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非鉄景気点検7~9月<アルミ二次合金>需要増も国産伸び悩み

2017年06月30日 | 社会・経済

7~9月期のアルミ二次合金需要は堅調に推移しそうだ。ただ、一部の需要家が割安な輸入二次合金塊を積極的に手当てしているため、国内塊の引き合いは伸び悩みそうだ。二次合金相場については、輸入塊安や足元で原料価格が軟調にあるため続落基調で推移するとみられる。

需要見通し

アルミ二次合金需要の指標となる自動車生産台数は4月、前年同月比16・3%増の74万9087台と4月としては2年ぶりに70万台を回復。販売台数も5月は6・1%増の23万7512台、軽自動車は25・3%増の13万5064台と堅調に推移している。二次合金メーカーの営業担当者は「7月以降も足元の受注水準を維持しそう。販売量は前年比プラスを見込んでいる」と、声色は明るい。

ただ、自動車メーカー間で既存のラインアップや新車種の売れ行きが異なるため、需要家によっては買い気に差が出てくるとみられる。すでに別の二次合金メーカーは「足元があまり良くない。目先も楽観視できない」と語る。

内閣府が発表する消費者態度指数は5月、「耐久消費財の買い時判断指数」が前月と同じ42・2ポイントとなったが、「暮らし向き」や「収入の増え方」「雇用環境」といった他の項目が好転し一般消費者の意識に改善が見られることから、7~9月期に自動車含め需要が大きく減退することはなさそうだ。

再び存在感が強まる輸入塊

ただ、二次合金相場についても言えることだが懸念材料は輸入塊の存在だ。アルミダイカスト用二次合金需要量に占める中国産アルミ合金の割合は4月、3カ月ぶりに40%に達した。

現地二次合金メーカーによる対日オファー価格の軟調さや円高を背景に、足元でも輸入塊の割安感は強く、今後、国内の二次合金需要が伸びたとしても中国をはじめとする安価な輸入塊がシェアを拡大するとみられる。

増えない国内塊の供給量

国内塊市場は、慢性的なスクラップ不足から今以上に供給量を増やせないという状況に置かれている。供給量を増やすため原料となるスクラップの調達を強化すれぱ需給がタイト化し、原料コストの上昇を招く。

原料高を確実に製品価格に転嫁できる環境にあれば良いが、常に輸入塊の相場動向に左右されるため、国内二次合金メーカーの多くは、スクラップと製品との価格差をある程度確保できる環境を維持した上で「造れる分しか売らない・売れない」というスタンスを取っている。海外スクラップを輸入して製品供給量を増やせば需要家から値下げへの圧力が強まることが目に見えており、そういった動きが出ることもない。

相場見通し

輸入塊安で需要家から国内塊にすでに値下げ要請が出ている点や、指標相場の軟化でスクラップ価格が今月前半から弱含みで推移しているため続落基調となりそうだ。

=6/29 日刊産業

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