最多を更新する勢い。鉛重量ベースでは20万トン強に相当し、電気鉛と合わせると約40万トン、年間では約60万トンと推計される。

今年のこうした増勢は、アジア製錬最大手のコリアジンク(高麗亜鉛)が進めていた年産20万トン分の新製錬設備が本格稼働した影響のようだ。一方、二次精錬業の目安となる廃バッテリーの1~8月輸入量は、前年比1・6%減の28万9421トンで、高水準ながら頭打ち。6月にはヒ素を含む精錬残渣の違法投棄で一斉摘発され、今後の廃バッテリー輸入に支障が出る可能性もあるが、鉛地金の輸出余力は十分ありそうだ。

=9/15 日刊産業

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