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銅管・電線、値崩れ限定的~空調関係、例年にない期待感

2017年05月18日 | 社会・経済

 ■ 高温予想から「特需 」も

銅管や電線関係において、エアコンの夏季需要への期待が例年になく高まっている。エアコン用の配管や配線は先月から銅価安で下げ圧力を受けてきたが、材料調達難や副資材値上がりもあって値崩れは限定的。そうした「悪くない」と言われる市況の上で、連休明けの高温で気候要因の後押しも加わり、3年ぶりの「特需」を見込んだ売り腰も見え始めている。

エアコンの冷媒管が主用途である銅管は、メーカーの納期長引きと受注制限もあって、年初から国内需給は引き締まった状態が続いている。しかも、そのシーズンの需要を占う5月連休明けの気温が全国的に高温に見舞われ、さらに25度を超える夏日が続くとの予報も出ており、「今年はタイト感がさらに増す可能性がある」と市場関係者は身構えている。

大手エアコンメーカーの生産計画は前年並みとされているが、消費者に近い家電量販店の仕入れの増加次第では上振れも予想される。近年はその発注のタイミングが6~7月へ後ずれする傾向もあったが、今年は銅管が品薄という事情もあるため、5月中にも上向くとの見方もできる。

機器外配管の被覆銅管も、量販店向けの売れ行きが需給のカギ。3月までに被覆銅管メーカー各社の値上げが相次いだが、銅価が反落し、4月には販価が下げに転じる動きもあった。しかし足元は、量販店向けの受注に備えて安売りを自粛する動きがあるようで、「需要の風が吹けば、停滞気味の値上げが進むかもしれない」(被覆銅管メーカー幹部)と期待が高まっている。

屋内配線用ケーブルのVVFメーカーも、エアコン配線向けの太径ケーブル需要が高まる夏季が、収益を左右する時期。4月後半から市況は反落して下値探りとなっているが、副資材の塩化ビニルや可塑剤が値上がりしているため、メーカーは下げ圧力には抵抗の姿勢を示している。それが奏功して現時点では大崩れしておらず、「今が踏ん張りどころ」(VVFメーカー幹部)と売り腰の引き締めて夏季需要を待つ構えだ。

これら空調関連資材は、記録的猛暑となった2013年と、増税前の駆け込み需要が発生した2014年春以降、売れ行きがやや低調だった。そのため、被覆銅管では汎用サイズで価格競争が激化し、薄利で臨んだ夏季需要への期待も薄かった。今シーズンは価格と気候の両面で、それらの埋め合わせができる兆しが出ていることもあって、関係者の期待感が高いようだ。

=5/18 日刊産業

 

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