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廃バッテリー市中相場、高止まり

2017年06月19日 | 社会・経済

廃バッテリー(使用済み自動車用鉛蓄電池)の取引価格が高止まりしている。今月に入り市中発生が一巡して徐々に売り手優勢となり、鉛相場が下落しているにも関わらず、市中相場はキロ100円前後から下がる気配がない。主原料とする二次精錬メーカーは、採算と荷繰りに対する不安が高まっている。

廃バッテリーは鉛含有量が50%を超える鉛のリサイクル原料。国内の一次製錬・二次精錬メーカーのほか、鉛二次精錬業が盛んな韓国に国内発生の3~4割が輸出されている。財務省統計によると、韓国向け輸出平均単価は昨夏からキロ20円以上急伸し、1~4月は107~109円。それに伴い、国内の市中相場も100円強に達していた。

1月末、環境省のバーゼル法改正案が固まり、手続き変更で輸出が停滞する可能性が出てきたため、2月以降は市中滞留玉が売り急がれた。韓国向け輸出は月間1万トン前後と、前年同期と比べて約2割増加する一方で、国内でも規制後の納入先確保のため一次製錬・二次精錬メーカーヘの売り込みも相次いだ。こうして廃バッテリー発生量は上向いたが、地金価格高もあって市中相場の緩みは限定的だった。

どころが廃バッテリーの発生状況については、「今月に入って落ちてきた」という声が複数挙がっている。4~6月は補修用バッテリーの季節的不需要期のために発生量が少ない上に、手持ち筋が国内外へ売り急ぎ、売り物が出尽くしてきたようだ。

今のところ二次精錬メーカーの操業に影響は出ていないが、夏場にかけての荷繰り不安が浮上している。

海外指標のロンドン金属取引所(LME)相場は一時的に年初来安値を付けてトン2000ドル割れにも迫るなど、基調を弱めている。しかしこの国内原料事情の悪化により、市中相場はキロ100円前後で高止まり。3桁という大台が心理的な下げ渋りラインとして働いているほか、国内ユーザーからの引き合いも当面は堅調な見通しで、下げ局面で売り急ぐ必要がないと見ているからだ。

再生鉛販価の下げを強いられている二次精錬メーカーからは、「このままでは原料コストが圧迫して採算が合わなくなりそうだ」(メーカー幹部)という声が漏れている。目先も原料集荷難のシーズンが続くが、今夏は荷繰りに加えて、採算面でも不安を抱えたシーズンになりそうだ。

=6/19 日刊産業

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