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『点検』 非鉄景気1~3月 伸銅品(棒・管)

2016年12月13日 | 社会・経済

メーカーと問屋、景況感の差拡大

管、銅価急騰が変則要因

黄銅棒の国内生産は9~10月、好調の目安と言える月産1万6000トンをクリアした。ガス・水栓関係の秋季需要期を迎えたことに加え、韓国最大手メーカーの大昌の操業停止による直接・間接的な転注が発生。銅建値がトン50万円台前半という値ごろ感もあったようだ。

ところが米大統領選後の11月半ばから銅の価格環境は一変。市中相場の指標となるメーカー原料買値は、亜鉛建値の9年ぶり高値更新も合わせて、一時はキロ150円近く値上がりした。普段は先高観が台頭すれば買い急ぐ関西地区でも、「上がり方が急激すぎて顧客も感覚がついて来れなかった」(専業問屋)と、買い遅れによって荷動きが逆に失速した扱い筋が多かったようだ。

12月に入っても銅建値は70万円台を割らず、市中は買い場がなく閑散な年末商状を迎えようとしている。しかし黄銅棒メーカーの平均納期は1カ月前後とやや延びており、「銅価要因で生産が落ち込んだ様子はなく、むしろ売り腰を引き締めているようだ」(同)。メーカーと問屋の景況感の温度差はさらに広がった印象がある。

建設業界では来春からの需要回復がささやかれているが、米大統領交代後の銅価とともに、先行き不透明感はぬぐえない。大昌も年末にかけて操業が回復すると言われている。操業日数の少ない1~3月は月産平均1万5000トンに届くかどうかが焦点になりそうだ。

◇◇◇

銅管はエアコン向けが不需要期のため、年度下半期は波乱が少ない。国内生産は月産9000トン台半ばを推移しそうだが、ここにきて急上昇した銅価が変則要因として浮上してきた。

空調メーカーや商社は例年1~3月、増産に備えて銅管在庫積み上げを行うが、四半期ごとの値決めの場合でも、年明けの仕入値はキロ100円以上アップする。「メーカーとともに、先行手当ては基本的に受け付けない方針」(銅管流通問屋)だが、その売り腰次第で生産量が上積みされる可能性はある。

被覆銅管メーカーの2年ぶり製品値上げも想定されているが、需給はダブつき気味。ただし、為替の円安がこのまま定着すれば輸入材が抑止されると考えられ、値上げを実施する春先までに在庫調整がどれだけ進むかが成否の鍵となる。

=12/13 日刊産業

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