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東京の銅スクラップ反落、中国先行き不安で黄銅セパ10円安

2016年10月19日 | 社会・経済

京地区の銅・黄銅系リサイクル原料相場は、国内銅価の下落を受け反落した。足元の実勢価格は1号銅線がキログラム当たり450―460円どころ、1号新黄銅(セパ)が同340―350円どころで、先週に比べそれぞれキログラム当たり5円、10円程安い。高値を付けた4月下旬からは約11―13%下がった。「銅の最大消費国である中国の需要に先行き不安が強まっている。下げトレンドにならなければよいが」(都内の原料問屋)と、需要、相場の先行きへの警戒感が強まっている。

   

価格指標となる電気銅建値は14日、海外銅市況下落や為替の円高進行などを背景に、トン当たり1万円下げの同53万円と下落。昨年同時期からは約23%安い。

同建値は8月下旬、円高や海外銅市況低迷を背景に同51万円まで下げ、年初来安値を更新。2009年7月以来、7年ぶりの安値水準まで落ち込んでいた。

9月に入り、反発したものの、回収業者などは銅建値がトン当たり60万円以上など高い時期に仕入れた原料在庫を抱えており、問屋への持ち込みは少ない。

「発生薄が深刻化しているうえ、建値の下落で原料の持ち込みは低水準。原料を確保しようとすると高値買いをせざるを得ない」(別の都内の原料問屋)と、流通の収益が圧迫される状況が続いている。

銅・黄銅系リサイクル原料需要は、伸銅品、精錬、電線ともメーカーの原料購買意欲は引き続き盛り上がりに欠ける。

住宅・建築、自動車、半導体向けなどの需要低迷が背景にある。「原料不足は深刻化しているものの、伸銅品など需要家の原料購買意欲は引き続き鈍い」(都内の原料問屋)と荷動きは停滞。

需要面では、自動車向けは一部自動車メーカーの燃費データ不正や熊本地震による自動車のサプライチェーン(供給網)寸断問題などの解消に伴う挽回生産への期待はあるが、足元では盛り上がりに欠ける。

特に軽自動車は、15年4月の軽自動車税増税の影響も重なり、低迷している。

米国の新車市場も減速感が強まっている。米調査会社オートデータが公表した9月の米国の新車販売台数は、前年同月比0・5%減の143万5689台と2カ月続けて前年実績を下回った。

相場安を背景にリサイクル原料の代わりに電気銅を使う動きや、製錬メーカーが、円高基調から輸入リサイクル原料の使用を増やす傾向にあることも弱材料だ。

=10/19 日刊工業

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