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鉛スクラップ:未仕分け問題が長期化

2017年04月20日 | 社会・経済

納入前の選別呼びかけ

雑品輸出の名残りなお

鉛スクラップの未仕分け問題が長引いている。鉛建値上昇により市中発生は改善されているが、再生鉛精錬メーカーへ持ち込まれる鉛管板の上鉛スクラップなどに、ウエート関連の低品位スクラップが依然として混入する事態が続いている。炉前選別に労力が割かれている上に、再精錬後のインゴットが不良品となるケースも出ているようだ。

ある再生鉛メーカーはこのほど、仕入れ先に文書を通達した。それによると、鉛管板や活字鉛などのスクラップは従来通りで問題はないものの、釣り具の重りやルアー、生け花用の剣山や花留め、トロフィーなどの器物は買い取り価格が大幅に下がると説明して、納入前の選別を呼びかける内容だった。

鉛管板はJIS規格によって定められているが、その他の鉛スクラップは成分が不明なものや、異物が付着しているものが多い。剣山やバランスウエートは不純物が多く、ルアーの塗料にはカドミウム顔料が使われており、それらは一次製錬メーカーや輸出に回されることになる。特に亜鉛、ビスマス、カドミウムが検出された鉛インゴットは納入できなくなり、産業廃棄物扱いとなることもある。

再生鉛メーカーヘの入荷形態はフレコンバックだが、「ルアーなどの細かなスクラップがバックの底に落ちて表面が良いスクラップに見えたり、悪質な業者となれば、意図的に表面を鉛板で隠して納入する業者もいる」(再生鉛メーカー)。こうした一次選別もされていない状態のため、メーカーは炉前選別の煩雑さとリスクを強いられているのが現状だ。

こうした未仕分け問題については、数年前まで旺盛だった雑品スクラップ輸出の名残りと言われている。「鉛ならば何でも中国へ高く売れるという時期があったため、国内向けも同じ感覚になってしまった」(別の再生鉛メーカー)。また、再精錬業に新規参入した合金メーカーが高値買いしていた影響もあり、集荷業者の売り腰が変化したことも理由として考えられている。

上鉛スクラップは民生用再生鉛のリサイクル原料。昨秋までは相場低迷で調達難が深刻化していたが、鉛建値が12月に約9年ぶり高値33万円台まで急伸すると、塩漬け玉が一斉に放出され、原料事情は大幅に改善された。

しかし、未仕分け問題は改善される兆しがなく、受け入れ側は「適正に選別されれば買い取り価格にも反映できると思うので、ぜひ意識してほしい」(同)と話す。

=4/20 日刊産業

 

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