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東京の銅スクラップ上昇−円安進行、先行き懐疑的

2016年10月13日 | 社会・経済

東京地区の銅・黄銅系リサイクル原料相場は、国内銅価の反発に伴い上昇した。足元の実勢価格は1号銅線がキログラム当たり455―465円どころ、1号新黄銅(セパ)が同350―360円どころで、先週に比べそれぞれキログラム当たり10円ほど高い。ただ「銅建値の上昇は外国為替の円安進行が主因。海外銅価も底堅い動きだが上昇基調が続くかは不透明だ」(都内の原料問屋)と、需要、相場の先行きに懐疑的な見方が多い。

  

価格指標となる電気銅建値は6日、為替の円安進行などを背景にトン当たり1万円上げの同54万円に改定された。同建値は8月下旬、円高や海外銅市況低迷を背景に年初来安値を更新。2009年7月以来、7年ぶりの安値水準まで落ち込んでいた。

9月に入り反発したものの、回収業者などは銅建値がトン当たり60万円以上など高い時に仕入れた原料在庫を抱えており、問屋への持ち込みは少ない。「発生薄が深刻化しているうえ、建値の先高期待で原料の持ち込みは低水準。原料を確保しようとすると高値買いをせざるを得ない」(別の都内の原料問屋)と、流通の収益が圧迫される状況が続いている。

銅・黄銅系リサイクル原料需要は伸銅品、精錬、電線ともメーカーの原料購買意欲は引き続き盛り上がりに欠ける。住宅・建築、自動車、半導体向けなどの需要低迷が背景にある。「原料不足は深刻化しているものの、伸銅品など需要家の原料購買意欲は引き続き鈍い」(都内の原料問屋)と荷動きは停滞。

需要面では、自動車向けは一部自動車メーカーの燃費データ不正や熊本地震による自動車のサプライチェーン(供給網)寸断問題などの解消に伴う挽回生産への期待はあるものの、足元では盛り上がりに欠ける。特に軽自動車は15年4月の軽自動車税増税の影響も重なり、低迷している。

また、中国向けは「円高が圧迫していたが、足元では米国の年内利上げ観測などを背景に1ドル=103円台など軟化してきたことが支援要因となっている。ただ、景気減速から以前のような勢いに欠け、価格も抑えられている」(別の都内の原料問屋)と荷動きは国内外とも低調。

「銅価、外国為替の先行きは不透明で売り手、買い手とも様子見姿勢を強めている」(同)と停滞感が続く。伸銅品などのメーカーが品質安定化や与信リスク低減から、黄銅系品種などでリターン材使用を増やしていることも市中の扱い量減少につながっている。

=10/13 日刊工業

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