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東京の銅スクラップ続落−欧州政治情勢・地政学リスク背景に海外市況下押し

2017年04月21日 | 社会・経済

東京地区の銅・黄銅系リサイクル原料相場は下落が続いている。足元の実勢価格は1号銅線がキログラム当たり505―515円どころ、1号新黄銅(セパ)が同430―440円どころで、先週に比べそれぞれキログラム当たり5円、10円程安い。3月中旬からは1割ほど下落している。「昨秋から上げ基調で推移してきた海外銅市況が、英総選挙、仏大統領選をめぐる不透明感や北朝鮮、シリア情勢などの地政学的リスクを背景に下げトレンドに転換した可能性がある」(都内の原料問屋)との懸念が生じている。

   

価格指標となる電気銅建値は2月中旬にトン当たり74万円と年初来高値を付けていた。だがその後、下落基調で推移。11日に同68万円に軟化し、13日に同66万円にまで下げた。

さらに19日には、海外銅相場の下落や為替の円高進行などを背景に1万円下げの同65万円に下落。今月だけで4万円の大幅下落となっている。このため、「建値続落で原料の持ち込みは非常に少ない」(同)と、市中の取引は低迷している。

足元ではリスクオフに傾いた投機筋の動きで、海外銅市況は軟化傾向が続いている。

非鉄金属の国際指標となるロンドン金属取引所(LME)の19日の銅地金の3カ月先物価格は前日比18・75ドル安のトン当たり5630・25ドルと下落。現物も同20ドル安の同5600・25ドルと下落した。

減少傾向にあった銅在庫が再び増加に転じたことも弱材料。銅地金のLMEの指定倉庫在庫は18日時点で前営業日比1万2050トン増の26万7475トン。

一方、「世界経済は緩やかながら回復傾向にあり、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は底堅い。近く、非鉄市況は下げ止まるのではないか」(別の都内の原料問屋)との見方もある。

国内市況は外国為替の円高傾向も圧迫要因となっている。中東などの地政学的リスク、欧州の政治情勢などに加え、米長期金利の下落傾向、原油、株式の軟化が円相場を押し上げやすい。「今後も原料市況は為替主導の動きとなるのでは」(都内の原料問屋)との見方が多い。

=4/21 日刊工業

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