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中国経済懸念、商品市況に影 銅・亜鉛や鋼材

2017年06月19日 | 社会・経済

中国経済の先行き懸念が商品市況に波及している。中国の消費量が多い銅や亜鉛の国際価格は直近高値に比べて1~2割下がった。東アジアの鋼材価格も1割安い。将来の成長鈍化に伴う需要減少を市場が先取りしている。価格の低下は日本企業の収益にも悪影響を及ぼしそうだ。

 反応が目立つのは需要が景気敏感の銅だ。送電線から家電まで用途が広く、「ドクター・カッパー(銅)」の異名がある。国際指標であるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物は1トン5650ドル前後と、2月の高値に比べ8%安い。

 中国では成長鈍化を示す指標が相次ぐ。1~5月の固定資産投資は前年同期比8.6%増と1~4月に比べて0.3ポイント減速した。中国メディアの財新と英IHSマークイットがまとめた5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、11カ月ぶりに景況判断の分かれ目である50を下回った。

 中国の銅消費量は世界の4割以上を占める。中国税関総署によると4月の銅輸入量は前月比で30%減った。LME価格は3月以降、需要減少の兆しをいち早くかぎ取って下げ足を速めていた。値動きは景気の先行指標とされるPMIの動きと歩調を合わせている。

 建材に使う亜鉛、バッテリーに使う鉛も安い。亜鉛のLME価格は1トン2500ドル弱と16%安、鉛は2100ドル前後と13%安い。非鉄価格は2016年11月以降、トランプ米政権のインフラ投資への期待で上がったが、住友商事グローバルリサーチの本間隆行経済部長は「今後は中国の需要が焦点となる」とみる。

 鋼材市況にも変調の兆しが見える。自動車や家電に使う熱延コイルの東アジア価格は16年秋以降、原料となる石炭の値上がりを受けて上昇基調をたどっていた。今は1トン500~520ドルと3月の高値に比べ1割安い。

 中国の粗鋼生産は堅調な内需を受けて3、4月と2カ月連続で過去最高を更新した。だが小型車の減税縮小で4月の新車販売は減少に転じ、金利上昇で不動産開発にも逆風が吹く。ただ石炭が値下がりに転じて利幅が広がっており、製鉄所が減産に転じる気配はない。

 豪金融大手マッコーリー・キャピタルは「インフラ投資も一服し、17年後半から中国の鋼材需要は減少に転じる」と指摘する。日照鋼鉄など一部の中国メーカーは安値の鋼材輸出を再開しており、アジア価格を一段と押し下げる可能性がある。

=6/16 日経web

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