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インタビュー/東京都伸銅品商業組合理事長・関口泰宏氏

2017年05月16日 | 社会・経済

東京都伸銅品商業組合は7月、創立70周年を迎える。16日、都内で記念式典を開く。銅条、黄銅棒、銅管、リン青銅などの伸銅品の流通業者の団体として安定供給に寄与してきた。自動車、電子機器、住宅・建設など幅広い分野に使われる伸銅品は足元で各品種とも生産が増加、流通の役割はいっそう重要になっている。節目を迎えた同組合の関口泰宏理事長(関口冨美雄商店社長)に現状や今後の展望について聞いた。

―創立70周年を迎える感想は。

「創立時は戦後の混乱の中、伸銅品などの加工業は空襲の打撃の少なかった機械を寄せ集め、修理を重ね、必死に生産を再開してどん底から立ち上がった。流通も自転車などで丸一日かけて需要家に届けるなど大変な苦労をしたようだ。その後もオイルショックやバブル崩壊、米リーマン・ショックなど数々の危機に見舞われたが、皆で団結することによって乗り越えてきた。そうした経緯を経て70周年の節目を迎えるのは感慨深い」

―ここ数年は停滞感がありましたが、足元では各品種とも堅調です。

「需要先である自動車や半導体関連の回復が背景にある。銅条は車載用コネクター向け、半導体リードフレーム向けとも好調だ。銅管は家庭用・業務用エアコン向けの需要が堅調。黄銅棒も住宅関連の水栓金具、バルブやガス機器向けが一服感があるものの、しっかりと動いている。リン青銅もスマートフォン部品関連が堅調と軒並み好調を維持している。流通は確実に早く製品を届ける重要性が高まっている」

―100周年に向けた展望は。

「若手の活躍に期待したい。現在でも当組合は若手とベテランの連携がよく、さまざまな活動を通して刺激しあいお互いを高めている。日本伸銅協会とタイアップしての技術講習会など勉強会を引き続き開くほか、組合員の家族も参加できる観劇会やトレッキングなど厚生事業にも力を入れていく」

―業界の課題は。

「国内だけでなく世界を見て動かないと、生き残れない時代になっている。広い視野が必要だ。また素材をただ流すだけではなく、顧客が必要とする寸法や形状にして提供する加工販売や、素材の知識を生かした提案力をより高めていく努力が必要だ」

【記者の目/次世代見据え視野広げる】

需要回復により伸銅品流通業界にも明るい雰囲気が戻りつつある。だが関口理事長はそうした環境に安住するのではなく次世代を見据える。設立以来、70年間で築いた伝統やノウハウを引き継いでいくほか、異業種との交流や海外情勢の把握など視野を広げる努力を訴える。

=5/16 日刊工業

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