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雑線、国内滞留で余剰感

2017年06月19日 | 社会・経済

■中国の規制強化響く

■雑ナゲット買い気薄い

関西地区で雑線の余剰感が強まっている。中国が環境規制の一貫として低品位のスクラップの輸入を制限している影響により、従来、同国向けに輸出されていた雑線が日本国内で滞留し、ナゲット加工業者に持ち込まれるケースが増えている。大手ナゲット加工業者は「問い合わせが非常に多い。ただ、雑ナゲットのユーザーである製錬メーカーや伸銅メーカーの買い気が薄いため、こちらも積極的には買えない」と語る。

雑線は被覆された銅線の一種で、VA線や家電線、ハーネス線など剥線機やカッターでは被覆ビニールを除去し難い銅線が主体となる。歩留まり率は、VA線で40~45%、家電線は30%程度とされる。

日本で発生した雑線の多くは中国系の輸出業者が本国に送り、現地でリサイクルされてきたが、今年から中国当局が環境規制の一貫として輸入スクラップの取り締まりを強化。低品位のスクラップがシップバック(返送)される事態となっており、輸出業者の買い気も弱まっている。

輸出業者はこれまで、日本の雑線価格をけん引し、低品位スクラップの受け皿となってきたが、集荷筋は「雑線を避けて歩留り率の高い太径の電線しか買わない輸出業者が増えてきた。雑線は国内のナゲット業者に売った方がメリットがある」と語る。

当局による規制強化はスクラップ自体だけでなく、加工工程で発生する副産物にも影響を及ぼしている。これまでスクラップ業者やナゲット加工業者は、入荷した被覆線の品位を上げるため、線と線を繋ぎ合わせるカシメ(ジョイント)部分を切断し、輸出業者に販売してきた。

ただ、ここ最近は被覆ビニールが付着したままのカシメが当局の規制対象となるケースがあり、輸出業者が受け入れを制限している。ナゲット加工業者は「フレコンに溜めて一度に出荷することができなくなる。今後は国内処理する方法を考えなくてはならない」と話す。

ナゲットの加工工程で発生する被覆ビニールは、中国に有価で販売できなくなっており、各社、別の用途開拓などに注力してきたが主だった解決策を見つけられず、ほとんどの業者が産廃として処理費用を払っているのが現状。「カシメは銅分が残っているので有価で売れるとは思うが国内処理となると、これまでのような売却益は見込めないだろう」と話しており、当局の規制強化は今後もスクラップ業界にさまざまな形で影響を与えそうだ。

=6/19 日刊産業

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