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“資源大国”実現へ一歩前進、関連企業にビジネスチャンス

2017年06月16日 | 社会・経済

長年の悲願である“資源大国”の実現に向けて一歩前進――。4月から愛知・三重県沖で実施している メタンハイドレートの海洋産出試験で天然ガスを取り出すことに成功したことや、4月下旬から行われた調査によって千葉県房総半島沖でレアメタルを多く含む鉱床が発見されたことが話題を集めている。

 資源エネルギー庁は5月8日、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)に委託して愛知・三重県沖で行っている第2回メタンハイドレート海洋産出試験で、ガスの生産を確認したと発表。同地域での産出は2013年3月以来となる。 メタンハイドレートとは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質で、日本周辺海域に相当量の存在が見込まれており、将来の国産天然ガス資源として期待されている。政府は20年代に民間企業が主導するプロジェクトが始められるよう技術開発を進める方針で、今後の展開が注目されている。

 一方、海洋研究開発機構は6月5日、高知大学や茨城大学、筑波大学と共同で4月23日から5月1日にかけて行った調査で、レアメタル(希少金属)を含む岩石「コバルトリッチクラスト」が千葉県房総半島の沖合約350キロメートルの海底に広がっているのを確認したと発表。一部では10センチメートルを超える厚さに成長している岩石も見つかっており、コバルトやニッケル、テルル、白金、レアアースなどのレアメタルが豊富に眠っている可能性がある。今回発見された鉱床は、これまでに鉱床が見つかった地域(日本列島から遠く離れた南東約1800キロメートル、小笠原諸島の南鳥島付近)比べて陸地に近く、さらなる調査・開発が進むことが期待される。

 こうしたなか、まず注目したいのが砂層型メタンハイドレートの産出試験などに参画することを目的とした「日本メタンハイドレート調査」に出資している企業で、国際石油開発帝石<1605>や日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>、日揮<1963>、三菱ガス化学<4182>、出光興産<5019>、JXTGホールディングス<5020>子会社のJX石油開発、新日鉄住金<5401>子会社の新日鉄住金エンジニアリング、東洋エンジニアリング<6330>、千代田化工建設<6366>、三井物産<8031>子会社の三井石油開発が名を連ねている。

 また、三井造船<7003>は6月6日に、表層型メタンハイドレートの採掘技術確立に向けて独MHWirth社と協業を開始したことを明らかにしている。

 このほか、浮体式の海洋エネルギー生産設備大手の三井海洋開発<6269>、ボーリングマシン大手の鉱研工業<6297>、海洋調査機器を手掛ける日油技研工業の親会社である日油<4403>などのビジネス機会も増えそうだ。

=6/15 株探ニュース

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