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黄銅棒、荷動き予測困難=関西地区

2017年04月19日 | 社会・経済

銅価安も当用買い続く

水栓分野に調整気配

関西地区で黄銅棒の荷動き予測が難しくなっている。銅建値が年初来安値に続落しながらも、足元は目立った失速はなく、実需ベースの当用買いの商状が続く。しかし、主力の水栓金具分野ではユーザーに生産調整の兆しが見られ、それに伴って黄銅棒メーカーの納期短縮を予想する向きもあり、目先の在庫戦略に織り込む要素が増えているようだ。

一般伸銅品の主力品種である黄銅棒の市中取引は、1月から堅調が続いている。昨秋の銅価急伸からの高止まり展開を受けて、買い遅れていたユーザーの買い気が戻ってきたことも背景にあった。2月以降はその買い一巡による反動減も予想されたが落ちず、決算期末の3月も「むしろ2月より量が増えた」(専業問屋)という扱い筋もあって健闘した。

しかし、その3月半ばの71万円から銅建値が下値探りの展開となり、足元はトン66万円と5カ月ぶり安値に下げている。その期間で亜鉛建値も計3万9000円下げ、黄銅棒の価格指標であるメーカー原料買値はキロ43円ダウン。1カ月間の下げ幅としては11カ月ぶりの大きさだった。

指標が市中相場に即日反映される関西地区では下げ局面で底値を確認するため、荷動きにブレーキがかかる傾向がある。しかし今回は目立った変動がなく、実需の底堅さを裏付ける結果になっている。中には「先安観からの買い控えよりも、60万円台で調達しやすくなって買い気が増しているのでは」(別の専業問屋)という分析もある。

一方、その実需に対する疑問視も出ている。配管や電線などビル・マンション向けの建築資材は総じて低調で、上向くのは夏以降といわれており、黄銅水栓金具の「一人勝ち」は、水栓金具メーカーの前倒し生産との見方が強まっている。それが一巡すれば反動減に見舞われる可能性があり、「新年度に入って生産調整に入った大手も出ている」と明かす問屋もある。

需要が落ちれば、平均1カ月強に延びている黄銅棒メーカーの納期も圧縮され、問屋の在庫戦略も調整を余儀なくされる。現在は需給バランスも程良く引き締まり、安定した荷動きを見せている関西地区だが、ここにきての銅価と需要の変調が今後どう影響してくるのか、先行きの見通しに不透明感が漂ってきたようだ。

=4/19 日刊産業

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